kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

イスラム国邦人人質:日本人2人殺害を警告 ネットに映像(毎日)

2日間更新を休んでいる間に大きな事件が起きた。論評抜きでメモしておく。

http://mainichi.jp/select/news/20150121k0000m040149000c.html

イスラム国邦人人質:日本人2人殺害を警告 ネットに映像

 ◇日本政府に72時間以内に身代金2億ドル要求

 【カイロ秋山信一】内戦が続くシリアと、イラクの一部地域を勢力下に置くイスラムスンニ派の過激派組織「イスラム国」とみられるグループが20日、日本人男性2人を拘束している映像と共に、日本政府に72時間以内に身代金2億ドル(約236億円)を支払わなければ殺害すると警告するビデオ声明をインターネット上に公開した。2人は昨年8月、シリア北部でイスラム国に身柄を拘束された千葉市の湯川遥菜さん(42)と、昨年10月シリアに入国したとされる仙台市出身のジャーナリスト、後藤健二さん(47)とみられる。

 菅義偉官房長官は、ビデオが公開された直後の午後2時50分ごろに政府として確認したと説明しており、身代金の支払期限は日本時間23日午後とみられる。

 ビデオは約1分40秒。「日本政府と日本国民へのメッセージ」との字幕とともに、キューバにあるグアンタナモ米海軍基地のテロ容疑者収容所の収容者が着せられているのと同じオレンジ色の上着を着た男性2人が砂漠でひざまずき、後ろで黒ずくめの服で、黒い頭巾で顔を隠した男が英語で日本政府への2億ドルの要求を突きつけた。2人の脇にはそれぞれ「KENJI GOTO」「HARUNA YUKAWA」と名前がテロップで表示され、男が英語で話す「警告」をアラビア語に翻訳した字幕が流れた。2人は終始無言だった。

 男は安倍晋三首相に呼びかける形で「私たちの女性や子どもを殺し、イスラム教徒の家を壊すために1億ドルを拠出した」と日本を一方的に非難。さらに「イスラム国の拡大を止めるためにムジャヒディン(イスラム聖戦士)と戦う背教者の訓練に1億ドルを拠出した」として要求額を1億ドル上乗せした。ナイフをかざしながら身代金支払いの期限を「72時間」と指定し「もしそうでなければ、このナイフがお前たちの悪夢になる」と警告した。

 画面左上には昨年、米国人らを殺害した様子を公開したビデオにも表示されていた「イスラム国」の映像部門のロゴマークがあった。AP通信は、男の英国なまりの英語から、欧米人人質を殺害したビデオに登場する英国人とみられる戦闘員に似ていると指摘した。

 シリアの反体制派武装組織の戦闘員によると、湯川さんとみられる男性は、昨年7月下旬にトルコ経由でシリアに入国。反体制派部隊に同行していたが、同年8月14日にシリア北部アレッポ郊外で「イスラム国」に拘束されたとみられる。拘束時の映像はその後、ネット上に公開された。拘束直前まで同行していた反体制派武装組織「イスラム戦線」が解放交渉を続けていた。渡航目的は不明だが、「人道支援目的」と周囲に語っていた。

 一方、後藤さんは昨年10月に取材のためシリアに入った。後藤さんが投稿したとみられるツイッターなどには、トルコからシリアに入る様子(同10月2日)が映っている。また、シリア反体制派によると「ゴトウ」を名乗る日本人記者は「イスラム国の活動地域に行きたい」とアレッポ東方に向かったが、同10月25日を最後に連絡が取れなくなったという。政府関係者によると昨年11月、「イスラム国」側から後藤さんの家族に約10億円の身代金を要求するメールが届いていたという。

 イスラム国は外国人を拉致して欧米各国に空爆中止や身代金を要求。この1年間で5人の欧米人殺害の映像を公開。また、昨年だけで20億円以上の身代金を獲得したとの分析もある。

 イスラム国の前身組織は2004年、イラク駐留米軍打倒を掲げて結成。同年には、香田証生さん(当時24歳)を拉致して殺害。一時、弱体化していたがシリア内戦に参戦して勢力を盛り返した。昨年2月にはシリアからの撤退命令を拒絶したとして国際テロ組織アルカイダから断絶された。昨年6月にはシリアから越境し、イラク西部や北部地域を制圧。米軍などは8月以降、空爆を続けている。

毎日新聞 2015年01月20日 16時19分(最終更新 01月21日 04時00分)


http://mainichi.jp/select/news/20150121k0000m040149000c.html

イスラム国邦人人質:後藤さん家族に身代金10億円メール

 ◇昨年11月に「イスラム国」側から届く

 イスラムスンニ派の過激派組織「イスラム国」とみられるグループが、昨年シリア入りして行方不明になった千葉市の湯川遥菜さん(42)とジャーナリストの後藤健二さん(47)とみられる2人を拘束している映像がインターネット上で公開された問題に絡み、昨年11月に「イスラム国」側から後藤さんの家族に約10億円の身代金を要求するメールが届いていたことが分かった。政府関係者が明らかにした。

毎日新聞 2015年01月21日 00時04分(最終更新 01月21日 02時23分)


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150120/k10014828301000.html

後藤さん「湯川さん助けに行く」

後藤健二さんは仙台市出身で、番組制作会社を経て、平成8年に東京で映像通信会社の「インデペンデント・プレス」を設立し、フリージャーナリストとして活動しています。

この会社のウェブサイトに掲載されている経歴によりますと、後藤さんは中東やアフリカ地域を中心に戦争や難民問題などを取材し、テレビなどで伝えているほか、アフリカの紛争地域の少年兵に関する著書やヨーロッパのエイズ患者に関する著書など数々のノンフィクション作品を出版しています。
関係者によりますと、後藤さんは家族に対し「イスラム国に拘束された湯川さんを救出に行く。ただ、危険だからシリアには入国しない」と話していたということです。後藤さんは、去年8月、知人の湯川遥菜さんがシリアで拘束されたと報道された際、NHKのインタビューに対し、湯川さんから民間軍事会社のビジネスをどう進めればいいかという相談を受けたことを明かしたうえで、去年7月中旬にシリアへの渡航の予定を告げられたと話していました。
後藤さんは、ツイッターで去年10月2日に「シリアに取材に入ります」と書き込んだあと、翌日の3日には「只今シリアで取材中です」と書き込んでいました。同じ3日は「シリア現地リポート」という内容で、シリアでリポートをしているとみられる姿が動画で投稿されています。そして、去年10月23日を最後にツイッターの書き込みが更新されなくなっていました。
関係者によりますと、後藤さんは去年の10月29日に日本に帰国する予定でしたが、それをすぎても帰らず、家族から外務省に「戻ってこない」と連絡があったということです。
シリア北部のアレッポ郊外では、千葉市の湯川遥菜さんとみられる男性が、イスラム過激派組織「イスラム国」によって拘束されたとする映像が去年8月にインターネット上に掲載されました。関係者によりますと、後藤さんはその後、家族に対して「イスラム国に拘束された湯川さんを救出に行く。ただ、危険だからシリアには入国しない」と話していたということです。しかし、関係者によりますと、後藤さんは、複数のエージェントを介してシリアに入国したという情報があるということで、複数のエージェントは「確かにシリアに入る橋渡しはしたが、その後、イスラム国に入ったのかどうかは自分たちも分からない」と話していたということです。

NHKニュース 2015年1月20日 17時24分)