野依良治が理研理事長を辞めるらしい。
http://www.asahi.com/articles/ASH3662C7H36ULBJ00S.html
理研・野依理事長辞任へ 関係者は「STAP引責」否定
野瀬輝彦
理化学研究所の野依良治理事長(76)が、今月末で辞任する意向を固めたことがわかった。理研を所管する文部科学省も了承し、後任人事の調整に入っている。野依氏は在任期間の長さや自らの年齢の高さを理由にあげているという。文科省関係者は「STAP細胞論文問題の引責ではない」としている。野依氏は2003年10月に理事長に就任。3期12年目で、任期は18年3月まで。月内にSTAP細胞論文の問題を踏まえた理研の組織改革について外部有識者による評価が公表される見通しで、年度の替わり目を新体制をスタートさせる区切りととらえ、任期途中での辞任の意向を固めたとみられる。野依氏は理研広報を通じ「人事のことなので、お答えできない」とコメントしている。
理研は約834億円の予算と約3500人の人員を持つ日本を代表する研究機関。予算などをより自由に使えるよう優遇する新制度「特定国立研究開発法人」に指定する動きがある。政府は昨年、STAP問題を受けて指定に必要な法案の国会提出をいったん断念。組織改革にめどをつけた後、早期の提出をめざしている。野依氏は今の任期に入る時点で「新法人の指定にめどがつくまで」との考えを周囲に示しており、こうした事情も辞任の背景にあるとみられる。
(朝日新聞デジタル 2015年3月6日21時49分)
以前にも書いたが、私は前々からこの野依という男が大嫌いだった。それは、野依がノーベル化学賞を獲った2001年に、前年に同じ賞を受賞した白川英樹博士を引き合いに出して、野依をこき下ろす評価が科学者たちから漏れ聞こえてきたことがきっかけになっている。2009年、民主党政権発足直後の「2番じゃダメなんですか」のスパコン騒ぎに野依が容喙してきた時にも、なんだこいつと思った。しかし、野依を決定的に嫌うようになったのは、やはり「STAP細胞事件」によってであった。
まともな人間であれば、「STAP細胞騒動」が大きくなった時点で、野依は引責辞任すべきであった。それをせず、今まで理事長の座にしがみついていたばかりか、(野依自身の言葉ではないとはいえ)「『STAP細胞事件』の引責辞任ではない」とはなんたることか。
野依は(巨額の)退職金を手にするのだろうか。そうだとすると理不尽な話である。本来、野依も小保方晴子と同じで懲戒免職相当だと思うが、現実問題としてそれは無理だろうから、せめて野依が退職金を返上するなら、少しは見直してやっても良いのだが。