kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小保方晴子、退職金はもらえない

小保方晴子が理研退職へ - kojitakenの日記(2014年12月19日)のコメント欄

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20141219/1418987282#c1418996906

id:carechi1964 2014/12/19 22:48
退職という形なら当然退職金も出るんでしょうね。(後略)


ところがぎっちょん、小保方晴子は退職金なんか一銭ももらえないのだった。といっても、何も小保方が研究不正をやらかしたせいで退職金をもらえなくなったという話ではない。

http://mainichi.jp/select/news/20141219k0000e040206000c.html

STAP問題:小保方氏退職でも懲戒を議論 理研

 STAP細胞論文をめぐる不正問題で、理化学研究所は19日、論文の実験を主導した小保方晴子研究員(31)が退職しても、懲戒の議論をする方針を明らかにした。

 理研は19日午前、東京都内でSTAP細胞の有無を確かめる検証実験の結果に関する記者会見を開催。坪井裕理事が質問に答えた。

 小保方氏は2013年3月、神戸市にある理研発生・再生科学総合研究センター(当時、CDB)の研究ユニットリーダーに着任。弱酸性の刺激を加えるだけで細胞が初期化し、万能細胞(STAP細胞)になることを報告する論文を発表した。

 その後、不正が発覚。研究不正は理研の懲戒対象に該当するため、5月に懲戒委員会が発足したが、理研は「新たな不正の指摘の調査を待って検討する」などとして、懲戒に関する議論を停止していた。しかし、19日の会見で小保方氏が提出した退職願を理研が受理することが判明した。

 坪井理事は会見で、退職願受理の理由を「小保方氏の心労を考慮した」と説明。「退職を認めて理研職員でなくなっても懲戒手続きは再開する。『○○処分相当』という検討をすることになる」と述べた。退職金については「任期制なので退職金はそもそもない」と説明した。

 一方、理研は11月、CDBを「多細胞システム形成研究センター」と改称するなど組織改革を実施。これに伴い、小保方氏の研究ユニットは廃止されている。【デジタル報道センター】

毎日新聞 2014年12月19日 12時01分(最終更新 12月20日 10時16分)


http://mainichi.jp/select/news/20141220k0000m040085000c.html

STAP細胞:小保方さん21日付退職 研究費どうなる?

 STAP細胞研究の中心だった小保方晴子研究員(31)は21日付で理化学研究所を退職する。STAP論文の疑義について、外部有識者による調査委員会が疑義を調査している中での「主役」の退場は、真相解明はもちろん、処分の実効性にも影響を与えそうだ。

 実験打ち切りを発表した19日理研の記者会見に小保方氏の姿はなかった。坪井裕・理研理事は、退職願を受理した理由について「心労が重なっており、これ以上の負担は考慮すべきだと判断した」と述べた。

 論文調査への影響について、坪井理事は「調査委員長に受理していいか問い合わせ、支障はないと返事があった」と説明した。しかし、今後の聞き取り調査で小保方氏本人の協力を得られるかどうかについては、「全面的に調査委に委ねており、今後、聞き取りの予定があるかは把握していない」と明言を避けた。

 調査の結果、新たな研究不正が確定すれば、理研の懲戒委員会が小保方氏らの処分の検討を始める。ただし、小保方氏の退職後の決定になるため、「どんな処分に相当するか」が本人に伝えられるだけだ。

 小保方氏は、理研発生・再生科学総合研究センター(当時)で研究ユニットリーダーとして小規模の研究室を主宰し、その間にSTAP研究に費やした運営費交付金の総額は約3500万円だった。主要な実験は、それ以前に客員研究員として在籍した若山照彦チームリーダー(当時)の研究室で実施したが、当時の研究費の総額は不明。小保方氏の雇用は1年ごとの任期制で年俸制のため、退職金はないという。

 理研の規定では、研究不正があった場合、研究費の全部か一部の返還を請求することになっている。理研広報室によると、退職者に対しても請求は可能という。

 論文への疑義が出てから小保方氏が記者会見したのは4月9日の1回だけ。その後の様子について、代理人弁護士は「入退院を繰り返すなど精神的に不安定になっている」と動揺の大きさを再三説明していた。【須田桃子】

毎日新聞 2014年12月19日 21時49分(最終更新 12月20日 10時14分)


つまり小保方晴子は、有期の研究員という、研究者としては駆け出しの身分で、契約期間中に成果をあげられなければ翌年度の契約は保証の限りではないという不安定な身分なのだ*1。小保方がやらかした「STAP細胞」の研究不正にはそういう背景もあったことを押さえておきたい。

小保方はなぜか理研に就職できたり、かなりの長い間、下村博文から謎のひいきを受けたりしていたことなどから、小保方を「特権階級の人間」視する向きもあったが誤りだ。早稲田大学に籍を置きながら修士課程時代には東京女子医大、博士課程時代にはハーバード大で研究し、就職先は理研であるなど、その経歴は異色かつ華やかではあるが、一流の研究者として処遇されていたとまでは言えない。

別に小保方の肩を持つつもりなど毛頭ないが、小保方が大企業の正社員なんかよりよほど厳しい環境で競争を強いられていたことは間違いない。

*1:まだ今日(20日)の時点では小保方は理研の職員なので、現在形を用いている。