kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

下村博文が辞意漏らしたって?

下村博文の政治献金問題は、同時期に報じられた他の政治家への献金問題とは比較にならないほど悪質だと思う。暴力団との関係も指摘されている。

安倍晋三岡田克也小沢一郎を含む他の政治家たちへの献金問題は、下村の件と比較すれば取るに足らないと言える。安倍晋三などは、地元の事務所に火焔瓶を投げ込まれた*1くらいいかがわしい疑惑満載の政治家であり、2006年のライブドア事件では、ライブドア投資事業組合とのかかわりを当時民主党幹事長だった鳩山由紀夫に指摘された直後に、都合良く民主党の故永田寿康が「偽メール事件」を起こしてくれて、追及を免れた。戦犯、もとい先般報道のあった政治資金規正法に関する件は、もちろん見逃しても良いとは言わないが、さぞかし巨大であろうと想像される安倍晋三の「隠れた疑惑」の全体から見れば、「氷山の一角」にもならないほどの微々たるものだろう。

そんな有象無象の「ちゃちな疑惑」に下村の大きな疑惑が埋もれてしまって良いのかと思う。

昨年小渕優子と松島みどりが同日に大臣を辞任した件が思い出される。あの時も、小渕と松島は同列に論じられたが、松島はほんの微罪であったのに対し、証拠隠滅のために「ドリルでハードディスクをぶっ壊した(ぶっ壊させた)」小渕は、松島とは比較にならない「巨悪」である。あれにも全く納得できなかった。厚顔無恥にも衆院選に立候補して楽勝で当選した小渕は、「みそぎ」を済ませたとでもいうつもりなのか、事件に関して未だに何も語っていない。しめしめ、まんまと逃げ切ったぞ、とほくそ笑んでいるものと思われる。

下村も小渕と同じように面の皮厚く構えているであろうと思いきや、意外な報道に接した。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/article/153901

下村文科相辞意漏らす? 首相慰留「辞めちゃ駄目だ」、献金問題
2015年03月06日(最終更新 2015年03月06日 03時00分)

 支援組織の任意団体「博友会」をめぐる献金問題で厳しい追及を受ける下村博文文部科学相。3日、一時辞意を漏らし、夜の首相公邸で安倍晋三首相が「辞めちゃ駄目だ」と強く慰留した−。複数の政府、自民党関係者がこう証言した。

 順調に推移した第2次政権だが、昨年10月に小渕優子経済産業相、松島みどり前法相がダブル辞任。第3次政権でも今年2月に西川公也前農相も辞任した。下村氏が辞任に追い込まれれば4人目だ。

 第1次政権では閣僚4人が「ドミノ倒し」のように次々と辞任し、首相は在任わずか1年での退陣を余儀なくされた。首相の脳裏には今、同じ悪夢がよぎる。4人目の辞任となれば、政権は危険水域に突入する。

 しかも、これまでの3閣僚と比べ、下村氏は第1次政権で官房副長官を務め、思想的にも首相に近い長年の「盟友」。政権への影響も格段に大きい。

 「首相は下村氏を絶対辞めさせない」。自民党関係者の一人はこう断言する。

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 「今後、下村大臣が中心となって提言の着実な実行に着手していただきたい」

 4日夕の首相官邸教育再生実行会議の第6次提言をまとめた会合のあいさつで、首相は下村氏を前にわざわざ名前を出して、続投を強調した。辞任観測が広がり始めた永田町に向け、強いメッセージを示したといえる。

 しかし、全国に六つある「博友会」のうち、「中部博友会」や「近畿博友会」で内部告発の動きが広がる。いずれも収支報告を義務付けられた政治資金団体ではないが、関係者は献金政治団体としての実態を訴える。

 首相の慰留を受け入れた下村氏だが、5日の衆院予算委員会でも野党の厳しい追及にさらされ続けた。民主党大西健介議員は、「中部博友会」元幹部が講演料を下村氏に渡したと証言したことを取り上げ、事実関係をただした。事実なら、2月27日の予算委で「講演料は(受け取って)ない」とした下村氏の答弁は否定される。

 下村氏は「(元幹部の)勘違いじゃないか。講演料は受け取っていない」とあらためて明言。政務秘書官が「博友会」関係者に、「大臣が申している」として報道機関の取材の拒否を求めるメールを送っていたことも、「私の指示ではない」と関与を否定した。

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 4人目の閣僚辞任がいつ出てもおかしくない状況ながら、自民党内で政権批判は一切表面化していない。

 西川氏の辞任後も内閣の支持率は落ちない。首相に対抗できる人物も党内に見当たらない。首相の「1強」が、政権の危機を救っているといえる。

 さらに「政治とカネ」の問題は野党にも飛び火。ある政府高官は「政権批判が高まりかねない状況だったが、どっちもどっちとなって、法制度の問題にすり替わった」と語る。

 政権の危機管理を一手に担う菅義偉官房長官は下村氏の問題発覚後も「違法性はなく、全く問題ない」と強気を崩さない。

 だが、下村氏辞任で支持率が急落する事態となれば、「反安倍の動きが必ず出てくる。9月の党総裁選も無風とは言えなくなる」と自民党関係者は読む。

 政府高官の一人も「下村氏は数々の疑惑を否定しているが、それが虚偽だと反証されると厳しい。いろいろ(疑惑が)出てくると状況が違ってくる」と語る。

 下村氏は持ちこたえられるのか−。首相官邸は事態の推移を固唾(かたず)をのんで見守る。民主党幹部は「下村氏が辞めるまで、国会でたたき続ける」と言い切った。

(2015/03/06付 西日本新聞朝刊)


下村博文の面の皮は、小渕優子ほどには厚くないのであろうか。野党もメディアも追及の手を緩めず、下村を大臣辞任に追い込んでもらいたい。

それにしても思うのだが、「博友会」ってすごい名前だな。「博打友の会」にしか見えないぞ。