今度は礒崎陽輔が安保法案批判の燃料を投下した。
http://www.asahi.com/articles/ASH7V5T5MH7VULFA004.html
憲法解釈変更「法的安定性は無関係」 礒崎首相補佐官
■礒崎陽輔・首相補佐官憲法9条全体の解釈から、我が国の自衛権は必要最小限度でなければならない。必要最小限度という憲法解釈は変えていない。
政府はずっと、必要最小限度という基準で自衛権を見てきた。時代が変わったから、集団的自衛権でも我が国を守るためのものだったら良いんじゃないかと(政府は)提案している。考えないといけないのは、我が国を守るために必要な措置かどうかで、法的安定性は関係ない。我が国を守るために必要なことを、日本国憲法がダメだと言うことはありえない。
本当にいま我々が議論しなければならないのは、我々が提案した限定容認論のもとの集団的自衛権は我が国の存立を全うするために必要な措置であるかどうかだ。「憲法解釈を変えるのはおかしい」と言われるが、政府の解釈だから、時代が変わったら必要に応じて変わる。その必要があるかどうかという議論はあってもいい。
来年の参院選は、憲法改正が絡む話でしっかりと勝たなければならない。参院もできれば、自民党で単独過半数を取りたい。その中で憲法改正を有利に進めたい。(大分市での国政報告会で)
(朝日新聞デジタル 2015年7月26日19時04分)
下記は枝野幸男による教科書的批判。
http://www.asahi.com/articles/ASH7W4VTTH7WUTFK00C.html
「礒崎補佐官、行政に携わる資格なし」 民主・枝野氏
■枝野幸男・民主党幹事長(礒崎陽輔・首相補佐官が、安全保障関連法案について『法的安定性は関係ない』と述べたことについて)法治主義や法の支配はルールはこう解釈されて、一方的に変更されない(というもの)。だから、そのルールに従ってみんな生きていくことができる。それを法的安定性と呼ぶ。その法的安定性は関係ない、つまり、ルールは都合でころころ変わるということでは、憲法はもとより、そもそも法治主義、法の支配という観点から、行政に携わる資格なし、と思う。安倍首相は法の支配の「いろは」の「い」もわかっていない補佐官をいつまで使い続けるのか。(国会内で記者団に)
(朝日新聞デジタル 2015年7月27日15時10分)
関連記事をいくつか引用しようかと思ったが、バカバカしくなってきたので止める。東大法学部卒なのに立憲主義を知らなかった礒崎ならではの妄言だが。こいつが更迭されるべきなのは当然だ。