下記のニュースはTBSで三度も見た。最初は先週末の『NEWS23』で、二度目は土曜日早朝に佐古忠彦と久保田智子がキャスターをやっている『報道LIVE あさチャン!サタデー』、三度目は昨日(7/26)の『サンデーモーニング』である。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2546932.html
「安保法案」パロディー動画が大人気
安保法制に理解を求めるために自民党が作ったアニメが、何者かに作り替えられてしまいました。自衛隊のOBで、「ヒゲの隊長」でおなじみの佐藤正久参院議員が女の子にやり込められてしまうパロディー動画、こちらのほうがネット上では人気のようです。
【本家】
「あれぇ?あかりちゃん」
「あぁヒゲの隊長さん、ナイスタイミング!」
自民党が制作し、2日に公開した「本家」版。「ヒゲの隊長」のキャラクターが、なぜか電車の中で隣り合った「あかりちゃん」という女の子に安保法案の必要性を説明するという独創的な設定です。ところが、1週間後の9日。この動画を皮肉ったパロディー版がネットに掲載されたのです。
【パロディー】
「あれぇ?あかりちゃん」
「いや知らないし、電車内で急に話しかけないでほしいんだけど」
パロディー版では、「ヒゲの隊長」が徹底的にやり込められてしまいます。「本家」版と比べてみますと・・・
【本家】
「聞きたいことがこんなにこんなに、こーんなにあるんですもの」
「そーりゃ大変だ!」
【パロディー】
「どっかの与党が訳の分からない法案を強行採決しようとしてるわけよ、知ってた?」
「そーりゃ大変だ!」
「ズバリ言うけど、今回の安保法制、憲法違反だよね」
「そーりゃ大変だ!」
「超大変だよ」
【本家】
「日本は戦争に巻き込まれちゃうの?」
「そんなことはない。でも本気で心配なんだね。大事な問題だよね。政治を預かる私たちも真剣に考えているんだ」
【パロディー】
「大事な問題だよね。政治を預かる私たちも真剣に考えているんだ」
「真剣に考えている割には真剣に国民に説明する気はなさそうだけどね。国民の8割が説明不足、6割が反対と言っているのに」
【本家】
「もし現実にミサイルを撃ってきたらどうする?」
「え!?撃ってくるの?むりむり〜誰か守って〜!」
【パロディー】
「もし現実にミサイルを撃ってきたらどうする?」
「現実にミサイルを撃ってきたら個別的自衛権で対応できるでしょ!あんたたちが無理やり押し通そうとしてる集団的自衛権の話とは関係ないよね」
【パロディー】
「そこで問題なのは、今ある法律では、いくつかスキマがあって、万が一の事態に対応できないということなんだ」(本家)
「その前に政府の答弁のスキマも何とかしてくんないかな?」
これを見たホンモノの「ヒゲの隊長」は・・・。
「かぶせ方とかうまいですよね。あかりちゃんにいじられても、一所懸命、説明しているヒゲの隊長って滑稽ですね」(自民党 佐藤正久参院議員)
この「パロディー版」。ネット上で一気に話題になり、23日までの再生回数は31万回ほどに。なんと「本家」版を超えてしまったのです。
「(再生回数)31万回ですよ。すごいヒットですよね。それにつられて原作も見ますからね。相乗効果で、うちもたぶん引っ張り上げられてる。実際に再生回数もお互いに切磋琢磨で上がっている」(自民党 佐藤正久参院議員)
法案への国民の理解を何とか得たいと、あの手この手の説明を繰り出す政府・与党。今回は新しい試みがいじられる対象になってしまった感もありますが、「ヒゲの隊長」は前向きです。「今回の動画を含めても自分のこととして考える雰囲気が広がっていく端緒になれば、我々が批判を受けたとしても、それはいいのかなという思いはあります」(自民党 佐藤正久参院議員)
(TBS『News i』 2015年7月23日 17:05)
↑自民党版は、私が確認した時点で、再生回数は395,711件。親指を上に立てたボタンのクリック数が1,421件、親指を下に向けたボタンのクリック数が3,771件だった。
↑パロディー版は、私が確認した時点で、再生回数は621,974件。親指を上に立てたボタンのクリック数が12,570件、親指を下に向けたボタンのクリック数が2,081件。
正直言って、このところネトウヨに席巻されている感のあったネットでこんな結果になるとは、と思った。ただ、「驚いた」とまでは書かないのは、昨年末から今年初めにかけての「『殉愛』騒動」で、安倍晋三と親密なことで知られる百田尚樹がネットで叩かれまくっていた印象が強いからである。そういえば百田は今回も安倍内閣支持率暴落に一役買っていた(笑)。