kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

辻政信と橋下と下剋上(=クーデター)と

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20151025/1445744669#c1445868187 より、辻政信について。

id:axfxzo 2015/10/26 23:03
(前略)私は子供時代、五味川純平さんと児島の作品について、家族で話し合う機会に恵まれていたので(右の児島がヒロヒトをこき下ろすような下りもありましたな!)、この辻参謀のオゾマシサは、よーく覚えてる。
こいつが、たしかフィリピンかどこかまで出掛けて『還らぬ人』になったのも、当然の報いだと、ざまあみろと思ったものです。
同様に、同時代を兵士として生きた人たちも思ったことでしょう。
(中略)
しかし、ラストの橋下のくだりは、
ちょっとグロいよ(笑)、コジタサンよ。
橋下徹とにた臭い、しますな。


私と似たようなことを思った人がいたようです。

橋下は、現代の辻政信ですよね? - 両方とも、社会の底辺の出だし... - Yahoo!知恵袋(2013年10月31日)

satujinmaniadesuさん
2013/10/31 03:23:22

橋下は、現代の辻政信ですよね?

両方とも、社会の底辺の出だし、自己顕示欲や、攻撃性が異常で、見ていて不快です。
さらに、平気で人を騙すし。

ベストアンサーに選ばれた回答

inkyo_at_the_cornerさん
2013/10/31 07:25:17

知恵袋政治カテに、辻正信(ママ=引用者註)をご存知の方がおられましたか…。歴史カテにはおられるとは思いますが。

Wikipedia「辻正信」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%BB%E6%94%BF%E4%BF%A1

戦前の陸軍の作戦参謀で、次々と無理な作戦を立案し、多くの兵士を死に追いやったにもかかわらず、戦後参議院議員にまでなった人ですね。

Wikiには辻の「父の亀吉は炭焼きで生計を立てており、集落の中でも比較的裕福な家庭であった。」とあります。社会の底辺といえるかどうか。

橋下は、社会の底辺の出と言えるかもしれませんが、大学を卒業できるほどですから、本当の底辺とは言えないでしょう。

辻は陸軍大学校を卒業していますから、エリート中のエリート、橋下は、早稲田大学政治経済学部卒、弁護士資格を持っていますから、エリートではありますが、辻ほどではない。

このあたりは似ている、といえるかどうかと思いますが、自己顕示欲、攻撃性は似ていますね。

辻は常に強硬論を唱え、無理な作戦を強行させ、失敗すれば責任を現場に転嫁しています。

辻の場合は、外国の軍隊という敵がいましたが、橋下は自ら敵を作って攻撃しています。橋下の敵は、学者、評論家、マスコミ、教育者、公務員などなどですね。敵と戦うことによって、自分を目立たそうとしています。

橋下の「無理な作戦」は、「大阪都構想」「地下鉄民営化」「府庁のWTC移転」でしょうか。「区長公募」「校長公募」などもその手のものですね。これらは失敗と言っていいでしょう。もともと無理なものを強行するのですから、失敗するのは当たり前です。

不思議なことに、「辻を慕い、尊敬し、支持する人々が多くいたことも事実」なのです。このあたりも、橋下に似ている。

辻の場合、自分をえらく見せる「演技」がうまかったようです。上司であっても怒鳴りつける、常に強行論を唱え、慎重論を唱えるものを臆病者とののしる、自ら前線に出て作戦指導をする、などなど。

ノモンハンにおいて負傷した兵士を置き去りにして退却する友軍を叱咤し、自ら最前線に進み負傷した兵士を背負って戻ってきた>というようなことも書かれています。これを見た兵士は、感動するでしょうね。しかし、本来は、兵士をむやみに負傷させないような戦いをしない、最小限の被害で済むような計画を立案するのが、参謀の役割で、本当に兵士のことを思うなら、そうしなければならない。

橋下が、「権威」に対してカミツクのと似ています。「強いもの」を相手に戦っているので、弱者の味方、正義の味方のように見えますが、本気で人々のことを考えているのではない。やっぱり演技なのでしょう。

角の隠居(カドノインキョ)


大著『大日本帝国の興亡』の著者、ジョン・トーランドは、著書の冒頭で、日本社会の特徴として「下剋上」を挙げています。



橋下徹辻政信の共通点を「下剋上」という言葉で括ることができると私は思います。

下剋上。確かに日本人はこれが好きで、プロ野球なんかでも「クライマックスシリーズ」と銘打って、下位球団が上位球団に取って代わって日本シリーズに出場できるチャンスを与えたりします。繰り返し書いているように私はこの制度が大嫌いで、ひいきのヤクルトスワローズ日本シリーズではボロボロですが)がにっくき2位・読売を倒した時でさえ、読売打倒を喜ぶよりもクライマックスシリーズに対する悪口を書き募ったくらいですが。

下剋上とはクーデターのこと。日本には、市民革命の伝統がなく、その代わりにクーデターの伝統があるってことです。昔から、日本の庶民はクーデターに大喜びします。1932年の5.15事件の時には、多くの庶民がテロリストの助命嘆願を行いました。

たまたま、さとうしゅういち氏が大阪における橋下人気のありようを描写した文章を公開されましたので、それを引用します。

ダブル選挙勝利なら、橋下さんはそれでも大阪に「皇帝」として君臨し続ける! : 広島瀬戸内新聞ニュース(社主:さとうしゅういち)(2015年10月26日)

【橋下さんはそれでも大阪限定で「皇帝」として君臨する】

橋下さんが、維新執行部ともめています。
法的にいえば、勝手に離党しておいて、あとから「維新の党」を解党する、などと決めても無効です。
ただ、大阪には東京への対抗意識があります。
「東京の国会議員を懲らしめる」橋下さんによる「ジハード」への支持が集まる可能性は高いのです。
橋下さんは、例え、法的に無理でも何でもやらかす。そして、大阪人も「橋下さんがやるなら」と大目にみる。大阪マスコミもそれを後押しする。
かくて、大阪では「橋下徹」が、行政(事務職公務員)も立法(国会議員)も司法(法律)も超越した「皇帝」として君臨し続けるでしょう。
世界的にも、スコットランド国民党クルド民族党など、民族主義政党がラジカルな主張で馬鹿ウケし、既成政党を食っています。
スコットランド国民党は、核兵器をイギリスからなくすために独立することも狙いにしています(イギリス唯一の核基地がスコットランドにある)。

橋下さんの場合もそんな流れに「大阪民族主義」の文脈で乗った感があります。
橋下さんの場合は、困ったことに、極端なネオリベラルな主張が馬鹿ウケしています。

東京や東京と大阪以外の地方とその代表の国会議員を攻撃する橋下さんの姿勢は、なにわの伝統にマッチしてしまった。

このままでは、橋下さんは、
1、大阪では、事実上の「皇帝」として君臨する。
2、全国的には野党の票を割り、自民党をアシストする
という2つの影響を持ち続けます。

それを阻止するには、来るべき大阪市長・府知事ダブル選挙で、橋下市長・松井知事後継候補を打倒するしかないのです。


情けないことに、これが「庶民の町・大阪」の現実であるわけです。

明治維新について、昔の左翼は市民革命か単なるクーデターかで激しい論戦を繰り広げたようですが、最近になって私は、やっぱりあれは「長州テロリスト」(そのブレーンの1人が吉田松陰)というべき地方(薩長、特に長州)の極右勢力が中心になって引き起こしたクーデターに過ぎなかったのではないかと思うようになっています。

1889年に制定された大日本帝国憲法に「統帥権の独立」を忍び込ませた張本人は長州人である山縣有朋とされていますが、統帥権の独立こそ、憲法にビルトインされたクーデターの合法化に他なりませんでした。そしてそれは、半世紀以上のちになって日本を完膚無きまでの敗戦に追い込みました。

その過程で、「統帥権干犯」を振りかざして自ら政党政治を葬った愚かな政党政治家が、鳩山由紀夫の祖父・鳩山一郎でした。しかしその鳩山一郎には絶大な大衆的人気がありました。

直近の安保法制も、安倍晋三による立憲主義・法の支配に対するクーデターにほかならないとは、既に多くの方に指摘されているところです。

日本に真に必要なのは、クーデターではない「市民革命」ではなかろうかと思う今日この頃です。