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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

表向き、大阪維新との全面対決を打ち出した安倍晋三だが…

安倍晋三自民党執行部に、大阪維新との全面対決を指示したと産経が報じている。

【大阪ダブル選】安倍首相、大阪維新との全面対決を指示 - 産経ニュース

安倍首相、大阪維新との全面対決を指示

 安倍晋三首相が、11月22日投開票の大阪府知事大阪市長のダブル選に関し、自民党執行部に大阪維新の会との全面対決を指示していたことが分かった。谷垣禎一幹事長が27日、近畿地方選出の国会議員らが国会内で開いた会合で明らかにした。

 谷垣氏によると、首相は「きちんと戦わなければ、大阪の自民党勢力は立ち直れない」と述べた。党大阪府連は、首相が大阪維新代表の橋下徹大阪市長らと近い関係にあることから、選挙戦に影響すると懸念していた。

(産経ニュース 2015.10.27 18:22更新)


だが、産経は報道せず隠そうとしているが、谷垣禎一は同時に、安倍晋三自民党大阪府連と橋下(大阪維新)を両天秤にかけていたことを暴露していたのだった。

http://www.asahi.com/articles/ASHBW5FX4HBWUTFK00N.html

谷垣氏「橋下氏と連携を一時模索」と暴露 大阪ダブル選
2015年10月28日05時41分

 自民党谷垣禎一幹事長は27日、11月の大阪府知事大阪市長のダブル選の対策を協議する党内の会合で、党執行部内で一時、橋下徹大阪市長側との協力を探ったことを明らかにした。「市長選は我々の候補者、知事選は向こう、という分担を模索された向きもなきにしもあらずだった」と語った。

 だが、自民党は結局、独自に推薦候補を擁立。出席した近畿出身の議員からは「官邸からは橋下氏側を応援しているという空気が流れてくるが、一切、水を差さないようにやってほしい」との声が上がった。

 これに対し谷垣氏は、自身が安倍晋三首相に対応をたずねたところ、首相が「きちっと戦わなければ大阪の自民党の勢力は立ち直れない」と応じたことを説明したという。

朝日新聞デジタルより)


このように、建前は別として裏では橋下に甘い顔をする安倍晋三の卑屈な姿から私が思い出すのはかの「剛腕」小沢一郎だ。小沢は、何かというと「私の考えは橋下市長と同じだ」というのが口癖だった。特に民主党から離党して国民の生活がなんちゃらとかいう新党を立ち上げた当時(2012年)、この口癖を連発していた。その後小沢が凋落したことは周知のとおり。

橋下に甘い顔をする安倍晋三は、一方で沖縄に対しては強面を押し通す。

国交相、辺野古取り消しの効力停止 代執行手続きも着手 – フクナワ

国交相辺野古取り消しの効力停止 代執行手続きも着手

 【東京】石井啓一国交相は27日、沖縄県名護市辺野古の新基地建設に伴う沿岸部の埋め立て承認を取り消した翁長雄志知事の処分の効力停止を決めた。同日午前の会見で発表し、決定文書を沖縄防衛局に送付した。

 執行停止の効力は文書が沖縄防衛局に到達した時点で発生する。沖縄防衛局では近く工事を再開する方針。一方、県は第三者機関の「国地方係争処理委員会」に不服審査を申し出る方針だ。

 また、石井氏は翁長知事の承認取り消しを「違法」と判断したとして、地方自治法に基づいて知事に是正勧告を行い、従わない場合は最終的に国交相による代執行などの手続きに着手することを決定したことも発表した。

(フクナワ 2015年10月27日 12:24)


安倍晋三とその政権の卑劣さには、はらわたが煮えくりかえる思いだ。

同時に、橋下徹及びいまだに橋下に熱狂する大阪人に対する怒りも納まらない。

ここは、内心安倍晋三が疎ましく思っているであろう大阪自民党に対し、「敵の敵は味方」の論理で肩入れせざるを得ないと思う今日この頃なのである。