kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

自民党総裁選は谷垣禎一、安倍晋三、石破茂の三つどもえか?

http://mainichi.jp/select/news/20120901k0000m010121000c.html

自民党総裁選:安倍晋三元首相が立候補へ 8日前後に表明


 9月の自民党総裁選へ向け、安倍晋三元首相(57)が今国会会期末の9月8日前後をめどに立候補を表明する意向を固めた。安倍氏に近い塩崎恭久官房長官らが31日、「新経済成長戦略勉強会」(代表世話人安倍氏)を5日に発足させることを発表し、同党の衆参61議員が発起人に名を連ねた。再選を目指す谷垣禎一総裁(67)と、石破茂政調会長(55)も来週中に出馬表明する方針。

 安倍氏は31日、兵庫県多可町で講演し、「(14年4月に)消費税を上げる前にやるべきことは何か。強い経済を手に入れることこそ、強い社会保障につながっていく」と経済成長を重視する姿勢を示した。側近議員は「61人も集めた以上、後には引けない」と語り、勉強会を総裁選出馬へ向けた支持母体とする狙いを明かした。

 一方、石破氏を支持する鴨下一郎環境相らは来週中に石破氏に出馬を要請する。石破氏は31日、記者団に「(出馬要請を)ないがしろにしていい話とは思わない。わが党がどう変わり、震災やエネルギー、領土や消費税などの問題にどう対応するか、きちんと議論すべきだ」と出馬する意向を示唆した。

 谷垣氏は31日、石原伸晃幹事長と東京都内で会談し再選への協力を要請した。石原氏は谷垣氏が出馬しない場合の立候補を想定しているとみられ、「私にも出馬要請が来ている」と態度を保留。谷垣氏に「(古賀派会長の)古賀誠元幹事長にまず協力を要請すべきだ」との考えを伝えた。【犬飼直幸、浜本年弘】

毎日新聞 2012年09月01日 02時30分


http://mainichi.jp/select/news/20120901k0000m010122000c.html

自民党総裁選:谷垣、安倍、石破3氏で事実上の選挙戦


 自民党総裁選(9月14日告示、26日投開票)は谷垣禎一総裁と安倍晋三元首相、石破茂政調会長が来週中に出馬表明する意向を固め、3氏を中心に事実上の選挙戦が始まった。政権奪還を目指す同党の総裁選は「次の首相」選びにつながる可能性もあり、有力候補が乱立する混戦模様。1回目の投票で過半数の票を獲得する候補がいない場合も想定され、安倍、石破両氏の支持議員は決選投票を念頭に連携も模索する。知名度の高い両氏の出馬が確実となり、谷垣氏の再選の道のりは険しさを増している。【佐藤丈一、念佛明奈】

 安倍氏は31日、大阪市橋下徹市長が率いる「大阪維新の会」のブレーンで、府市特別顧問の堺屋太一・元経済企画庁長官と国会内で会談した。次期衆院選へ向けて既成政党側には「維新人気」への警戒感が募っており、安倍氏側には、維新と連携できることをアピールすることで、党内の中堅・若手議員の支持を得る狙いもある。

 9月5日に発足させる「新経済成長戦略勉強会」の発起人は61人。総裁選立候補に必要な推薦人の人数20人を大きく上回った。06年の安倍首相誕生時に支持母体となった「再チャレンジ支援議員連盟」の参加メンバーが今回も中核だが、石破氏や石原伸晃幹事長の支持グループからも数人ずつが参加した。

 1回目の投票で2位以内に残った候補が3位以下となった候補から決選投票で支援を受ける「2、3位連合」や「1、3位連合」をにらんだ連携の動きとみられる。安倍陣営の中心メンバーの一人は「決選投票になれば、当然、安倍氏は石破氏と組む。長老政治を打破しないといけない」と連携に期待する。

 9月6日には石破、安倍両氏を支持する議員が中心となり、領土問題に関し両氏が講演する勉強会を開く予定。石破氏は30日に出版した本で自主憲法制定や財政再建と税制改革を推進すると表明し、31日のBS日テレの番組収録では「安倍氏は高い理想を掲げ、憲法の秩序、集団的自衛権、教育も見直すと言った。方向性はほとんど一緒だ」と語った。

 谷垣氏は出身派閥・古賀派の会長、古賀誠元幹事長や同じ京都府選出の伊吹派会長、伊吹文明元幹事長らに協力を求める方針だ。しかし、出馬をうかがう石原幹事長も派閥長老との関係は良好。石原氏に近い議員で作る「勁草の会」(別名・十人会)のメンバーが週明けにも石原氏に出馬を要請する見通しで、谷垣氏は足元を固め切れていない。

 町村派会長の町村信孝官房長官林芳正政調会長代理も国会議員20人の推薦人確保に全力を挙げている。

毎日新聞 2012年09月01日 02時30分


自民党総裁選がいよいよ凶悪さの度合いを増してきた。気がつくことは、2009年の総裁選に立候補し、東電原発事故後には自民党では数少ない「脱原発派」として名を馳せた河野太郎の名前が出てこないことと、なんと言っても前回は手下の西村康稔を立ててお茶を濁した安倍晋三が、政権復帰近しと見て出馬の構えを見せていることだ。

しかも、安倍は石破茂とタッグを組み、仮に自らが敗れた場合でも石破と「共闘」して、石破執行部に食い込む構えを見せている。

石破については、どういうわけか以前から「リベラル」と言われている人たちの採点が甘い傾向にあり、私はそれを強く批判してきたのだが、いよいよその正体をむき出しにしてきたらしく、石破自らが「方向性は(安倍晋三と)ほとんど一緒だ」と明言するに至っている。

一方、少し前まで再選確実と見られていた谷垣禎一は徐々に追い込まれてきているようだ。以前、谷垣支持を明言した森喜朗も、最近では石原伸晃支持に傾いているらしい。石原は谷垣執行部系列であり、安倍や石破ほど橋下に接近する恐れは強くないが、それでも石原と橋下の接触は以前より言われていることであって、谷垣禎一と比較すれば明らかに橋下寄りといえる。

谷垣、安倍、石破、石原の4人を比較すれば、一番マシなのは断然谷垣なのだが、そういう結末にはならないかもしれない。