kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

やはり石原伸晃は脱落寸前、決選投票で安倍晋三当選はほぼ確実か

自民党総裁選だが、やはり石原伸晃は脱落寸前のようだ。


http://mainichi.jp/opinion/news/20120923ddm003010068000c.html

クローズアップ2012:自民総裁選情勢 決選逆転へ、2位争奪戦


 ◇苦戦・石原陣営に焦り 石破氏は「地方の声」で対抗
 自民党総裁選(26日投開票)は上位2人による決選投票をにらみ、安倍晋三元首相と石原伸晃幹事長の2位争いの行方が最大の焦点となってきた。決選投票では、2位に入った候補が3位以下の支持票を集めて逆転勝利するとの見方が強まり、両陣営の多数派工作が熱を帯びる。1回目の投票で1位となる見通しの石破茂政調会長は、決選投票での「合従連衡」に「地方の声」で対抗する構えだ。【坂口裕彦、吉永康朗】

 入院中の町村信孝官房長官を除く4候補は22日、東日本大震災の被災地に入って支持を訴えた。盛岡市のホテルで開かれた演説会で安倍氏は「経済成長戦略を進めることで、日本は必ず成長していく。政権を奪還して東北を復興させれば、日本は輝ける新しい朝を迎えることができる」との主張を展開した。

 2位争いで安倍氏を追う形となった石原氏は「日本のふるさとをよみがえらせるために使命感を持って立候補させてもらった。地域に雇用をしっかり作って初めて国力が上がる。全国のふるさとと国を守る」と訴え、地方の支持獲得に懸命だ。

 当初、2位争いで優勢とみられていたのは石原氏だ。ライバルとなる安倍氏は所属する町村派が町村氏の出馬で分裂選挙となり、額賀派を中心とした派閥連合の支援が見込める石原氏が議員票でも地方票でも先行できると陣営は見込んでいた。

 だが、石原氏が谷垣禎一総裁を出馬断念に追い込む形となり、批判が広がった。谷垣氏に同情的だった麻生派高村派安倍氏支持を打ち出し、地方票でも安倍氏のリードが伝えられるようになる。

 古賀派会長の古賀誠元幹事長は林芳正政調会長代理、町村派に影響力を持つ森喜朗元首相は町村氏を支持する一方、決選投票では石原氏を支援する意向とされる。青木幹雄参院議員会長が政界引退後も影響力を残す額賀派参院を中心に石原氏支持で固まっており、決選投票では3大派閥の連合で石原氏を逆転勝利させるというシナリオだった。

 古賀氏側近は「古賀さんも焦り始めた。林氏に回している議員票の(推薦人20人以外の)余剰分を石原氏にくっつける可能性もある」と打ち明ける。党員・党友投票による地方票でも、古賀氏は会長を務めた日本遺族会の関係者に「石原さんでやってほしい」と依頼するなど、団体票のとりまとめを狙う。石原氏側近は「石原氏が2位にさえ入れば、安倍陣営も含めた『アンチ石破』の議員票を結集して、逆転できる」と計算している。

 安倍陣営は2位が射程内に入り、石破氏との決選投票へ向け、安倍氏と個人的に親しい石原氏の陣営に連携を働きかけるようになった。安倍陣営幹部は「石破氏への抵抗感が強い石原陣営などの議員は大半が安倍氏に流れる」と期待する。

 ただ、安倍、石破両陣営は「派閥支配」を嫌う中堅・若手の支持層が重なり、決選投票での連携を模索してきた経緯もある。そのため、石原氏が2位に入った場合、決選投票では「安倍票」の一部が石破氏へ向かうとみられるが、初回投票の2位が「2位・3位以下連合」で逆転をうかがう構図は変わらない。

 これに対し石破陣営は、01年総裁選で小泉純一郎元首相が党員による予備選で圧勝し、本選で国会議員が雪崩を打って小泉氏を支持した先例の再現を狙う。しかし、01年は42都道府県連で最多得票者が持ち票3票のすべてを獲得する「総取り方式」を採用していた。今回は得票に応じて持ち票を候補に割り振る「ドント方式」を全国一律で導入しているため、石破陣営幹部も「過半数を獲得するのは難しい」とこぼす。

 石破氏は盛岡市の演説会で「自民党がここまで来られたのは皆様のおかげだ。地域の声を反映しなければ自民党の再生はないと確信している」と地方重視の姿勢を強調した。


 ◇町村氏「最後まで戦う」 「撤退なら草刈り場」懸念 車椅子で会見

 総裁選告示4日後の18日から入院し、街頭演説などの選挙活動を休止していた町村氏は22日、自民党本部で記者会見し、入院治療をしながら最後まで選挙戦を続けることを表明した。入院直後は陣営幹部からは撤退論も出ていたが、「ここで降りたら派閥が持たない」(町村派幹部)との判断が町村氏の「意地」を後押しした。

 車椅子姿で約10分間の会見に臨んだ町村氏は、自らの病状について「エコノミークラス症候群的なもので、足の静脈に血栓ができた。しばらく医師に安静にするよう言われている」と説明。「声援に応えるため、最後までこの選挙戦を戦うと決意した」と、涙を交えながら語った。次期衆院選へ向けても「まったく問題ない」と政界引退を否定した。

 しかし、23日に千葉、山梨両県で開かれる候補者演説会は欠席する。演説会は町村氏の地元・北海道でも24日に予定されているが、参加できるかは医師の判断次第とされ、体調が十分に回復したとは言い難い状態だ。

 それでも町村氏が選挙戦の継続を決意したのは、会長を務める町村派が「草刈り場」になるのを避けるためとみられる。町村派に影響力を持つ森氏は20日に町村氏と電話で話し「このまま粛々とやろう」と確認した。

 町村氏が撤退すれば、「町村票」の多くは同じ派閥の安倍氏に流れる可能性があり、安倍、石原両氏の2位争いに大きな影響を与えかねない。町村陣営の判断の裏に森氏の意向もちらつき、安倍氏を支援するベテラン議員は「本人の健康よりムラ(派閥)の健康だ」と皮肉った。

毎日新聞 2012年09月23日 東京朝刊


自民党総裁選の情勢報道は、どれをとっても「第1回投票では石破茂1位、決選投票で安倍晋三が逆転当選」というストーリー以外想像できないのだ。いよいよ、日本の政治は最悪の方向に向けて動き出した。