kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

広島カープに優勝マジック「20」が点灯。読売・菅野、2年連続の屈辱!

いつものスワローズネタではなく、ここ数年「カープ女子」とやらで敵地のスタンドまで超満員に膨れ上がらせるカープの話。

昨夜(8/24)、東京ドームで行われた読売対広島カープ第20回戦に広島が勝ち、リーグ優勝へのマジックナンバー「20」を点灯させた。広島のマジック点灯は、直近で最後にリーグ優勝した1991年以来25年ぶり。

私は1975年の広島初優勝を覚えているが、1950年の球団発足から25年だった。1991年からの25年は、それと同じ長さの歳月だ。1975年の初優勝から79,80年の2年連続日本一、読売の球団創設50周年に冷水をぶっかけた84年の日本一、西武相手に1引き分けから3連勝しながら4連敗して日本一を逃して山本浩二が胴上げされて引退した86年(この年にはスワローズがマーク・ブロハードの「神が打たせた正義の一発」で読売にとどめを刺した痛快なアシストもあった)などのカープ黄金時代をよく覚えている私からすれば、その黄金時代こそ例外で、弱い時期の方がずっと長かったカープが不思議に思える。もっとも同様の歴史はスワローズにもあって、90年代から2001年にかけて5度のリーグ優勝と4度の日本一を誇った時期を除けば、1978年(日本一)と2015年(リーグ優勝)を除けば弱いのが常態のチームだ。しかしこちらは全然不思議とは思えない(笑)。

まあ読売もここ数年地力を落とし続けているから、1996年みたいな悪夢の「メイクなんとか」の再現はまず考えられない。広島の25年ぶりリーグ優勝は九分九厘間違いないだろう。もっとも、3位DeNAが息切れしてきたので読売の2位もほぼ間違いない。4位阪神DeNAを1.5ゲーム差で猛追しているが、その阪神を2ゲーム差で追うのが5位ヤクルトであって、3位(クライマックスシリーズ出場権)争いの行方もまだわからない。勝率5割未満のチーム同士の争いの場合、引き分けが少ない方が有利なのだが、ヤクルトは1引き分けで阪神は3引き分けだから、ゲーム差なしならヤクルトの方が上になる。中日の連続カード負け越しを止めるほど勢いの落ちたDeNAとも3.5ゲーム差だから、まだヤクルトが3位に食い込む可能性は残されているのだ。仮にヤクルトが3位に食い込んだ場合、今季9戦全敗(昨年から10連敗、オープン戦を合わせると12連敗)の東京ドームでのクライマックスシリーズになるが、短期決戦はレギュラーシーズンとは全然違った結果になることが多いから全然わからない。たとえばヤクルトは、2008年から今年までの9シーズンで2011年を除いて8度(直近では5年連続で)中日に勝ち越しているが、クライマックスシリーズでは3度顔を合わせて一度も勝っていない。一方読売戦は、2001年から昨年までの15年間で2011年を除いてすべて負け越しているが、クライマックスシリーズでは2度対戦して2度とも勝っている(但し、中日との3度はすべてナゴヤドーム、読売との2度はいずれも神宮球場の試合であり、地の利がものを言ったともいえるが)。

ところで昨夜は、広島がプロ入り以来東京ドームで負けたことのない福井優也、読売がプロ入り以来東京ドームの広島戦で負けたことのない菅野智之の両先発だったとのことだが、先に2点をもらった菅野が中盤に打たれて、東京ドームでの広島戦初黒星を喫し、これが広島のマジック点灯試合となった。

この経緯に私は、「ああ、菅野らしいな」と思った。というのも、昨年9月27日にヤクルトが同じ東京ドームで優勝マジック「3」を点灯させた時の相手投手も菅野だったからだ。菅野は2年続けて本拠地で首位チームのマジックを点灯させる役回りを演じたことになる。さらに菅野は、阪神とのクライマックスシリーズ第1ステージ(東京ドーム)でも、ヤクルトとのクライマックスシリーズ最終ステージでもともに敗戦投手になった。要するに、夏場から秋にかけての勝負どころに弱い投手なのである。菅野は、前々回の直接対決だった京セラドーム大阪での広島とのホームゲームでも福井と投げ合って敗戦投手になったし、昨年は優勝を争ったヤクルト戦に4戦全敗(クライマックスシリーズを合わせると5戦全敗)していた。後半戦での勝負弱さは折り紙付きだ。その同じ投手が毎年春先には滅法強く、今年などかなり長い間防御率0点台を誇っていた(交流戦明けのDeNA戦で9失点して途切れた)のだから、その落差は信じられないほど大きい。

春先には「にっくき菅野」だが、夏から秋にかけては「神様、仏様、菅野様」だ、などと言ったら、読売ファンばかりか故稲尾和久の信奉者たちも敵に回してしまうのではないかと恐れる今日この頃だ(笑)。