kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小池百合子と希望の党(=小池ファ★スト)に関するまとめ(10/14現在)

小池百合子希望の党は、既に今朝の朝日新聞が報じた衆院選の情勢報道で決定的に「とどめを刺された」と言って良いだろう。

この期に及んで「希望失墜→自民圧勝はマズい。小池と希望の奮起求む」などと書いて、日頃批判しているはずの小池百合子希望の党をあからさまに応援する不思議な人もいるが、ここではそれに対する批判には深入りせず、現時点での小池百合子と「小池ファ★スト」についてまとめておきたい。

そもそも小池百合子と「都民ファ□ストの会」は都議選の時にも選別だ排除だをやっていた。表では当時の民進党代表・蓮舫の「協力」の申し出をすげなく断りながら、裏では小池や野田数が気に入った右翼候補だけを民進党から引き抜いていた。そのあたりの事情は朝日新聞(特に地方版)などのマスコミでも報じられて記事になっていたから、注意深く見ていれば気づいたはずだが、都議選は7月2日に行われるとあらかじめわかっていたから、それに向けてのタイムスケジュールに合わせて彼ら(小池と都ファ)は動いていたし、東京の民進党には「排除」されて騒ぎになるリベラル系の大物など誰もいなかったから(これは民進党右派の松原仁が都連を仕切っていたせいもある)、一般にはほとんど注目されなかった。しかし私は小池と都ファの狙いをこの日記で以前から指摘してきた。

そんな背景があったから、私は2か月前に下記の予測をすることができたのだ。

孫崎享『戦後史の正体』と育鵬社の教科書は「押しつけ憲法論」で完全に一致! - kojitakenの日記(2017年8月2日)より

 なお、仮に民進党代表選が枝野幸男前原誠司との争いになる場合の私の予想は下記の通り。

 まず枝野幸男が勝った場合、民進党は分裂するか、または右派の議員が衆院選前に大量に離党し、次の衆院選では「国民ファ★ストの会」から出馬する。

 また、前原誠司が勝った場合だが、この場合も民進党が丸ごと「国民ファ★ストの会」と合併することはあり得ない。民進党とは、国ファがそうなるであろうような右派ポピュリズム政党にとっては疫病神なのだ。特に民進党内の中間派やリベラル系議員は長島昭久渡辺喜美若狭勝や、その背後にいる小池百合子(小池自身は次の衆院選には間違いなく出馬しない)に排除されるだろう。民進党の看板があっては国ファには絶対に受け入れられないから、結局前原が勝った場合に起きるのは、民進党の解党だろう。「国ファ」の公認さえもらえれば、いくら「元民進」だろうが勝てることは都議選の結果がはっきり示している。ついでに書くと、無所属の推薦程度ではダメなことは柿沢幸絵が示した(ざまあ!)。

なお、引用文の最後の部分は現状と合わなくなっている。「希望の党」の公認さえもらえれば、いくら「元民進」だろうが勝てるどころか、下手に「希望の党」公認なんかがあると、本来民進党公認でも勝てたはずの候補者まで勝てなくなっているのだ。好例が前回の衆院選で維新の党公認で当選した東京15区の柿沢未途だ。朝日新聞の調査によると、今回の衆院選では柿沢は自民党の秋元司の後塵を拝しているようだ(どの程度の差なのかは明日15日付の紙面を見なければわからないが)。

まあこのウェブ日記の読者など4桁、それもその前半だ(アクセスカウンタとアクセス解析がなくなったのでどの程度かは把握していない)。しかも長らく小池百合子批判の記事はアクセス数の多くないこのウェブ日記の中でも特に不人気をきわめる記事だったから、小池と都ファが行ってきた「リベラル」排除の実態を世に広く知らしめることは全くできなかった。

今回の小池百合子による「排除」発言は、小池の本音が劇的な形で明らかになっただけだ。私はこの小池発言に全く驚かなかった。ついに本音を口にしたなと思っただけだ。

しかし、小池発言が世間一般に与えた衝撃はきわめて大きかったようで、あの発言を機に小池と希望の党への支持は急速にしぼんでいった。

結局、権力の源泉は金と人事権の行使なのだ。金については、政党の離合集散の際に政治資金を確保するテクニックに長けた小沢一郎からの伝授があったに違いないと私は推測しているが、前原誠司がかくも厚かましく「民進党候補の全員公認」を言い出して、自らの聖域であると思っている人事権に干渉してこようとは小池は想像してなかったから、ブチ切れて「排除」発言になったのだろう。

もちろん、前原も本当に全員が公認されるなどとは考えていなかったであろうことは、今朝の朝日4面に載っている、

前原氏は、「小池氏の立場になれば、民進が全員来ると困る。それで政策を打ち出したら思わぬ反発を招いた」と周辺に困惑の色を隠さなかった。

と書かれた記事からも明らかだが、独裁的気質が安倍晋三以上に極端に強い小池は、前原が人事権に干渉してきた、とばかりに逆上して理性を失ったのに違いない。この時、「緑のたぬき」はその正体を現した。

私が思うに、あのあたりは前原誠司小池百合子人間性がむき出しになったやりとりだった。あ、金が絡むか絡まないかの点で大人の世界とは大違いだが、こと人事に関しては、子どもたちの集団にガキ大将が現れる時にそれに媚びへつらうスネ夫のような人間が現れることと、現在「希望の党」に観察される国政政党内の人間関係はいくらも違わない。

これが理念を持った政党ならだいぶ話が違うのだが、都民ファ□ストの会にせよ希望の党にせよ、独裁者である小池百合子に盲従するだけの原理しかない集団だから、ガキ大将を中心とした子どもの集団とどこも変わらない、あまりにも程度の低い政党になってしまっているのだ。

こんな政党はやはり淘汰されなければならない。