kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

朝日新聞の衆院選情勢調査記事を読んで思うこと

朝日新聞(10/15)に掲載された衆院選情勢調査記事を読みながら書く。まだ全部読んだわけではないが、改めて希望の党の悪逆非道な「刺客」に激しい怒りを感じている。昨日にも少し書いたが、「小池と希望の奮起求む」などと書いた某ブログ主は、たとえば東京16区(江戸川区)の情勢をどう考えているのか聞きたい。同区の情勢を朝日は下記のように伝えている。

 激戦の中、大西(英男)がわずかにリード。初鹿(明博)と田村(謙治)が肉薄する。大西は自民支持層と公明支持層の大部分をまとめた。初鹿は立憲支持層を固めた。田村は希望支持層が厚い。


リードが伝えられる大西英男の悪逆非道ぶりは、思い出すだけでも腹が立つ。Wikipediaから以下にいくつか引用する。

国会答弁での不規則発言

  • 2014年4月の衆議院総務委員会において、上西小百合の質問中に「まず自分が子どもを産まないとダメだぞ」と野次を飛ばす。当初は朝日新聞共同通信の取材に対して「記憶がない」と述べていたが、後に撤回してヤジを飛ばしたことを認め、上西に謝罪した。なお、大西は都議会議員の頃から頻繁に野次を飛ばす「ヤジ将軍」として有名だった。

「マスコミを懲らしめる」発言

  • 2015年6月25日、自民党内の勉強会文化芸術懇話会において、「マスコミを懲らしめるには、広告料収入がなくなるのが一番」などと述べた。同27日、自由民主党幹事長の谷垣禎一は、同党本部で記者会見し、同発言を行った大西を厳重注意とした他、同様に問題発言を行った井上貴博、長尾敬を厳重注意とし、さらに同会代表の木原稔自民党青年局長を同日付で更迭し、1年間の役職停止処分とした。
  • さらに、2015年6月30日、国会内で記者団の質問に対して、安全保障関連法案に批判的な報道機関について「懲らしめなければいけないんじゃないか」などと述べた。これらの発言に対し、自民党執行部は同日夜、大西に2度目の厳重注意処分を下した。

北海道での発言

  • 2016年3月24日、衆議院北海道第5区補欠選挙の応援で現地入りした際、神社の巫女から「自民党はあんまり好きじゃない」と言われた出来事を細田派の派閥会合で紹介し、「巫女のくせに何だと思った」と発言した上に、「巫女さんを誘って札幌の夜に説得をしようと思った」「私は神社関係を中心に回ったが、私の世話を焼いた巫女さんが20歳くらいだった。投票が初めてだということだから、ひとつ口説いてやろうと思った」などと述べた。直後に挨拶した会長の細田博之幹事長代行は「出雲の人からみるとはらはらした。東日本の人は頭に浮かんだらすぐに発言してしまう。言動、行動は十分に注意いただきたい」と制し、大西は会合中に発言を撤回。自民党幹事長の谷垣禎一は3月25日の記者会見で「意味不明であり、誠に不適切な発言だ」と批判。また自民党総務会長の二階俊博は会見で「国会議員は発言、行動を自ら戒めるべきだ」とコメントしたほか、自民党国対委員長代理の小此木八郎も会見で「はばかり、恥じらいといった気持ちをまず人間として持つことが必要だ」と苦言を述べた。神社関係者からも「われわれを見下している」「神社にいる者を軽んじる発言で腹立たしい」など反発の声が上がった。大西は3月25日のうちに軽率な発言だったとして謝罪した。

こんな大西英男が、希望の党がこの選挙区に初鹿明博への刺客を送り込んだせいで勝とうとしている。朝日記事の「わずかにリード」とは実際には逆転が難しい差だが、2候補が「肉薄」しているということは、「野党共闘」が成功していれば勝てたかもしれないと思える。それだけに、都市部の立憲民主党候補を狙い撃ちにした希望の党刺客作戦は徹底的に批判されなければならない。

以上のような情勢であるにもかかわらず、「小池と希望の奮起求む」などと書くとは、一体何を考えているのか。この情勢で「小池と希望」が奮起したらどうなるのか。他の区でも、たとえば東京6区に希望の党から立候補している香川県からの落下傘候補植松恵美子(こいつも香川県選出の参議院議員時代=2007〜2013年=からろくなことをしてこなかった政治家だ)の応援に小池百合子希望の党が力を入れれば、票を食われるのは立憲民主党落合貴之(個人的には、江田憲司系のこの人にも含むところなきにしもあらずだが、今回のこの選挙区では一番マシなのはこの人だろう)だろう(もっともこの選挙区は自民の落ちた顔もとい越智隆雄が「他の候補を引き離している」とのことではあるが)。小池や希望の党の「奮起を促す」どころか「批判を強める」べきではないのか。

さすがは、昨年末に「小池都知事公明党民進党の連携にちょっとワクワクする」と書いて、それを今に至るまで何の反省もしていない御仁だな、と改めて呆れてしまったのだった。