東京14区から16区までの墨田区、江東区、江戸川区は地盤沈下が進んだ東京の「広域ゼロメートル地帯」に属するが、政治家たちの地盤沈下もひどい。
東京14区(墨田区)は「うちわ事件」の松島みどりの選挙区だが、それはもう5年前の話なので、今日は15区(江東区)と16区(江戸川区)に焦点を絞る。
東京15区*1選出議員は中国系IR企業からの収賄疑惑も取り沙汰される自民党の秋元司。東京16区は数々の暴言でしか話題にならない、同じく自民党の大西英男。秋元は鹿児島県出身の大東大卒で参院1回、衆院3回の当選だが衆院選の選挙区では1勝2敗で、柿沢未途が「希望の党」失速の煽りを食った2017年に初めて小選挙区で勝った程度の得票力しかない。2010年の参院選でも落選した。大西は地元・江戸川区出身の國學院大卒(この大学からは大西が初めての衆院議員だったらしい)で衆院当選3回だが、その前の2007年の参院選では落選している。
秋元に関するNHKニュース2件と、それぞれの「はてなブックマーク」にリンクを張っておく。
しかし、彼らに対抗する野党の政治家もひどい。まず前回衆院選で秋元に負けて比例復活した柿沢未途。
柿沢は2012年にみんなの党、2014年に維新の党からそれぞれ衆院選に立候補して当選したが、2017年には希望の党から立候補して秋元司に負けた。現在は無所属の衆院議員。過去をたどると、民主党都議だった2008年に酒気帯び運転で自損事故を起こして議員辞職に追い込まれたことがある。そんな奴がその4年後には衆議院議員になるのだから、面の皮の厚さだけは誰にも負けない。
当然ながら、「野党共闘」はこんな奴を担いではならない。特に共産党は、こんな奴に相乗りしたら政党のレゾンデートルが問われる。可及的速やかに柿沢を切り捨て、新たな候補の擁立を探るべきだ。
また、東京16区で大西英男に負けた初鹿明博も柿沢に負けず劣らずひどい。
初鹿は逢澤一郎、次いで鳩山由紀夫の政策秘書を務め、民主党、みどりの風、日本未来の党、維新の党、民進党、立憲民主党を渡り歩いた。鳩山系を経て小沢グループに接近した人間で、蓮舫を「二重国籍」問題で責め上げるなどのレイシスト的な側面もしばしば批判されてきたし、2017年にも強制わいせつの疑惑を「週刊文春」に書き立てられた前歴がある。この人にも、弱い大西英男にさえ勝てない選挙の弱さがある。もともと東京東部では「都会保守」的な旧民主・民進系はいたって不人気で、公明党や共産党が強いが、そこにもってきて問題の多い初鹿では大西に負け続けるのも不思議はない。立民は党員資格停止程度の処分でお茶を濁しているようだが、議員辞職させるべきだろう。もちろん次の衆院選では初鹿を切り捨て、大西に勝てる候補の擁立を探るべきだ。
まともな候補さえ立てれば、東京15区はもちろん、16区でも自民党候補を倒すのは不可能ではないと思われる。しかし柿沢未途や初鹿明博ではダメだ。