kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

柿沢氏除名求める声 江東区長選で「反党行為」―自民総務会(時事通信)

 自民党内から柿沢未途の除名を求める声が上がったという。時事通信より。

 

www.jiji.com

 

柿沢氏除名求める声 江東区長選で「反党行為」―自民総務会

2023年11月02日16時04分

 

 法務副大臣を辞任した自民党柿沢未途衆院議員(東京15区)に対し、2日の党総務会で除名処分を求める意見が出た。森山裕総務会長は記者会見で「都連関係者から『どうけじめをつけるのか』という意味の発言があった」と語った。

 

 総務会の出席者によると「東京都江東区長選で明らかに反党行為があった。柿沢氏を除名するべきだ」との発言があったという。

 

 柿沢氏は4月の区長選で当選した木村弥生氏側にインターネット有料広告の利用を勧めた責任を取り、副大臣を辞任した。区長選には自民推薦候補も出馬したが、柿沢氏は木村氏を支援した。

 

時事通信より)

 

URL: https://www.jiji.com/jc/article?k=2023110200890&g=pol

 

 「反党行為」ねえ。どっかの野党から聞こえてきそうな物言いだ。

 記事についたはてなブックマークのコメント(ブコメ)より。

 

柿沢氏除名求める声 江東区長選で「反党行為」―自民総務会:時事ドットコム

除名求める理由が公選法違反への関わりじゃくて、自民推薦候補とは別の候補を推した反党行為て。いや、自民らしいちゃ、らしいけど。

2023/11/02 20:47

b.hatena.ne.jp

 

 私の最近の認識では、自民党共産党立憲民主党(立民)と同様、組織防衛への志向を強めている。しかも、共産党は別だが自民と立民にはともに党内の非主流派に対する排除志向を併せ持っているのが特徴だ。現在の立民では党内保守系が、自民では党内の非極右系がそれぞれ代表と党総裁についている。しかし特に自民党では極右系が最大派閥を形成しているから、それに属する萩生田光一柿沢未途を排除しようとしているのが現在認められる構図だ。党執行部は非極右系だが東京都連は極右系が握っており、両者に緊張関係があるからこのような構図になっている。

 事実、「反党行為」とは今春の統一地方選で都連会長の萩生田光一柿沢未途の行為を指して発した言葉だ。今回も発言の主は萩生田なのでないかと思った。

 下記は朝日新聞デジタルの有料記事へのリンク。

 

www.asahi.com

 

自民・萩生田氏「反党行為だ」 衆院小選挙区、候補者調整で火種

原慎一 2023年4月8日 7時00分

 

 自民党は7日、衆院小選挙区で「10増10減」の対象となる1都14県のうち、新たに東京の三つの選挙区で公認候補となる支部長(予定者)を決めた。これで134区の選挙区のうち、114選挙区が決まったが、東京では五つの空白区が残る。自民内の確執や公明党との候補者調整が理由で、対応次第では政権運営に影を落としかねない。

 

 森山裕選挙対策委員長は党本部で記者団に「4月中にできるだけ多くの支部長を選任できるように努力したい」と、急ぐ考えを強調した。ただこの先、特に難しい判断を迫られることになりそうなのが「5増」となった東京だ。

 

尾を引く党内の禍根

 

 支部長が決まっていない東京15区(江東区)。柿沢未途氏の地盤だが、東京では選挙区選出ながら唯一、支部長に選ばれていない。背景に、東京都連が推した候補者を退けて当選した2021年衆院選をめぐる禍根がある。

 

 野党議員だった柿沢氏は、前…

 

朝日新聞デジタルより)

 

URL: https://www.asahi.com/articles/ASR476SRHR47UTFK00G.html

 

 上記は4月の記事であり、この時点で既に衆院選から1年半近く経っていたのに柿沢はまだ自民党東京都連への加入を許されておらず、だから東京15区の支部長にもなっていなかった。その後7月に柿沢の都連加入が認められたが、当時から柿沢はずっと狙われていたわけだ。

 記事の無料部分には肝心の柿沢の「反党行為」の内容が書かれていないが、それは有料部分に書かれており、江東区長選で木村弥生を支援したことを指すことはいうまでもない。

 しかし、区長選で木村弥生を応援したのは何も柿沢未途だけではない。以下再び朝日新聞デジタルより。今度は無料部分にしっかり実名が出ていた。

 

www.asahi.com

 

「自民分裂」だった江東区長選 制した新顔と衆院議員の握手の意味

野田枝里子 小林恵士 2023年5月2日 8時30分

 

 4月23日投票の東京都江東区長選は自民党内が分裂する激しい選挙戦となった。次の衆院選に向けて当面、禍根が残りそうだ。

 

 「非常に厳しい選挙戦だった。政党や支援団体もない中、400回近く街頭に立ち区民の声を政策に反映した」。1日に初登庁し、就任の記者会見に臨んだ新区長の木村弥生氏(57)はそう振り返った。

 

 木村氏は、地元選出の自民衆院議員を父に持ち、自身も比例北関東ブロックと同近畿ブロック選出で2021年まで衆院議員を務めた。区長選では、その頃の縁から、ともに自民衆院議員の野田聖子氏や稲田朋美氏の応援を受けた。

 

 一方、争った山崎一輝氏(50)は選挙直前に死去した山崎孝明前区長の長男で、父の後継となるべく自民都議からの転身をめざした。自民の推薦を受けたのは山崎氏。党本部の茂木敏充幹事長や党都連の萩生田光一会長、菅義偉前首相らが応援に駆けつけた。

 

江東区長選で動向が注目された存在、それが「柿沢党」とも呼ばれる柿沢未途衆院議員の支援者らでした。

 

 動向が注目されたのが、衆院

 

朝日新聞デジタルより)

 

URL: https://www.asahi.com/articles/ASR516QX1R51OXIE02Q.html

 

 無料部分に書かれている通り、野田聖子稲田朋美木村弥生を応援していた。野田といえば今年初めに当時立民の衆院岐阜5区総支部長を務めていた今井瑠々を寝返らせた一件で悪印象が強いが、萩生田や菅義偉らの一派とは一線を画しているようだ。また変わり身が結構早いというか昔から計算高いイメージがあった稲田朋美も極右系とのつながりが深い山崎一輝ではなく木村を応援した。

 有料部分には柿沢について書かれているが、プレゼントをする価値はないと思った。前述の野田や稲田の名前が有料部分にしかなかったらプレゼントしようかと思ったが柿沢の話だけなので止めておく。

 この記事で指摘しておきたいのは、萩生田が「柿沢未途反党行為をなした」と言うのなら、野田聖子稲田朋美反党行為をやったことになるという、それだけのことだ。

 「反党行為」という物言いは、いかにも極右の萩生田らしい全体主義の匂いを強烈に発していて虫酸が走る。