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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

自民・柿沢未途氏、買収主導か 公選法違反容疑で事務所捜索(毎日新聞)

 今年(2023年)春の東京・江東区長選をめぐって同区を選挙区(東京15区)とする自民党衆院議員・柿沢未途の事務所が公職選挙法違反(買収)の容疑で東京地検強制捜査を受けた。

 下記は毎日新聞の無料記事へのリンク。

 

mainichi.jp

 

 以下引用する。

 

自民・柿沢未途氏、買収主導か 公選法違反容疑で事務所捜索

毎日新聞 2023/11/16 18:39(最終更新 11/16 23:13) 

 

 4月の東京都江東区長選で初当選した木村弥生前区長(58)の票をとりまとめる趣旨で区議らに現金を渡したとして、東京地検特捜部は16日、公職選挙法違反(買収)の疑いで前副法相、柿沢未途衆院議員(52)=自民党、東京15区=の地元事務所(江東区)の捜索に入った。関係者によると、捜索令状の容疑者は柿沢氏本人という。特捜部は、柿沢氏が主導して秘書らが現金配布の実行役になったとみて、選挙運動の実態解明を進めている模様だ。

 

 区長選と区議選は同じ日に投開票された。区長選で木村氏を支援していた柿沢氏側はこれまでの取材に、両選挙の告示前に私設秘書が区議選の自民候補者4~5人に一律20万円、非自民の候補者に1万円を配布したことを認めている。その上で「現金は区議選の陣中見舞いや、区議が主催した会合の『会費』だ。区長選とは無関係」と買収の意図を否定していた。

 

URL: https://mainichi.jp/articles/20231116/k00/00m/040/200000c

 

 いよいよ2019年参院選広島選挙区の再現の様相が強まった。柿沢の逮捕や議員辞職の可能性もある。その場合衆院選の補選になるが、行われる可能性があるこの補選をにらんで自民党は「深川三国志」の中で唯一衆院議員になっていない山崎家の「漢字も読めない」××息子・山崎一輝を来月(12月)に行われる区長選では温存し、別の人間を区長選に立てるのではないかとの憶測も地元(というか私の居住地だが)ではあるようだ。単なる噂に過ぎないが。

 区長選に関しては既に2人が立候補を表明しているが、そのうちの1人である区議の酒井菜摘は野党統一候補になる可能性が高いようだ。酒井は既に所属していた立民を離党している。この件については記事を改める。

 「深川三国志」の話は、これも当地ではシェアがきわめて低い毎日新聞の記事を示しておく。但し有料記事なので引用するのは無料部分のみ。

 

mainichi.jp

 

「まるで三国志」 選挙不正疑惑で揺れる東京・江東区の政治抗争

毎日新聞 2023/11/12 06:00(最終更新 11/12 06:00) 

 

 東京の下町・江東区が4月の区長選を巡る公職選挙法違反疑惑で揺れている。初当選した木村弥生区長(58)の辞職表明のきっかけとなった有料ネット広告掲載の問題に加え、複数の区議が木村氏の支援に回った自民党柿沢未途(みと)衆院議員(52)側から現金を受け取っていたとして、東京地検特捜部が捜査を始めたためだ。背景を取材すると「江東版三国志」にも例えられる、複雑な政治事情が火種となっていた。

 

政治抗争「三国志のよう」 その経緯

 

 無所属で出馬した元衆院議員の木村氏は元々京都で政治活動をしていた。2022年秋に母親の介護を理由に国政引退を表明し、出身地の江東区に戻った。ところが、4月の区長選では「女性区長の誕生」を掛け声に、柿沢氏に近い区議らが木村氏を擁立し、柿沢氏の後援会がバックアップする選挙戦が展開された。

 

 対立候補として立ちはだかったのが自民推薦の元都議、山崎一輝氏(50)。07年から江東区長を4期務めた孝明氏の長男で、孝明氏が区長選の告示4日前に急死したため、「弔い合戦」の様相となった。自民都連は山崎氏を支援した。

 

 実は木村、柿沢両氏の父親も…

 

URL: https://mainichi.jp/articles/20231111/k00/00m/010/172000c

 

 親の世代だと柿沢未途の父・弘治が飛び抜けて有名で、それはこの人が1970年台に長ったらしいタイトルの著書を出していたためであり、その気取ったタイトルを私は子ども心に激しく嫌っていたために、私自身は関西(阪神間)の在住でありながら知っていた。その柿沢弘治新自由クラブ衆院議員だった経歴を持ちながら自民党入りすると中曽根派に入るなどタカ派の人物だったようだが、辞職した木村弥生前区長の父・木村勉は柿沢と同じ新自由クラブに属する東京都議だったようだ。その木村が衆院議員になったのは、目立ちたがりの柿沢が東京都知事選に立候補して衆院議員を辞職し(この時に自民党本部と揉めた柿沢は自民党を除名された)、それを受けた補選に当選したためだったが、自民党ではやはりタカ派山崎拓の派閥に入った。同じタカ派ながら柿沢とは別系統である。ところが都知事選に後出しジャンケンで出てきた石原慎太郎に惨敗した柿沢が衆院議員復職を目指して2000年衆院選に立候補し、木村と激突した。結局柿沢が勝って衆院議員(無所属)に返り咲いたが2003年衆院選では木村が柿沢を倒して衆院議員に返り咲いた。これが国政選挙での柿沢唯一の落選だったらしい(無所属の柿沢には比例復活などなかった)。このあたりの経緯は江東区どころか東京にも住んでいなかった私は全く知らなかった。木村勉の名前を認識したのもつい数年前で、娘の木村弥生が東京15区を世襲するのではないかとの観測があったことをきっかけにようやく知った。木村勉は2005年の郵政総選挙にも勝ったが、2009年の政権交代選挙で落選して政界を引退した。

 山崎孝明は自民党の区議、都議を経て2007年に江東区長になった。4選を果たし、5選目も狙っていたが病に倒れて辞職したかと思うとすぐに亡くなった。柿沢と木村が新自由クラブ系だったのに対して山崎はずっと自民党で、それもどうやら清和会系らしい。つまり中曽根系の柿沢、山拓系の木村、清和会系の山崎と全員が自民党の中でもタカ派でありながらそれぞれ別系統に属していたようだ。その経緯から山崎家は萩生田光一と近く、それが衆院選補選を視野に入れて、区長選には山崎一輝を出馬させずに温存するのではないかとの憶測の理由になっているようだ。

 上記毎日新聞記事についたブコメより。

 

「まるで三国志」 選挙不正疑惑で揺れる東京・江東区の政治抗争 | 毎日新聞

柿沢家、木村家、山崎家とも世襲の上不祥事まみれになり、落下傘の秋元司氏も収賄で捕まり、自民の元区議会議長も収賄で捕まり…という

2023/11/13 10:05

b.hatena.ne.jp

 

 そうなんだよね。本当にすさまじい選挙区だ。何しろIRがらみのきな臭さがあるため利権まみれ。この点では万博で揺れる維新の大阪とも共通点がある。夢の島(ゴミの島)と夢洲とは成り立ちも同じ。つまり、維新だって高転びに転ぶ可能性は決して小さくはないといえる。