kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

江東区長選で買収か、区議ら「柿沢氏から現金を受け取った」と説明…特捜部は木村氏を聴取(読売新聞)

 東京・江東区長選をめぐる区長・木村弥生(辞職予定)の選挙違反の件だが、あの柿沢未途の関与は半端なかったらしいことが報じられている。

 この件は、ブログ主が東京の西部地域にお住まいではないかと推測される『日本がアブナイ!』にも2回連続で取り上げられていた。

 

mewrun7.exblog.jp

 

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 記事の引用はしないが、最初の記事に2021年衆院選で井戸まさえ氏が比例復活当選したと書かれているのは誤りで、井戸氏は落選した。柿沢未途については、私の認識では自民党衆院東京15区支部*1にはまだ選んでもらっていないと思っていたがそれは情報が古く、今年7月になってようやく支部長に選んでもらった、つまり東京15区の自民党公認候補に内定していたようだ。この点では未だに総支部長に選んでもらっていない井戸まさえ氏より先んじた形だ。なお先日、江東区内の地下鉄某駅近くで、立民所属の江東区議・高野はやと(勇斗)が蓮舫を伴って街宣の準備をしているらしい場面と遭遇した。高野は先日も同地で街宣していたので、あるいは衆院東京15区の候補を井戸氏から蓮舫の秘書を務めた経歴があるらしい高野に差し替えるのかもしれないと思ったが、高野は一昨年の都議選江東区選挙区でも当選できなかったレベルの江東区議1期生だから、さすがにそれはないだろうと思い直した。なお高野は誰かさんと同じく北海道の出身だ。

 その高野が落選した都議選で2位当選したのが今年の区長選で木村弥生に敗れた山崎一輝で、漢字もろくに読めないとの悪評が高い山崎は今年春に急死した前区長・山崎孝明のドラ息子だ。学歴を云々するのはあまりよろしくないかもしれないが、一輝は東海大学体育学部体育学科中退の最終学歴であり、「文武ともにダメな奴」である可能性がきわめて高い。しかも自民党復古主義系極右とのつながりもあり、こいつだけは絶対に区長にしたくないと私が強く思う所以だ。しかし、おそらく山崎の対立候補に出てくるであろう維新の候補も絶対に当選させたくない。このように政治風土がとことんどうしようもないのが江東区の特徴だ。

 ところで自民党公認候補に内定して自身の選挙には左うちわだと思い込んでいたに違いない柿沢未途木村弥生と一緒に立件される可能性が出てきた。週刊誌には「柿沢逮捕」の文字が躍っている。以下フライデーより。

 

friday.kodansha.co.jp

 

「法務副大臣を辞任」の柿沢未途氏が「買収」で逮捕される可能性…一部区議に「現金バラマキ」疑惑浮上

2023年11月02日

 

現職区長、地元選出の法務副大臣が辞職や辞任を次々と表明し、江東区政は混乱に陥っている。

 

10月26日、東京都の木村弥生江東区長(58)が辞職を突如表明した。その2日前の10月24日、今年4月の区長選で選挙期間中、自身に投票を呼びかける有料広告14万円を動画広告サイトに支払っていたとして、公職選挙法違反の疑いで東京地検特捜部から強制捜査を受けた。

 

木村氏は任意の事情聴取も受け、区長室、木村氏の自宅、実家に捜査が入ったことを26日の会見で語った。

 

「ご期待いただきながら、このような形で辞職することに申し訳ない思いでいっぱいです。区政を混乱、停滞をさせてはならないと考えました」

 

25日の朝、電話で副区長に辞職の意思を伝えた。江東区を地盤とする東京15区で衆議院議員などを務めた父の木村勉氏(84)に相談し、「決めたことなので尊重する」との返答を受け、辞職を決意したという。

 

「出直し選挙に出るつもりはありません。衆議院参議院、国政選挙も出馬はありません」

 

木村氏は今後、出馬の意思がないことを示した。

 

辞職会見から4日後の10月31日、木村陣営を支援していた柿沢未途法務副大臣(52)が有料広告使用を「私が勧めた」として内閣総務官室に副大臣の辞表を提出。柿沢氏は父の代から東京15区(江東区)を地盤としており、4月の区長選で木村氏の支援を行っていた。

 

柿沢氏は当選5回で、今年9月に発足した岸田第2次改造内閣で法務副大臣に就任。選挙違反を取り締まる法務省ナンバー2の辞任劇となり、岸田政権へのダメージとなろう。

 

「’13年の公職選挙法改正でSNSを利用した選挙運動が認められるようになった。SNSを通じで投票を呼びかける行為は違法とならないが、有料広告を使用しての呼びかけは資金力のある候補が有利になるために禁じられた」(全国紙司法担当記者)

 

公選法は選挙運動の目的で候補者名を示した有料広告の使用を禁じているが、政党や政治団体がバナー広告を貼るなどは適法で、木村陣営は、政治団体のサイトに有料広告がリンクしていたので、「例外に含まれる」との認識だったようだ。

 

「選挙期間中、選挙管理委員会や警察からの指摘はなかった」

 

木村氏は会見でそう述べ、捜査機関への牽制をほのめかした。

 

柿沢氏は朝日新聞の取材に対し、「何がアウトでセーフかという認識、知識がなかった」「違法だという認識はなくて、あとあと『あれ違法なの? まずいなぁ』と」と故意ではないことを強調。

 

公選法の解釈は今後の捜査、裁判に譲るが、父も政治家で、自身も衆議院議員として選挙を経てきた木村氏や柿沢氏がなぜ公選法違反となる有料広告を使用したのか。捜査の焦点ともなるこの点について、会見で木村氏は、「現在捜査中なのでお答えできない」と不十分な説明に終始した。前述の司法担当記者が経緯をこう語る。

 

「61歳の男性が木村区長を深川署に刑事告発し、受理され、警視庁の案件となった。東京23区の首長クラスであれば政治家の汚職を取り扱う捜査2課が捜査をする。ところが、案件を奪うかのように特捜部が持っていった。

 

あの程度の公選法違反で、強制捜査を行ったのは異例なことで、区長が本丸ではなく、柿沢氏の議員バッジを視野に入れた捜査、と目されていた。木村氏の父や妹も事情聴取され、ガサ入れも行っていた。どうやら有料広告使用だけでなく、買収罪も狙っているようだ。4月の区長選で、一部の区議が柿沢氏からの現金受領を認めた、という話もあり、仮に事実であれば逮捕も免れない」

 

柿沢氏は法務副大臣の役職は辞任したが、議員辞職についての明言は避けている。ロッキード事件後の田中角栄を引き合いに出すまでもなく、判決確定までは「推定無罪」として有罪判決を受けても、政治活動は続けられ、出馬もできる。

 

一方の木村氏はこれまで区議会で同問題を追及されても、「監督が行き届かなかった」とし、自身の直接関与を否定していた。にもかかわらず、強制捜査からわずか2日での辞職表明となった。

 

「議会で追及はしていたんだけど、まさか本当に辞めるとは……」

 

自民党所属の江東区議は驚きを隠せないようで、匿名を条件にこう続ける。

 

推定無罪、として居座り続ければ議会は荒れるが、居続けることもできた。辞めるにしても、11月、12月は来年度予算審議の大事な時期で、予算の目処が立ち次第辞職する、と内々に伝えれば各会派ノーとはならないはず。

 

53万人の区民を預かる区長として、来年度の予算編成の目処が立つまで辞めるべきではなかった。来年度予算の審議をしながら、次の区長候補の擁立もしないとならない。もしも柿沢氏も辞職や逮捕となれば、江東区政は大混乱となる」

 

区役所によれば、木村氏の半年間の在任期間は区政史上最短という。年内に、数億円の費用をかけて区長選挙が行われる。さらに柿沢氏の進退次第では補選も行われる運びとなる。14万円の有料広告がきっかけで億単位の税金が使用される事態となりそうだ。

 

(FRIDAY DIGITALより)

 

URL: https://friday.kodansha.co.jp/article/340184

 

 写真週刊誌の記事だけではなんなので、もう少し現実的な読売の記事も挙げておく。

 

www.yomiuri.co.jp

 

江東区長選で買収か、区議ら「柿沢氏から現金を受け取った」と説明…特捜部は木村氏を聴取

2023/11/03 05:00

 

 4月23日投票の東京都江東区長選を巡り、木村弥生区長(58)陣営から違法な報酬を受け取った疑いがあるとして、東京地検特捜部が木村氏を支援した複数の同区議らに対し、公職選挙法違反(被買収)容疑で事情聴取したことがわかった。一部は自民党衆院議員の柿沢未途・前法務副大臣(52)から「区長選前に現金を受け取った」と説明したという。特捜部が木村氏から同法違反(買収)容疑で聴取したことも判明した。

 

 特捜部は捜査態勢を拡充しており、現金提供の趣旨のほか、柿沢氏の関与などについても調べ、立件の可否を慎重に見極めるとみられる。

 

 区長選は、前自民党衆院議員の木村氏と、同党の推薦を受けて出馬した前区長の長男らによる「保守分裂」となり、柿沢氏から支援を受けた木村氏が制した。

 

 関係者によると、特捜部は10月下旬以降、木村氏を支援した複数の区議や元区議らに対する任意聴取を始め、現金授受や支援の内容などを確認。一部は区長選前に柿沢氏から現金を受け取ったことを認め、区長選と同日に行われた区議選の「陣中見舞いだった」と説明した区議らもいるという。

 

 特捜部は、違法なインターネット有料広告を掲載した容疑で自宅などを捜索した木村氏に対しても区議らに現金を提供していた疑いで聴取。木村氏は否定したという。現金に区長選での票のとりまとめや選挙運動への謝礼の趣旨が含まれていれば、同法が禁じる買収罪にあたる可能性がある。

 

(読売新聞オンラインより)

 

URL: https://www.yomiuri.co.jp/national/20231102-OYT1T50324/

 

 「現代ビジネス」も本件を取り上げていた。こちらはリンクのみ示す。

 

gendai.media

 

 私は当地に移ってきて以来一貫して、つまり柿沢未途が野党にいた頃からずっと嫌い続けてきた。未途の亡父・柿沢弘治私の少年時代からずっと大嫌いだったことが大きな理由だが、柿沢未途が逮捕されれば当然ながら祝杯を上げる。しかし、2019年末に続いて東京15区選出の自民党衆院議員が二代続けて逮捕されるとなると、選挙区としてはこれ以上不名誉な話はないだろう。全国最悪の腐敗選挙区との誹りは免れないからだ。だからといって柿沢は逮捕されない方が良いとは間違っても思わないが、これを機に自民だの維新だのの腐敗政党を区から一掃したいものだ。維新の名を挙げたことを唐突と思われるかもしれないが、秋元司が逮捕されたのはIR汚職が理由であって、IRといえば大阪万博をそれに利用しようとしている維新が直ちに連想されるのは当たり前である。

 柿沢の逮捕が実現しない場合でも、衆院議員辞職に追い込まれる可能性は少なからずあるから、これまで全くやる気が見えなかった東京15区の野党陣営にも、非自民非維新の旗を高く掲げて本気で補選なり衆院本選なりでの当選を目指す態勢を作るべきではないだろうか。先の区長選では共産と社民が支持した候補に私も投票したけれども、「おっさん東大生」猪野隆*2にも惨敗して最下位に終わるという惨憺たる結果だった。木村も山崎も選びたくなかった有権者の6割は、社共が支持する候補よりも「おっさん東大生」を選んだのだ。これではどうしようもない。

 

 

 仮に柿沢が議員辞職し、補選なり衆院の本選になる場合、現時点でもっとも当選する可能性が高いのは維新の金沢結衣(33)ではなかろうか。それを私は強く危惧する。現に前回自民党の推薦を得た愛知の極右医師・今村洋史は、井戸まさえにも金沢にも及ばない得票で4位に沈んだ。

 いつもと同じ締めになってしまうが、野党が衆院選をまともに戦うためにも、去年の今頃の時期にその金沢が所属する維新に激しくすり寄っていた立民代表の泉健太は、一日も早く代表を辞任すべきだ。

*1:立民では「総支部長」というが、自民党では単に「支部長」という肩書きらしい。

*2:猪野は50歳の時に東大を受験して合格し、先年卒業したらしい。