実は記事を書く時間があまりとれないのだが、5.15事件後を思わせる陸自3佐に対する大甘の処分だの、またぞろ小選挙区制原理主義への傾斜を見せつつあるかのような立憲民主党*1だの、共産党に上から目線で説教する小沢一郎だの、それを批判できない共産党の執行部や党員や支持者だの、それどころか小沢にクソ甘い共産党支持系面々だのと、この忙しい時期にひたすら血圧を上げる要因ばかりで怒り疲れしてしまいそうな今日この頃。
愚痴はそのくらいにしておいて、今日は国民民主党(略称・国民党)のしょぼい船出を報じる毎日新聞記事を挙げておく。本当は昨日の日記に書くつもりだったが時間がなかった。毎日の記事を選んだのは、国民党入りした連中と行かなかった連中の名前が記載されているのであとで参照するのに便利だからだ。
https://mainichi.jp/articles/20180508/k00/00m/010/059000c
新党
国民民主党62人参加 「野党第1党」に届かず
希望の党と民進党による新党「国民民主党」の設立大会が7日、東京都内のホテルで開かれた。参加国会議員は衆院39人、参院23人の計62人で、両党議員計107人の6割弱にとどまった。国会議員数は立憲民主党を下回り「野党第1党」に届かなかった。大会では、共同代表に希望の玉木雄一郎代表、民進の大塚耕平代表が就くことが承認された。幹事長は希望の古川元久幹事長が務める。共同代表の任期は9月末まで。8日に総務省に設立届を提出して正式に結党する。合流にあたり、希望が総務相あてに解散届を7日に提出して受理された。民進党は「存続政党」となり、改名した「国民民主党」に希望の議員が合流する。
大会で大塚氏は「私たちは国民に政権選択の機会を提供する責務がある」と強調。玉木氏は「私たちは『対決』だけではなく物事の『解決』を導く政党でありたい。政権を厳しく追及すると同時に新しい政策も提案していく」と表明した。「国民が主役の中道改革政党を創る」とした綱領や基本政策も正式決定した。
民進は53人の過半数の27人が7日までに離党届を提出して新党には不参加。うち10人が立憲民主党に入党届を出した。希望は54人中36人が新党に参加。昨年9月の希望結成時のメンバーの細野豪志、松原仁の両衆院議員を含め13人は新党参加を見送った。松沢成文参院議員ら5人は「分党」手続きを取り、改めて「希望の党」を結成する。【遠藤修平、松倉佑輔】
国民民主党参加者▽希望の党(36人)
<衆院>青山大人、浅野哲、泉健太、伊藤俊輔、稲富修二、今井雅人、大島敦、大西健介、岡本充功、奥野総一郎、小熊慎司、城井崇、岸本周平、吉良州司、源馬謙太郎、後藤祐一、小宮山泰子、近藤和也、斉木武志、階猛、下条みつ、白石洋一、関健一郎、玉木雄一郎、津村啓介、西岡秀子、古川元久、古本伸一郎、前原誠司、牧義夫、緑川貴士、森田俊和、山岡達丸、山井和則、柚木道義、渡辺周
▽民進党(26人)
<参院>足立信也、石上俊雄、礒崎哲史、伊藤孝恵、大島九州男、大塚耕平、大野元裕、川合孝典、古賀之士、小林正夫、桜井充、榛葉賀津也、田名部匡代、徳永エリ、長浜博行、羽田雄一郎、浜口誠、浜野喜史、藤田幸久、増子輝彦、森本真治、矢田稚子、柳田稔
不参加者(衆院24人、参院21人)▽希望の党(13人)
<衆院>大串博志、小川淳也、井出庸生、柿沢未途、佐藤公治、田嶋要、樽床伸二、寺田学、長島昭久、細野豪志、松原仁、本村賢太郎、笠浩史
▽民進党(27人)
<衆院>安住淳、江田憲司、岡田克也、金子恵美、玄葉光一郎、重徳和彦、中川正春、野田佳彦、○福田昭夫
<参院>○相原久美子、○石橋通宏、小川勝也、○小川敏夫、○神本美恵子、郡司彰、小西洋之、斎藤嘉隆、△芝博一、○那谷屋正義、○難波奨二、野田国義、白真勲、○鉢呂吉雄、○牧山弘恵、真山勇一、宮沢由佳、○吉川沙織
▽分党「希望の党」を結成へ(5人)
(敬称略。名前の前に「○」が付く10人は立憲民主党に入党希望。「△」は立憲との統一会派を検討)
毎日新聞 2018年5月7日 19時49分(最終更新 5月7日 23時23分)
なお、国民党にも新「希望の党」にも参加しなかった長島昭久が、既に都民ファ□ストの会を離脱した音喜多駿に宛てて書いた下記ツイートが興味深い。
https://twitter.com/nagashima21/status/993685611243450368
長島昭久
@nagashima21
返信先: @otokitaさん
各党の然るべき立場の方々から説明があろうかと思いますが、私の認識では、国民党も新希望の党も、小池都知事や都民ファーストの会とは直接関係のない国政政党となる筈です。私は、東京選挙区で希望の党結党に参画した松原仁、柿沢未途、伊藤俊輔代議士らと連携し「東京大改革」に邁進して参ります。
19:54 - 2018年5月7日
なるほど、長島昭久、松原仁、柿沢未途、伊藤俊輔の4人は小池百合子への忠誠を誓うグループを結成するってことか。4人だから政党にはならないし、勝手に応援された小池はどう判断するのかは知らないが(旧民進党の議員を中心とした零細グループなんかお呼びじゃないというのが小池の本音じゃないかという気がする)、この4人に小池を加えた5人は、早く政治的にくたばりやがれとしか思わない(小池には都知事の座を投げ出してもらっても全然差し支えない。いや、むしろ積極的に投げ出してもらいたい)。
そうそう、松原仁は昨年の都議選前に、「ぶれずに闘った民進党の候補者を見てほしい」とかなんとか言って、さる「リベラル」(または都会保守)のブロガー氏を感激させ、氏に「都議選では民進党を応援する」と書かせていたものだったが、安倍晋三が解散をちらつかせるや、その松原自身が真っ先に民進党から逃げ出した。政治家の言葉ほど信用できないものはない見本みたいなものだった。こんな人たちの言葉を信じようとする人たちの心理が、私には全く理解できない。
ところで、東京選挙区の選出ではないからということもあるだろうが、長島が挙げた名前に細野豪志は入っていない。自業自得とはいえ、細野は政界で完全に孤立したように見える。細野は次期総選挙には立候補せず政界を引退するのが身のためだろう(笑)