kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

東京都議選の各党議席数はファ31、自33、公23、共19、立15、ネ1、維1、民0、組0、嵐0、無・他4

 都議選、NHKの当選・当確が出揃った。

 各党の獲得議席数は、都ファ31、自民33、公明29、共産19、立民15、ネット1、民民0、山本組0、嵐0、無所属・その他4だった。

 前回大勝した都ファ議席を減らしたものしぶとく31議席を獲得し、自民党は第一等に返り咲いたものの33議席と事実上の惨敗、もともとの議席数が少なかった立憲民主党も15議席に増やしたものの、国政では野党第一党かつ都市型の政党であることを考えると、もしかしたら自民党と同じくらいの惨敗といえるかもしれない。今回の都議選では国民民主党山本太郎の某新選組も獲得議席数ゼロであって、旧民主・民進系全体が惨敗したともいえる。

 結局、今回の都議選に勝ったといえるのは、議席を減らしはしたものの都ファであり、1993年以来の23議席をなんとか死守した公明党であり、1議席を増やした共産党であったに違いない。

 しかし、都ファに二度目の都議選でかなりの議席を与えてしまったことは、大いなる痛恨事だとしか私には思えない。都ファは、小池百合子自民党時代から極右にして新自由主義的な傾向が自民党の平均よりも顕著であることを反映して、多くの人たちが持っているイメージとは全く違う「自民党以上に極右的で新自由主義色の強い地域政党」だと見なければならないからだ。その位置づけは、大阪維新の会と酷似している。大いなる禍根を残した都議選だった。

 なお、公明党の23議席について「毎日新聞の情勢調査が公明党を引き締めた」と短絡的にみる人がいるかもしれないが、それは誤りである。出口調査を受け、期日前投票に関する情報も加味していたであろうNHKも、開票速報の番組の開始時に、公明党の予測議席数を16〜23議席朝日新聞も17〜23議席と予想していた。これは、毎日新聞の情勢調査結果である14〜23議席と大差ない。しかし、結果は今回も公明党の「全勝」だった。このことから考えられるのは、公明党候補に投票した人たちの多くが期日前投票だったであろうことがまず挙げられるが、それでもNHKや朝日は期日前投票分の出口調査も行っていて、それを加味していたであろうと思われるから、公明党の支持者たちには、世論調査に本当の投票行動を答えない傾向があるのではなかろうか。それが単なる傾向なのか、指示を受けてのことことかはわからないが。

 それと、昨日一日中東京で降り続いた雨によって投票率が下がったことが、公明党を助けたのではないか。実際に当選が危なかった選挙区もいくつかあったから、今回の雨は公明党にとっては恵みの雨だったし、私のような反自公政権の人間にとっては「涙雨」になってしまった。

 大阪でも府政や市政の与党になって今に至る大阪維新の会が、その強い新自由主義的及び右翼的なあり方によって、大阪に大きなダメージを与えた。

 同じ理由によって、東京都政も今後さらに4年間、都民ファ□ストの会によって蝕まれることになる。自民党が事実上惨敗した効果を打ち消すくらい、大きな禍根を都政に残す選挙結果になってしまった。

 痛恨の極みである。