kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

サッカーW杯、クロアチアがブラジルもPK戦で撃破/吉田麻也のあとを追うようにPKを止められたスペインのブスケツ

 サッカーW杯でクロアチアがブラジル相手にまたもPK戦で勝ったらしい。これで前大会から通算してPK戦に4連勝、延長戦5戦負けなしというから驚く。

 サッカーはW杯の日本戦くらいしか見なくなっているが、クロアチア対日本戦でPK戦に入った時、日本が負けるに違いないと確信した。そしてその通りの結果になった。日本のPK戦は2010年のパラグアイ戦に続いて2戦2敗、8人が蹴って4人しか決められていないから成功率は50%だ。

 その試合を受けてスペイン監督のルイス・エンリケが「PK戦は運ではない。選手たちにPK1000本の練習を命じた」と言った。この発言は日本では「死体蹴り」と受け取られたが、当のスペインもPK戦にもつれ込み、蹴った3人全員が失敗して敗れた。なんとスペインもPK戦を苦手としていてこれでW杯では3連敗、PKの成功率も、日本よりは高いものの一般にいわれる約8割には遠く及ばない58%とのこと。

 終わってみると、エンリケの発言はPK戦を苦手とする選手たちにクギを刺したものらしいとわかるが、この発言はスペインの選手たちに無用のプレッシャーをかけただけの逆効果に終わったようだ。選手たちが俺たちも日本と同じになってしまうのではないかという暗示にかかり、それが現実になってしまったのではなかろうか。学校の試験で一夜漬けしてもうまくいかないのと同じなんじゃないかと思ってしまった。エンリケの監督交代も決まったという。

 スペインで最後にPKを止められたセルヒオ・ブスケツが、同じように日本で最後にPKを止められた吉田麻也のそっくりさんとして話題になっていた選手だったことが象徴的だった。しかも止められたPKのコースまで同じだった。

 

 

 

 下記はクロアチア対日本戦の前日に公開された記事へのリンク。

 

times.abema.tv

 

 以下引用する。

 

 日本代表DF吉田麻也シャルケ)は2日、FIFAワールドカップカタール大会(カタールW杯)グループリーグ最終戦のスペイン戦でフル出場。キャプテンとしてチームをけん引し、ドイツ戦につづく大金星に貢献した。そんな吉田麻也の容姿がスペイン代表MFセルヒオ・ブスケツバルセロナ)に似ていると話題を呼んでいる。

 

 事の発端は、世界中のフットボールを対象に話題性豊かな出来事を取り上げるツイッターアカウント『Out Of Context Football』による1本の動画だ。吉田麻也の顔写真が画面中央に設定されているが、そこにブスケツの写真をスライドして重ね合わせるというものである。

 

 また完全に重なった時には、両選手の肩幅こそ異なるものの、顔面の長さやヘアスタイルなどが非常に似ていることから完全一致に近い格好となっている。

 

 この動画には「完全に一致」、「2人並んで入場してきた時かなり笑えた」、「まじでそっくり」、「ヨシダブスケツ」、「セルヒオ吉田」といったコメントが数多く寄せられているほか、「決勝で会おう兄弟!」、「日本人以外が見ても似ていると感じているのかな」といった声も上がっている。

 

 吉田麻也ブスケツは、いずれもカタールW杯でここまで全試合に先発出場。ポジションこそ異なるものの、チームに必要不可欠な選手として活躍している。日本代表のさらなる快進撃が期待される中、両選手が決勝や3位決定戦で再び顔を合わせることはあるのだろうか。

 

出典:https://times.abema.tv/fifaworldcup/articles/-/10055463

 

 なにしろ吉田自身が10年前から認めている。

 

lineblog.me

 

 以下引用する。

 

スペイン代表ブスケツを見ると

 

ぱっと見、自分かと思う。

 

どうも、マヤです。

 

もちろんプレーではないです。

 

顔の長さが。

 

出典:https://lineblog.me/mayayoshida/archives/6637696.html

 

 さらに調べてみると、この2人はともに主将で1988年生まれの34歳、身長が189cmであり、今大会限りでの代表からの引退が観測されている(同年齢だからタイミングが重なるのは当然だろうが)。なお誕生日は吉田の方が1か月遅い。

 ところでPK戦が運か実力かという話だが、2010年のパラグアイ戦で駒野友一が外した時には「運」としか思えなかったのに、今回のクロアチア戦では「実力ではないか」と思ってしまった。もちろん4年に1回しかサッカーの試合を見ないド素人の戯言だ。

 2010年の日本には遠藤保仁という名手がいた。その後大嫌いになった本田圭佑も無回転フリーキックを得意としていた。日本時間の未明に行われたデンマーク戦の生中継を見ていたが、本田と遠藤のFKで日本が奪った2点は衝撃的だった。

 あの当時には日本はセットプレー(フリーキックコーナーキック)でしか点を取れないのではないかと言われていた記憶がある。しかし今の日本代表はセットプレーが苦手らしく、クロアチア戦ではテレビで「点が取れないといわれていたセットプレーから前田大然が得点した」などと興奮気味に語られていた。その代わりカウンター攻撃の威力が増してドイツとスペインを撃破した。しかしその作戦が使えないコスタリカには逆のことをやられて負けた。2010年にはパスサッカーでW杯を制覇したスペインが、パスを回してばかりいるけれども決定力を欠くと自国のファンたちから非難されているらしい。時が経てばいろいろと変わるものなんだなあと思う。

 また、スペインのように3人も続けてPKを失敗した試合なんて見たことがないといっている人たちをツイートで見たが、私には2011年1月のアジアカップでの日韓戦で韓国が3人続けて失敗した印象が強烈に残っている。川島永嗣が韓国の2人を立て続けに止め、韓国3人目のキッカーは枠を外した。思い出せばあの頃はまだW杯以外のサッカーの試合も見ていたようだ。今やサッカーはもちろん野球も日本シリーズくらいしか生中継を見なくなった。

 その野球絡みで、サッカー選手がPKを失敗する確率が2割といってもホームラン打者の本塁打率よりは高いなと思ってヤクルトスワローズの「村神様」こと村上宗隆の打撃成績を調べてみると*1、487打数で56本塁打だから本塁打率.115だった。

 だからかつての川島やスペイン戦で3人全員を止めたモロッコのGK・ブヌ(ボノ)も、村上が7月末の阪神戦で放った3打席連続本塁打(続く中日戦での2打席と合わせると5打席連続本塁打)の希少価値には及ばないかもしれない。とはいえW杯は国内のリーグ戦ではなく世界戦だし、かつての川島や今回のブヌ、それにクロアチアのGK・リバコビッチ(リヴァコヴィッチ)らの高い技量と集中力は認めなければならない。

 本田圭佑に言わせると、PKはあるレベルまでは技量が物をいうが、それ以上になるとメンタルの問題だとのこと。解説の岡田武史が日本1人目の南野は思ったところに蹴れなかったのではないかと言っていたが、少なくとも三苫と吉田のPKは(ブスケツともども)コーナーに行っていた。日本もスペインも1人目が失敗したことで相手キーパーを乗せてしまったことは敗因として挙げられるかもしれない。「村神様」も最初に1点差に追い上げるホームランを打ったからこそ、9回表と11回表の打席での集中力が高まり、あのにっくき「予祝野郎」こと阪神・矢野監督の息の根を止める3連発が打てたものだろう。このあたりの超一流選手のメンタルの作用にはいつも感嘆させられる。

 それにしても12年前のPK失敗が未だに引き合いに出される駒野友一は不運だった。パラグアイ戦のPKでは彼だけが失敗したから不当に批判された。彼は今年限りで現役を引退したとのこと。

 しかし、PK戦に負けたらいきなりキッカー選びの「挙手制」が批判されるや、その批判者に引き合いに出されたエンリケ監督が「3人目までは指名した」というスペインの全選手もPKに失敗してしまい、勝ったモロッコがどうやら挙手制だったらしいなんて野次馬をあざ笑うかのような展開だ。「PK1000」がTwitterの「日本のトレンド」入りして「ヤクルト1000」が引き合いに出されるなんて面白すぎる。そしてスペイン3人目のブスケツのPKが吉田麻也のPKと同じコースだったとは「魅入られたように」としか言いようがない。ブスケツと吉田には悪いが、私も "Hahahaha" と笑ってしまった。

 いや、勝敗は時の運ですよ。そう思うから、偶然にしてもあまりにも一致しすぎていることに笑うのであって、選手たちを非難したり馬鹿にしたりするつもりなど毛頭ない。野次馬のメンタルはひいきチームの16連敗で鍛えられる。まだ千葉ロッテのファンの域には達していないけれど。

 それにしてもいろんなことが起きるもんですなあ。