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日本保守党、衆院東京15区に擁立表明 麗沢大客員教授の飯山陽氏(朝日)

 衆院東京15区補選に、日本保守党が飯山陽(いいやま・あかり)という人を擁立すると発表した。下記は朝日新聞デジタルの無料記事。

 

www.asahi.com

 

 以下引用する。

 

日本保守党、衆院東京15区に擁立表明 麗沢大客員教授の飯山陽氏

宮野拓也 2024年3月5日 19時51分

 

 公職選挙法違反の罪で起訴された柿沢未途被告=自民党を離党=の辞職に伴う衆院東京15区(江東区)の補欠選挙について、政治団体・日本保守党百田尚樹代表)が5日、麗沢大客員教授で新顔の飯山陽(あかり)氏(48)を擁立すると発表した。

 飯山氏はイスラム思想研究者として著書などがある。同日に記者会見し、同区選出の自民衆院議員が「政治とカネ」を巡る事件で相次ぎ起訴されたことを踏まえ、「政治の経験はないが、自分のお金のために政治をしている人よりはましなのではないか」などと話した。

 同補選を巡っては、共産党の小堤東氏と日本維新の会の金沢結衣氏の新顔2人が立候補を表明。国民民主党は、擁立するとした新顔の公認内定取り消しを発表している。(宮野拓也)

 

朝日新聞デジタルより)

 

URL: https://www.asahi.com/articles/ASS356H1CS35OXIE027.html

 

 最近は朝日や毎日の記事を紹介する時には、有料登録をログアウトしてから無料部分であることを確認して引用することにしているが、その状態でも辻田真佐憲氏のコメントプラスが途中まで読めるので、以下に引用する。

 

飯山陽氏は、記事にあるとおりイスラム思想研究者ですが、近年では保守論壇の新星として急速に台頭し、中東問題に限らず幅広く発言しており、『WiLL』や『月刊Hanada』の常連執筆陣のひとりとなっています。X上の論争でも日本保守党の関係者と連携(以下有料)

 

 飯山がどういう人物であるかはこれだけで十分だろう。つまらない極右アジテーターの一語に尽きるのであって、現在擁立が発表されている2人のうち、共産党の小堤東の得票には全く影響しないだろうが、維新の金沢結衣にとっては「いい迷惑」だろう。私など、飯山陽と言われても頼山陽(らい さんよう, 1781-1832)と飯山満(はさま, 千葉県船橋市の地名)のあいの子かいなとしか思えない。後者については、たまにこういう人名みたいな地名があるのは面白いなと昔から思っていた。地下鉄東西線に乗る人なら車内に表示される駅名表示でおなじみだろう。もっとも飯山満駅東葉高速鉄道東葉高速線の駅であり、同線は東西線に直通している。一方、頼山陽Wikipediaを見ると

詩吟剣舞でも馴染み深い「鞭声粛粛夜河を過る」で始まる川中島の戦いを描いた漢詩『題不識庵撃機山図』の作者としても有名で、死後刊行された『山陽詩鈔』(全8巻)に収められている。古代から織豊時代までの歴史事件を歌謡風に詠じた『日本楽府』(全1巻)がある。同書の第一は下記引用の詩に始まるが、易姓革命による秦(嬴氏、西楚の覇王に滅ぼされる)、漢(劉氏、新の摂皇帝に滅ぼされる)に代表される中華王朝の傾きに対比して、本朝の「皇統の一貫」に基づく国体の精華を強調している。

とのことだから、右翼思想の元祖みたいな人だった。だから飯山陽という名前は東京15区の極右候補にはふさわしいかもしれないと思った。とはいえ最近の右翼(極右)は皇室を敬愛など全くしておらず、前天皇や眞子氏や佳子氏らに至ってはむしろ積極的な敵視の対象であるかのようだ。彼らがひたすら崇拝するのは一昨年に銃殺された安倍晋三である。また飯山は東京都生まれらしいが、江東区とのかかわりはよくわからない。

 この補選に関して、東京スポーツが立民幹事長・岡田克也のコメントを伝えている。

 

www.tokyo-sports.co.jp

 

 以下引用する。

 

立憲・岡田克也幹事長 衆院東京15区補選に焦りなし「誰でもいいということではない」

2024年3月5日 18:54

 

 立憲民主党岡田克也幹事長は5日に国会内で開いた会見で、衆院東京15区補選(4月28日投開票)の候補者擁立について言及した。

 同選挙区は公職選挙法違反で逮捕・起訴された柿沢未途衆院議員(自民党を離党)の辞職に伴い行われる。

 選挙戦に向けては日本維新の会・金澤ゆい氏、共産党の小堤東氏が立候補。国民民主党は「法令違反に該当する可能性がある行為があったため」として元フリーアナウンサーの高橋茉莉氏の公認取り消しを発表した。

 日本保守党はこの日、麗澤大学客員教授の飯山陽氏を公認候補予定者として発表。一方で、いまだ候補者擁立に至っていないのは自民党地域政党都民ファーストの会」、立憲民主党の3党だ。
 いつまでに候補者を擁立するのか問われた岡田氏は「なるべく早くです。いい人材、勝てる可能性がある人を擁立するということが必須です。誰でもいいということではないんです。そういう人材をぜひ擁立したいと考えていますが、現時点ではそこに至っていない。(候補者擁立の期限は)与党の方もどうするかまだ見えてきていませんので、自分で期限を切っていつまでという必要はないと思います」と語った。

 

東京スポーツより)

 

URL: https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/294369

 

 やはり想像していた通り、立民は自民と都ファの動きを見ているというか「先には動けない」のだろう。昨年12月の区長選では「勝てるかもしれない」と思って酒井菜摘を野党統一候補として立てたら、都ファが自公と手を握って大久保朋果を出してきたために歯が立たなかった経緯もある。とはいえ、都ファ系の候補者が決まって無所属で須藤元気が出ると仮定して、立民が新選組と一緒になって須藤を支援するなどというなめた真似をやらかしたら(さすがに恥ずかしくて須藤は公認できないだろう)、与党候補はもちろん金沢にも歯が立たないだろう。小堤といい勝負どころか、下手したら頼山陽もとい飯山満もとい飯山陽にも負けるのではないか。

 軍畑先輩氏のXより。

 

 

 区民から見ると、腹が立つ以前に「空いた口が塞がらない」んだよね。柿沢未途が自らの罪状を認める作戦に転じたのは、それで公民権停止の期限を5年から3年に縮め、3年経ったらまた東京15区から立候補しようと考えているからではないかとの噂もある。そうなったらまた柿沢が当選しかねない、そんな選挙区なのだ。