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辞職続きの自民、衆院東京15区補選で候補公募へ(朝日, 2/17)/立民は東京15区への候補者擁立が絶対に必要だ

 4月28日の衆院東京15区補選だが、自民党は候補者を公募するようだ。

 2月17日付の朝日新聞デジタル記事を以下に引用する。

 

www.asahi.com

 

辞職続きの自民、衆院東京15区補選で候補公募へ

本多由佳 2024年2月17日 12時00分

 

 公職選挙法違反の罪で起訴された柿沢未途被告=自民党を離党=の辞職に伴う衆院東京15区(江東区)の補欠選挙について、自民党東京都連は16日、公認候補を公募する方針を決めた。近日中に始める見通し。

 

 16日の都連総務会で決めた。2021年の前回衆院選で、自民は、柿沢被告と今村洋史氏(現衆院東京9区支部長)をそれぞれ推薦し、当選後に柿沢被告を追加公認した経緯がある。

 

 また、15区選出の自民議員は、柿沢被告のほかに、統合型リゾート事業をめぐって収賄などの罪に問われた秋元司被告=自民離党=も起訴された。

 

 15区補選は4月28日投開票の予定。国民民主党の高橋茉莉氏、共産党の小堤東氏、日本維新の会の金沢結衣氏の新顔3人が立候補の意向を明らかにしている。(本多由佳)

 

朝日新聞デジタルより)

 

URL: https://www.asahi.com/articles/ASS2J6TFZS2JOXIE03P.html

 

 普通に考えると、公募候補ともなれば、それでなくても強い逆風を受けている自民党候補に勝ち目はない。

 昨年12月の江東区長選では維新の公募候補が得票率7.8%で供託金没収の代々大惨敗を喫したが*1、2021年の衆院選では江東区で維新の比例得票率は16.3%で、立民の16.7%に肉薄していた*2。また立民代表が枝野幸男から泉健太に代わったあとに行われた2022年参院選では、江東区での維新の得票率は15.9%で、立民の10.5%を大きく上回った*3、というより、維新の得票率は衆院選とほとんど変わらなかった(むしろ若干低かった)のに、代表が枝野から泉に代わって立民は比例票のおよそ3分の1を流出させたのだった。つまり、昨年の江東区長選では維新は実力よりはるかに少ない得票率で惨敗したのだが、それは維新の候補者が公募で選ばれたことと大いに関係があったと思われる。

 おそらく、このニュースを受けて軍畑先輩が下記のXをポストした。

 

 

 軍畑先輩は泉健太支持者と認識しているが、上記ポストはもっともである。

 しかし、選挙ドットコムの下記記事を見ると、何やら怪しげなことが書いてある。

 

news.yahoo.co.jp

 

 以下引用する。

 

もう1つ気になるのは東京15区ではまだ候補者を決めていない立憲民主党の動きです。

 

MC鈴木は東京15区に国民民主党が候補を擁立する点に着目。立憲がすでに候補者を決定している島根1区と抱き合わせで選挙協力に乗り出す可能性に言及しました。

 

それに対し、松田氏は今の両党の距離感で選挙協力することは難しいと予想します。立憲も東京15区に候補者を擁立し、その結果として2023年の千葉5区補選同様、野党乱立で自民党候補が当選する可能性もある、とコメントしました。

 

野党間の候補者調整について、松田氏とMC鈴木は東京15区で維新が候補者を降ろすことはあり得ないとの見解で一致。金澤ゆい氏がこれまで活動を続けてきたこと、次の衆院選につなげる考えがあることをその理由として挙げました。

 

松田氏「東京15区に立憲が立てた場合に共産党がどうするのかということはあると思います」

 

URL: https://news.yahoo.co.jp/articles/ed55ecb434bfa35f228e1bf8ed5efcf8791179ea

 

 上記記事が指摘する通り、維新が金沢結衣を下ろすことは絶対にあり得ない。

 しかし民民及び維新との3党で組みたくて仕方がない泉健太のことだから、維新がダメなら民民に、とばかりに東京15区で民民が擁立を決定した若い女フリーアナウンサー(だったっけ)に乗っかる可能性はなきにしも非ずである。

 しかしそうなった場合、江東区民として声を大にして叫びたいが、件のフリーアナウンサー候補が維新の金沢結衣に勝つ可能性はほぼないと思う。金沢氏は前回の衆院選で3位で、その上には立民公認の井戸まさえ氏がいた。しかし当時は枝野代表時代で、共産党小堤東氏の立候補を取り下げ、井戸氏は野党統一候補だった。だから井戸氏の得票が金沢氏を上回ったのだった。

 前述の通り、立民代表が枝野から泉に代わって立民の比例票が大量に流出し、参院選では維新と立民の比例区得票率の比は3対2になった。少なくとも一昨年の参院選の時点では、立民と民民を足しても維新の基礎票には足りなかった。

 しかも金沢結衣は地元でもう(おそらく)5年くらい活動している。金沢氏とついこの間擁立が決まったばかりの民民の候補とでは得票力に大差があるとみるほかない。

 ふざけたことに、立民は泉健太が代表に就任して以来、衆院東京15区の総支部長を一向に決めようとしない。前回の衆院選からもう2年4か月になるのに、総支部長はいまだに空位のままだ。弊ブログではこの件について、昨年1月からずっと批判し続けている。昨年1月の記事を以下にリンクする。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 上記記事中でもリンクしたが、泉健太支持者のnaoko氏は下記のXをポストしたけれど、氏の願いはどうやらかなえられそうにもない。

 

 

 4月28日の補選への自民党の対応についていえば、同党は秋元司、柿沢未途と、この選挙区から2人も続けて逮捕者を出したことでもあり、補選では公募候補でお茶を濁しておき、来年秋までには必ず行われる衆院選の本選に勝負をかけるつもりだろうと推測される。

 もしこの推測が正しければ、東京15区の補選は本当に大混戦になる。そして、立民が民民の新人候補に乗っかってしまったりしたなら、当選するのは維新の金沢結衣ではないかと私は恐れている。万一そんなことになったら、維新に東京進出、ひいては全国への進出の足掛かりをむざむざ作らせてしまう。

 ここは軍畑先輩が言う通り、立民は「維新や国民にすがってるような構図を作らせるな」と私も言いたい。自民が公募候補でお茶を濁すなら、立民は金沢結衣に、あるいは仮に都ファ系の候補が出るなら、それにも勝てる自前の候補を出すことが絶対に必要だ。

 軍畑先輩のXをもう1件リンクする。

 

 

 朝日新聞デジタルの有料記事のプレゼントの期限はもう過ぎているが、昨日(2/19)弊ブログからプレゼントしたのと同じ記事だ。タイムスタンプを見ると、残念ながら軍畑先輩の方が早かった。

 あの有料記事中にあったデータを見て、私も「比例投票先で立民は維新に食われ、共産は新選組に食われている」と思った。

 立民も共産も、現状の延長線上に活路はない。