kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

1923年の関東大震災時に起きた「福田村事件」(現千葉県野田市)

 昨夜は下記Xで知った大田区の都議選候補者による討論会のYouTube動画を視聴した。

 

 

www.youtube.com

 

 驚いたのは、「日本若者協議会」が主催した討論会の動画に1万6千件台の視聴があったことだ。しかもみるみる数字が増えていく。どこからかアクセスの多いサイトにリンクされたのだろうか。なお、この「日本若者協議会」の動画がいつも視聴回数が多いわけではなく、今回だけ特別に多かった。「マルシェKOTO」の方は3桁だ。

 動画の方は、江東区のものとは違って以前から動画を作り慣れているらしく手慣れたものだったが、候補予定者への質問も「マルシェKOTO」とは大違いで、子育てとか若者支援とか結婚とかの議題ばかりで、関東大震災をめぐる朝鮮人虐殺に小池百合子が追悼文を送らなくなったことへの可否とか都立病院の独立行政法人化の問題のような、「右」の陣営が好まないであろう質問は出なかった。あれなら民民の自民党世襲三世の若手候補が絶句することも、人気の高い右派系第三極の若手候補が「リベラル」や「左」側には好まれない本性を露呈することもなかっただろう。

 後者の候補は「お台場ファウンテン」の質問への回答にも見られた通り、小池都政に鋭く突っ込むことで玄人筋から高い評価を得ている面は確かにあるが、「反小池」自体は有権者のニーズとは必ずしも合っていない。たぶん別の要因、おそらくは三児の母として子育てをする側面と、都政の問題点を発見する能力とそれについて明晰な頭脳で鋭い質問を繰り出す実力という「二刀流」で多くの固定ファンをつかんでいるのではないか。この人が「反小池」だから支持するという人は必ずしも多くはないだろうが、「反小池」の有権者の多くを押さえていることは推測される。それでいて「子育て支援」に支持が多いらしい小池都政になびいている有権者にも反感を抱かせない設定がうまくいっているものと思われる。これだとなまなかな「右系第三極」候補では太刀打ちできない。なぜなら彼らが小池都政に対して突っ込んだ批判を行うことは難しく、有権者に「切れる人」とのアピールをしにくいためだ。「再生の道」の候補者予定者が、表向き候補者側の事由ということになっているが2人とも撤退した裏には「江東区では勝てない」という情勢判断があったのではないかという仮説を私は立てている。また衆院選では「子育て」の票を立民候補が獲れたうえ、都議選では民民公認候補を立てている自民党世襲一族系の票も立民候補に流れたが、今回はその一族の人が民民公認の対立候補予定者になっている。そして都議選での立民候補予定者は衆院議員秘書なので落選しても食いはぐれはないのではないかと思われる。「都議選から逃げるわけにはいかないが今回はその人が適任」との高野勇斗区議の発言(ネットの動画で見た)はそのあたりの情勢判断を婉曲に表現したものではないかと私は推測する。

 「KOTOマルシェ」の第1回がいつだったか、昨年の衆院選東京15区補選だったか、あるいはその4か月前に行われた江東区長選だったか。後者ではなかったかと思うが記憶がはっきりしない。第2回は昨年の都知事選と同日に行われた都議補選前であり、第3回が昨年の衆院選前だった。第4回が今回で、動画配信は今回が初めてだったのかどうか、不慣れさがみられたが貴重な動画だった。次回は最初からクリアな動画になるだろう。もっとも2027年の区議選は候補が多過ぎてできないだろうから衆院選前(時期はわからない)または区長選(2027年12月)ということになるのだろうけれど。

 関東大震災朝鮮人虐殺の件などは、若き自民党世襲三世の民民若手候補など考えたこともなかったから絶句したのだろうが、大事な論点だ。以下にコメントを2件紹介する。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 Pontarou0608

拙コメントへのご返信、どうもありがとうございます。

野田市は実は私が育った松戸市の隣の隣の市です。そこで起きた福田村事件も実に陰惨な事件ですよね。仰るとおり、香川の行商人の方々が地元自警団によって虐殺された事件だったと記憶しております。讃岐弁を「勘違い」して「正義の」人殺しとは人間の嫌らしさが幾重にも折り重なっていると感じます。

また、この年齢になって思うことは、経験知の大切さです。こういった事柄は三戸氏には動画で「エピソードベース」と切り捨てられていましたが、関東大震災時の官憲の陰湿な対応などは、人間の心理や組織の論理、時代の趨勢に対する洞察がなければ十分理解しえないと思っております。軍が大杉栄アナーキストを殺し、内務省ないし警察は流言飛語を助長しながら朝鮮人らを十分に保護せず、刑事司法は虐殺をおこなった自警団等に対する完全な訴追処罰をしない。それなのに「保護をした警察署長もいた」ことを美談に仕立て上げる。こうした大日本帝国の欺瞞性を直視せずに現代の右翼は何を語るのでしょうか。

日本経済の転落を前に「他人のために何かを」という時、真に我々を突き動かすのは良質なエピソードであると思います。AIの時代も間近にやってきています。こういうことを考えたとき、三戸氏のように「数字に強く仕事ができる」ということを誇示する政治家に対して拍手喝采を送っている暇は我々にはもうないと思うのですが…。

すみません。つい熱くなりました。長生きした祖母が東京下町(足立区)の出で、色々な語を聞いていましたから。今日の動画には少しショックを受けました。

 

 弊ブログの記事に最初「福田市」と誤記していました。野田市でしたね。変だなとは思いながらも、隣県ながら土地鑑がないために誤記をしてしまいました。婉曲なご指摘ありがとうございますと申し上げても良いでしょうか。

 少し前にも方言で外国人を表現することをどこかの国政政党の党首がやって芸能人の物真似だと言い訳していた事例もありました。その党の支持層に日本国憲法を「よい憲法」と評価する人が3分の1しかいないことには、そりゃそうだろうなとしか思えません。「組織は頭から腐る」といいますしね。まあ東海地方の京阪アクセントのさる地域で起きた問題に拙劣な対応しかできない某党に対しても当てはまる言葉かもしれませんが、自党が批判された時に同様の問題を抱える他党を持ち出す姿勢はいただけません。

 

 bluenote1969

関東大震災の際、現在の墨田区横川の自宅で被災し、翌9月2日の夜に現在の市川市国府台の陸軍兵営で避難生活を始めた、当時中学生だった清水幾多郎は、

「夜、芝生や馬小屋に寝ていると、大勢の兵隊が隊伍を組んで帰って来ます。尋ねてみると、東京の焼跡から帰って来た、と言います。私が驚いたのは、洗面所のようなところで、その兵隊たちが銃剣の血を洗っていることです。誰を殺したのか、と聞いてみると、得意気に、朝鮮人さ、と言います。私は腰が抜けるほど驚きました。朝鮮人騒ぎは噂に聞いていましたが、兵隊が大威張りで朝鮮人を殺すとは夢にも思っていませんでした」(『私の心の遍歴』)

と記しています。
かつて学校で、2人の朝鮮人の同級生と親しく付き合った清水にとって、彼らが「いかに血迷ったとしても」(同書)、軍隊の出動を必要とするような事態を引き起こすとは、全く想像できませんでした。

清水の脳裏に、
「軍隊とは、一体、何をするものなのか、何のために存在するのか」(同書)
という疑問が沸々と湧いてきました。
「私は、大地震に打ちのめされた生活の底で、今、日本の社会の秘密を一つ掴んだのです」(同書)

今年、没後80年ということで様々に回顧されている清水幾多郎に、実体験に基づくこれだけ明白な記録があることをお伝え致したく、コメントさせて頂いた次第です。

長文、誠に失礼致しました。

 

 ご指摘の事例は2023年の朝日の土曜版だかで原武史が取り上げていたことを確認しました。有料記事なので以下に有料記事無料プレゼントのリンクを張ります(今月1回目)。

 

digital.asahi.com

 

 リンクの有効期限は10日午前8時19分。