この後に及んで、いまだに(昨日期日前投票した)地元の選挙区は別にして今回の衆院選に熱くなれないのだが、かつての序盤・終盤の2回調査から、一時期の毎日のような中盤戦だけの調査になったらしい朝日(前回衆院選もそうだったらしい)の情勢調査結果で、ついに自民党単独過半数に届かず、自公の過半数も微妙という予測が出た。
有料記事なので、本記事の最後にプレゼント機能を使う。もう10月下旬になったのに今月初回のプレゼント枠使用であって、どうもこのところ政治記事に力が入らない傾向が続いているようだ。
下記はまでは無料部分へのリンクと記事の引用。
自公過半数、微妙な情勢 自民は単独過半数割れの公算 朝日情勢調査
2024年10月20日 21時51分
27日投開票の衆院選(定数465)について、朝日新聞社は19、20日、全国約36万人の有権者を対象に電話とインターネットによる調査を実施し、全国の取材網の情報も加えて、選挙戦の情勢を探った。現時点では、①自民党、公明党の与党は過半数(233議席)を維持できるか微妙な情勢で、自民は公示前の247議席から50議席程度減る見通し②立憲民主党は公示前の98議席から大幅増③国民民主党、れいわ新選組に勢い――などの情勢となっている。
選挙区はインターネット調査で、比例区は電話調査で情勢を探った。調査時点で投票態度を明らかにしていない人が、選挙区、比例区とも4割ほどおり、今後、情勢が大きく変わる可能性もある。
自民は、選挙区では公示前の182議席から40議席前後の大幅減となる可能性がある。比例区も公示前の65議席を下回り、10議席前後減らす見通し。
自民は、政権を奪還した2012年の衆院選以降、単独で過半数を維持してきたが、今回は割り込む公算が大きい。
立憲、98議席から大幅増
公明は、公示前の32議席か…
(朝日新聞デジタルより)
URL: https://www.asahi.com/articles/ASSBN34XXSBNUZPS004M.html
道理で今回自民党の選挙がなりふり構わなくなっていたわけだ。
わが東京15区では、「候補者の生の声が聞ける」と銘打った「選挙マルシェ」というのをやっている。昨年12月のやり直し区長選の時が初回で、この時には小池百合子系の現区長・大久保朋果対4人の対立候補という構図だったが、「野党共闘」の候補者だった酒井菜摘に対して激しいライバル意識を持つ三戸安弥(現東京都議)がどえらく酒井にくってかかる一幕があったと聞く。三戸は上田令子一派の人で、激しい反小池百合子系ではあるが、同じくらい激しい反リベラル系の人だ。それだからか、日本保守党だの石丸伸二だのへの親和性は高いという、大いに警戒すべき政治家である。2回目が東京都議選と同日に行われた今年7月の東京都議補選の時で、この時にはその三戸と自民党元都議の山崎一輝、それに共産党の大つきかおり、江東区御三家の最後の生き残りである高橋たくみ(木村勉の孫)が出て、4月の衆院補選に勝ち抜いた酒井菜摘がゲスト出演した。そして第3回が先週の日曜日(13日)に行われ、衆院選東京15区の5候補が全員出席した。私はいずれの回にも余裕がなくて行けなかったが。
今回は候補者5人に加えて、2019年末に逮捕された元自民党衆院議員の秋元司も当初出席を予定していた。
第3回「選挙マルシェKOTO」開催決定いたしました! !その節はみなさまには大変お世話になりました。
— 選挙マルシェKOTO (@KOTO491453) 2024年10月7日
第50回衆議院議員選挙(10月27日投票)にあたり15区立候補予定者全員の参加が決定✨
シェア大歓迎✨先着50名
日時:10月13日日曜 17~20時半
@もんなか がっちゃん 's CACECEAFÉ & SPACE pic.twitter.com/qgrH23vEJx
だから私はてっきり秋元も4月の補選に続いて出馬するものとばかり思っていたら、公示直前に秋元は出馬を取りやめたのだった。それに伴って、「選挙マルシェ」への出席も取りやめた。
皆様にお知らせです。マルシェの参加も表明してくださっておりました秋元司元衆院議員、昨日10日の会見で「今回の衆院選の出馬は見送りさせていただく」と表明されました。誠に残念ですがまたの機会お会いできることを楽しみにしております。選挙マルシェKOTO一同https://t.co/CRIPtWPZ7o
— 選挙マルシェKOTO (@KOTO491453) 2024年10月11日
秋元は菅義偉とのつながりが深い人だから、今回の衆院選で秋元に自民票を食われては大空幸星の勝利が怪しくなると見た自民党が、おそらく菅を介して出馬を取りやめさせたものだろう。自民党候補が出なかった補選には出馬できた秋元も、本戦には出られなかった。
もっとも秋元は2021年の衆院選にも出馬を止められているから、これだけでは前回と同じということになる。
もっと露骨だったのは、宮武嶺さんが転居して選挙区の有権者になったらしい東京9区だ。この区の自民党支部長は、なんと前回東京15区で柿沢未途と競合させられた弱っちい極右にして当時の自民党江東総支部がわざわざ愛知県から引っ張ってきた今村洋史だったので、私は東京9区の立民総支部長である前職の山岸一生氏を大いに羨んでいた。あんな今村が自民党候補なら酒井菜摘も楽勝なのに、と思ったのだ。
しかし、なりふり構わない自民党は裏金議員だった安倍派の今村を非公認にして出馬自体に追い込み、その代わりに公民権を回復したばかりの「カニメロン」菅原一秀を、さすがに公認はできなかったものの推薦候補として一本化してきた。この菅原も、菅義偉とのつながりの深い政治家らしい。どうやら、菅は現石破政権においてもかなりの権力を持っているようだ。
呆れたのは、自公が菅原に一本化された途端、山岸の楽勝ムードだった東京9区が一転して競り合いになったことだ。現状はまだ山岸に分がありそうで、選挙戦中の自民党の党勢後退も好材料ではあるが、自民党の地力というか練馬区の保守性も相当なもののようだ。なお東京9区については山岸候補に近いもんくま氏のXが参考になる。
あくまでも「体感」ですが、菅原さんの今朝のポストは「流れ」を変えた気がします。
— まつろわぬ もんくま 【 山岸一生 衆議院議員 東京9区 / 立憲民主党 】の Co-Pilot (@199894nerurest) 2024年10月20日
このまま一週間、油断せずにいきたい。 pic.twitter.com/TKMwyIdxWf
何やら菅原が山岸候補を「立憲共産党」と誹謗して「練馬を赤い街にするな」とかなんとかXにポストしたことが、東京9区の有権者の菅原に対する心象を悪くしたというとかいう、そんな話らしい。
今朝は「日本がアブナイ!」の記事がちょっと面白かったので以下にその一部を紹介する。
衆院選の投開票日まで、ついにあと1週間を切った。(・・)
週末に出たいくつかの情勢調査を見ると、自民党の大幅議席減&単独過半数割れはほぼ決まりの様子。公明党も減少しそうなので、各党の議席数によっては与党過半数割れの可能性もあるとのこと。
そこで、困った自公は有名人の応援に頼ったり、妙な推薦を出したり、だんだん「何でもあり」の状態になりつつある。(~_~;)
東京&周辺では、小池百合子都知事が人気、集客力があることから、自公候補の中には小池氏に応援を要請している人が少なくないという。(・・)
小池知事は先週15日、まず公明党の石井啓一新代表の選挙の応援に赴いた。
ちなみに公明党は東京都議会では、小池が知事率いる都民ファーストと協力して与党政党として、知事を支えて来たし。(自民党も最近は小池側に回っているけど。)今年7月の都知事選でも小池氏を支持していたので、相互扶助の関係にある。
しかも、石井啓一氏はこれまで比例当選だったため、今回が初の選挙区出馬。新代表として落選するわけには行かないのである。(~_~;)
『小池百合子東京都知事は15日、衆院選埼玉14区から出馬した公明党の石井啓一代表の応援に駆け付けた。埼玉県三郷市の街頭演説で「石井氏は長年の友で、政治の仲間だ。必ず国会へ戻してほしい」と訴えた。(略)
公明は、小池氏が3選を決めた7月の都知事選で自民党とともに支援した経緯があり「返礼」の意味合いがありそうだ。(共同通信24年10月15日)』
小池氏は19日にもうひとりの公明党候補の応援に。尚、萩生田光一氏も応援要請しているけど、ビデオメッセージしか来ていないらしい。(>_<)
『東京都の小池百合子知事が東京29区に出馬した公明党前職の岡本三成氏の応援のため、日暮里・舎人ライナー江北駅前(東京都足立区)で街頭演説を行った。(略)
午後3時ごろ、小池氏が駅前に姿をみせると、詰めかけた聴衆からは歓声が上がった。小池氏はときおり拳を振り上げるなどしながら「みんなで岡本さんを国政に戻しましょう」などと述べた。
小池氏は自民党や公明などの候補者から応援要請を受けているが、安定的な都政運営のため関係を重視している公明を優先。一方、派閥パーティー収入不記載事件で自民非公認となった萩生田光一氏も要請しているが、小池氏は萩生田氏の決起大会(18日)にビデオメッセージを送るにとどめている。(産経新聞24年10月20日)』
ちょっと奇妙なのは、都民ファーストは公明党候補が出ている選挙区で、国民党の候補を応援しているということだ。<国民党も都議会では与党側。都知事選でも小池支持を明らかにしていたので、その返礼か?^^;>
『自身が特別顧問を務める地域政党の都民ファーストの会の都議らが、都内の国民民主候補者の応援に入る〝ねじれ〟が生じている。石井氏の選挙区にも国民が候補者を擁立しており、小池氏の真意を測りかねる事態になっている。(産経新聞24年10月19日)』
小池百合子や都ファは公明党や民民は応援しても萩生田光一にはビデオメッセージを寄越しただけだという。いかにも小池らしい、また都ファらしい冷酷非情さだ。あんな小池や都ファを高く買っているらしい、平河エリだのXアカウントの「改革市民」だのの気が知れない。
もっとも小池百合子は自分自身の選挙にはめっぽう強いけれども小池の応援には大した影響力がない。それを身をもって体験したのが4月の衆院東京15区補選だった。何しろ小池が応援した乙武洋匡は酒井菜摘に張り合うどころか須藤元気にも飯山陽にも金澤結衣にも負けて5位に沈んだ。その飯山陽は現在百田尚樹に続いて有本香ともすさまじいいがみ合いを演じている(呆)。
それにしても呆れたのは、萩生田が出ている東京24区には維新から候補者(佐藤由美)が出ているというのに、維新前代表の松井一郎がわざわざ大阪から出てきて、萩生田の応援演説をぶったらしいことだ。
金澤結衣が維新を見切って無所属から出馬したことはやはり正解だったと思わずにはいられない。
長くなったのでこのあたりで本文は終わりにして、本記事の冒頭でご紹介した朝日新聞デジタルの有料記事へのリンクを以下に張る。
リンクの有効期限は22日9時00分。