kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

凄いな、連合。共産党が応援している候補者は断じて容認できないが、関東大震災における朝鮮人虐殺認めない知事は支持できるのか。凄い労働組合もあったもんだな。(ガイチ氏のXより)

 都知事選で連合が小池百合子を支持するらしい。

 下記は、時事通信の配信を受けた東京新聞の記事へのリンク。

 

www.tokyo-np.co.jp

 

 以下引用する。

 

連合東京、小池都知事支持へ 共産支援の蓮舫氏見送り

2024年6月14日 12時40分 (共同通信

 

 東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)に3選を目指して立候補を表明した小池百合子知事に対し、連合東京が支持する方針を固めたことが14日、関係者への取材で分かった。19日の執行委員会で正式決定する見込み。

 都知事選には、立憲民主党などが支える蓮舫参院議員も出馬を表明している。連合は立民の最大の支援組織だが、共産党からも全面的支援を受ける蓮舫氏の姿勢を疑問視する声が上がっており、蓮舫氏支持は見送ることになったもようだ。

 連合東京は前回の都知事選でも小池氏を支持した。小池氏が進めるカスタマーハラスメント防止の取り組みなど、政策面での考え方が一致しており、都政の継続を望んだとみられる。

 

URL: https://www.tokyo-np.co.jp/article/333528

 

 これは、政治が惰性力で動く悪い見本だ。

 過去になぜ小池百合子都ファが連合を取り込むことができたかというと、都ファが立ち上がった2017年の都議選で、その前の2013年の都議選で大量に落選した民主党(→民進党)候補のうち、右派を含む「非リベラル」系を大量にスカウトしたことが最初のきっかけだったのではないか。つまり、2013年までの都議選で彼らを支援していた連合を都ファが次々と候補にしたことが、、小池と都ファが連合を取り込めた最大の理由ではないかと思われる。たとえば4月の目黒区長選で小池が応援した都ファの元都議・伊藤悠もその一人だ。伊藤は2005年の都議選に民主党から当選して初当選し、2009年にも再選されたが、2013年に落選した。すると2017年には都ファ入りし、2021年にも再選されたが、都議会運営において自公と一体となって立民や共産などの野党に言論弾圧を行う急先鋒と化した。そのため、五十嵐衣里都議のXでは一時期集中攻撃を受けていた。

 だがこの伊藤、もとは手塚仁雄の秘書だった。それも早大を出たばかりの2003年に手塚の第一公設秘書になっていた。

 その伊藤が3期目に落選して浪人中に、再起に向けた集会を開いた。それに祝電を送ったのがなんと小池百合子だった。以下は、先の目黒区長選で伊藤らと戦って落選し、のち都議選目黒区補選で都議に返り咲いた西崎翔都議のサイトより2016年11月3日の記事「伊藤ゆう前都議の再起へ」からの引用。

 

注目すべきは、話題の小池知事から祝電が届いたということです。おそらく、現職も含めて都議選の予定候補者の集会に向けて祝電を出すのは前例のないことだと思われます。民進党と小池知事の関係は「是々非々」ということでしょうが、都庁や都議会の体質を変えようという点では一致しているはずであり、その表れとして祝電を頂けたのだと思います。

 

URL: https://www.n283.com/archives/3795

 

 このあたりに小池の狡猾さがよく表れている。結局2017年の都議選に都ファから立候補した伊藤は都議選に圧勝し、のちに小池に目黒区長選候補に引き立てられるまでになった。手塚仁雄の秘書からはこういう人間も排出された過去があるわけで、だから私は手塚という人間を基本的に信用していない。

 しかし、民進系の人間であれば誰でも小池にスカウトされたわけではない。リベラル派や左派は小池百合子に「排除」された。連合のあり方についていえば、ここに最大の問題点がある。確か朝日新聞の地方版で読んだような気がするが、小池は「この人は『左』だからダメ」などと言って気に入らない候補者を弾いていたらしい。江東区の柿沢幸絵(柿沢未途の妻)などはリベラルでも左派でもなかったので、「排除」まではされずに都ファの推薦は得たが、野心むき出しの夫が警戒されたためか、公認までは得られなかったために落選した(2021年都議選には不出馬)。小池にはそんな「前科」があることを私は知っていたから、弊ブログで「希望の党」でも小池が「排除」をやらかすであろうことを正確に言い当てることができた。

 いくら2013年の都議選落選者たちを小池に救済してもらったからといって、その後も「惰性」で都ファ小池百合子を「支援」ないし「支持」し続ける連合には弁護の余地はない。

 この観点からいえば、下記平河エリのXなど問題しかない。

 

 

 

 問題は、既に多くの論者に指摘されつくしているように排外主義的極右であり過激な新自由主義者である小池百合子、しかも最近は露骨に自民党政権の延命に手を貸している小池を、これまでの惰性のまま支援ないし支持し続ける連合にあることは明らかだ。

 

 

 上記のような反応がまともだろう。

 衆院東京15区補選では連合は自主投票だったが、民民の玉木雄一郎乙武洋匡を支持して赤恥をかいた。

 民民は懲りもせず今回も「連合に歩調を合わせる」言い訳とともに小池を支持するとみられる。下記は東京新聞記事へのリンク。

 

www.tokyo-np.co.jp

 

 記事のタイトルに「連合と歩調合わせる」とあるが、先の補選では連合は自主投票だったのに民民は連合とは歩調を合わせずに乙武推薦に前のめりになった。その結果恥をかいたので今回はそれに比べると抑え気味だが、それがまた「みっともない」印象を増している(呆)。

 以下引用する。

 

国民民主も小池百合子都知事を「支持」か 榛葉賀津也幹事長「連合東京と歩調合わせる」

2024年6月14日 18時50分

 

国民民主党榛葉賀津也(しんば・かづや)幹事長は14日の記者会見で、東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)への対応について「連合東京としっかり歩調を合わせ、都連の皆さんが判断をして、来週中には態度を決定したい」と述べた。連合東京は19日の執行委員会で、3選出馬を表明した小池百合子知事の「支持」を決める方向だ。(小寺香菜子、佐藤裕介)

 

東京新聞より)

 

URL: https://www.tokyo-np.co.jp/article/333566

 

 それにしても「連合東京」とは本当に邪悪の極致である。既に何度書いたが、小池百合子が「労働者の味方」であろうはずがないではないか。

 この惰性力を止めるには小池を落選させるしかないのだが、果たしてそれが可能かどうか。衆院東京15区補選は右側が乱立して潰し合った上、敵の神輿が乙武洋匡だったから勝てたが、都知事選は右が田母神俊雄を含む若干の零細候補を除いてほぼ一本化されているし相手は本家本丸だ。それを倒せるまでに変化が進んでいるかはなんともいえない。というよりかなり厳しいかもしれない。