kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

民進、修羅場の都議選総括「受け皿どころかはけ口にも」(朝日)

下記は朝日新聞7月15日付朝刊の4面掲載記事。

http://www.asahi.com/articles/ASK7G4Q9WK7GUTFK00R.html

民進、修羅場の都議選総括「受け皿どころかはけ口にも」
斉藤太郎
2017年7月15日05時00分

 東京都議選の敗北を受けて民進党が進める総括会議は、執行部の退陣論にとどまらず、解党や分党を求める声までが飛び交う修羅場と化している。国政での野党第1党はなぜ敗れ、政権批判の受け皿にもなり得ていないのか――。議論をたどると、再生には険しい道のりがうかがえる。

 同党が地域ブロックごとに開いている総括会議は、14日でひとまず終了。参加できなかった議員からのヒアリングを18日に行い、25日にも衆参両院議員懇談会を開いて取りまとめる。

 14日までに開かれた会議は計5回。いずれも非公開だったが、蓮舫代表や野田佳彦幹事長に対し、「我々の歴史的役割はもう果たされた。解党すべきだ」「受け皿どころか、はけ口にもなっていない」などと辛辣(しんらつ)な言葉が続いたという。

 会議では「政権時代の失望の払拭(ふっしょく)」を求める声が上がった。旧維新の党の議員と合流し、民主党から名前を変えたものの、初代代表は副総理を務めた岡田克也氏。2代目の蓮舫氏も「仕分けの女王」と呼ばれた政権時の看板議員だ。

 野田氏にいたっては首相として消費増税を主導し、党内にはいまだに「政権転落のA級戦犯」との批判がある。若手や中堅議員からは「執行部を若手に譲り、ベテランは国会対策などの裏方として活躍してほしい」との声が上がる。

朝日新聞デジタルより)


ついに「我々の歴史的役割はもう果たされた。解党すべきだ」という言葉が民進党議員自身の口から飛び出した。おそらく、内心では近く結成されると観測されている「国民ファ★ストの会」(仮称)に加わりたくてたまらないのであろう。いくら「元民進(民主)」であっても、「都民ファ□ストの会」公認であれば、少なくとも東京の選挙区では当選できることが既に実証されている。

「語るに落ちた」(=本心を露呈してしまった)としか言いようのない民進党議員氏の発言だが、それも蓮舫野田佳彦ら執行部が自ら蒔いた種であることは疑いない。上記記事には、「『今は我慢の時だ』」という小見出しがついた続きがあるが、その冒頭には下記のように書かれている。

 都議選の敗因には戦略ミスも挙げられる。

 蓮舫氏が当初、小池百合子と知事との連携を模索したことで、都民ファーストの会に乗り換える立候補予定者が続出。最終的に擁立できたのは23人にとどまり、全42選挙区の半分は不戦敗だった。総括会議では「離党ドミノを許したことが問題」との指摘が相次いだ。

朝日新聞 2017年7月15日4面掲載記事より)


ああ、やっと蓮舫小池百合子にすり寄ったことが問題だ、と朝日が書いたか。私は蓮舫が件の問題発言をした直後の昨年12月11日に、既に下記の記事を書いていたが。

蓮舫、都議選で「小池百合子と協力探る」だって (呆)(呆)(呆)(呆)(呆) - kojitakenの日記(2016年12月11日)

 蓮舫って実はこんなに頭の悪い女だったんだ。驚き。

 http://this.kiji.is/180615378516018684?c=39546741839462401

蓮舫代表「小池氏と協力探る」
来年夏の都議選で
2016/12/11 18:40

 民進党蓮舫代表は11日、来年夏の都議選で自身の政治塾から候補者を擁立する意向を示した小池百合子東京都知事と連携を模索する考えを示した。「小池氏の頑張っている点を最大限評価し、古い政治と闘う姿に共鳴もしている。何か協力できることがないか探ってみたい」と新潟市で記者団に述べた。

 これに関し、野田佳彦幹事長は滋賀県草津市で「連携できるかどうかはこれからの展開次第だ。動向を注視したい」と語った。

共同通信より)


 そりゃ仮に「小池新党」が立ち上がったとしたら最大の打撃を受ける政党が民進党であることは誰が考えてもわかるが、だからといって小池百合子に「協力」をおねだりするとはね。

 はっきり言って今の民進党というのは、くっついてこられただけで票が逃げていく疫病神なんだよ。

 小池がそんな負けに直結する選択肢を自ら選ぶはずがない。奴はどうしようもない極右で新自由主義者だが、蓮舫と違って頭が切れる。

 それにしても小池に泣きつく蓮舫はあまりにもふがいない。

 蓮舫の醜態には目を覆いたくなる。

 そういえば、4年前にも似たような人間がいた。

 そう、「私の考えは橋下市長と同じだ」と口癖のように言い続け、橋下一派との連携を模索した小沢一郎だ。

 結局橋下は石原慎太郎とくっついて「日本維新の会」を立ち上げてしまったので、小沢は嘉田由紀子を担いで「日本未来の党」を立ち上げたが、衆院選で屈辱的な大惨敗を喫した。

 来年の都議選で、民進党はその時の未来の党と同じような目に遭うだろう。

 そして、それは国政政党としての民進党の存続をも危うくするに違いない。

 民進党の「終わりの日」の到来が、現実味を帯びてきた。


それ見たことか。言わんこっちゃない。

しかも、民進党執行部は「民進党を離党して都ファから立候補した候補者にも推薦を出す」とかなんとか一時言っていた。民進党が本当にこんな馬鹿なことをやったのかは知らないし知りたくもないが、推薦の有無にかかわらず元民進都ファ候補を支援した民進党関係者は少なくなかったらしい(夫が民進党幹部であるために都ファの公認を受けられなかったと推測される柿沢幸絵は幸い落選したが)。これには、民進党公認で立候補したがために苦戦したり落選したりした候補たちは憤懣やるかたないに決まっている。信じられないほどの民進党執行部の失態であり、本来なら蓮舫代表も野田佳彦幹事長も十分辞任に値するだろう。今は民進党代表や幹事長をやりたい人間など誰もいないから留任しているだけではないか。

昨年12月にいち早く蓮舫を批判した私としては、当然予測できた事態であり、むしろなんでみんな(というか民進党支持たち)はこうなることを予想できなかったのだろうかと、その方が不思議でならない。

しかし、昨年12月の段階では、民進党支持者は私の記事に真っ向から対抗するかのように、「小池都知事公明党民進の連携にちょっとワクワクする」などと書いていた。

さらに先日の都議選の直前になってようやく、都議選で民進党を応援するとのスタンスを表明した同氏は、

もともと思想が7割方一緒&最近、蓮舫代表をはじめ議員たちが○○○が言いたいことをしっかりと国会やメディアで発信してくれている

都連の松原会長の「23名のブレない候補予定者を見て欲しい」という言葉に、共感するものがあった

と書き、さらに

民進党を離党した長島昭久氏が(しかも、民進党の候補者を何人も離党させた長島氏が)、臆面もなく小池氏率いる都民ファーストの応援演説に参加していた

ことを理由にして、ようやく都ファと距離を置くスタンスを示したが(とはいえ長島昭久を批判してはいるものの小池百合子は批判していない)、「時既に遅し」だった。都議選後、小池と都ファに関する記事を書いてくれと愛読者から熱心なリクエストを受けた時にも、重い腰を上げて極右の都ファ代表・野田数を批判する記事を公開したが、「何を今更」との感想を私に教えてくれた人がいた(笑)。その一方で小池と都ファへの応援記事を期待していたであろう愛読者氏もまた、大いに失望、落胆したことだろう。

まあ支持者がこのていたらくでは民進党の惨状もやむなしかもしれない。

最近の蓮舫の「国籍問題」について、松原仁蓮舫を追及する急先鋒に立っているらしいとの話がネットに流れているが、これに関して「蓮舫らと思想が7割方一緒」にして「松原会長の言葉に共感」したと書いた氏が何か書いてくれないかと毎日注目しているのだが、最近は小池百合子に関する記事も民進党に関する記事もほとんど読めなくなった。加計学園問題や安倍政権の支持率急落ばかり書いているのだが、そんな記事はどこのブログでも読めるのであって、私は現在では「小沢信者」に続いて絶滅危惧種に近づいてきた観のある民進党支持者(「民進党信者」とまではここでは書かないでおく)ならではのブログ記事を読みたいのだが、なかなかそうは問屋が卸してくれない。ブログ主氏には是非とも説明責任を果たしてもらいたいものだ。

ところで、上記の朝日新聞記事中に「離党ドミノを許したことが問題」との指摘があったと書かれているけれども、そんなことを言っている人間に限って、「国民ファ★ストの会」が早くできてくれないか、一刻も早く移りたいんだけどなあ」などと内心思っているであろうと想像すると、松原仁のほか蓮舫野田佳彦らを引っくるめた民進党右派全体への怒りが改めて沸き上がってくる。