kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

蓮舫の小池百合子への「連携」表明から民進党の崩壊が始まった

昨日(4/26)の時事通信より。

http://www.jiji.com/jc/article?k=2017042501068&g=elc

民進、離党届の扱い苦慮=都議選候補、推薦案も

 7月の東京都議選を前に、民進党が候補者から続々と提出される離党届の扱いに苦慮している。公認内定者36人のうち、既に3分の1を超える13人が離党届を提出したが、党は1件も受理せず、処分も決めていない。蓮舫代表が小池百合子都知事との連携を探る意向を表明したことが対応を難しくさせており、党内では無所属での出馬を容認して推薦を与える案も取り沙汰されている。
 大串博志政調会長は25日の記者会見で、都議選候補の相次ぐ離党について「残念だ」と述べつつ、「都議会で自民党と対峙(たいじ)してきたという意味において、都民ファーストの会とも考えが一致するのではないか」と述べた。
 都議選は、小池氏が事実上率いる地域政党都民ファーストの会」を軸に展開する見通し。劣勢を危惧して離党を表明した民進党候補のほとんどが、都民ファーストからの立候補を目指している。離党届を受理すれば、さらに離党の動きに拍車が掛かる公算が大きい。
 民進党都連幹部は、その背景として党勢低迷に加え、蓮舫氏が小池氏主宰の政治塾への参加を容認したことがあるとみている。年明けに離党者が出始めた際も「目くじらを立てることではない」(蓮舫氏周辺)と危機感が薄かった。党若手は「対応の遅れが傷口を広げた」と嘆いた。
 ただ、離党を認めず除籍(除名)処分とする選択肢は取りにくい。小池氏の反発を招く恐れがあり、同氏との協調方針とも矛盾しかねない。小池氏への協力姿勢を示している連合とも溝が広がるとみられる。とはいえ、離党届を放置したままでは、蓮舫氏の求心力がさらに低下することは避けられない。
 民進党は都議選で、現有18議席から大幅に減らすことが必至とみられ、「議席ゼロ」の可能性もささやかれている。「民進系都議」を確保するため、離党を円満に認めた上で推薦する「苦肉の策」も浮上しているが、党幹部は「有権者の反発を招く」と懸念している。

時事通信 2017/04/25-19:05)

長島昭久を除名しながら「都民ファ□ストの会」から立候補する離党者を推薦しようなどという整合性もへったくれもないことを考えている馬鹿な政党が有権者からそっぽを向かれない方がどうかしていると私は思うが、今見る民進党の惨状を招いた元凶は、赤色大文字ボールドにした部分に尽きるだろう。

そう、昨年12月に蓮舫小池百合子にすり寄る意向を表明したところから、「民進党の終わり」が始まった。当時書いた記事を以下に再録する。

蓮舫、都議選で「小池百合子と協力探る」だって (呆)(呆)(呆)(呆)(呆) - kojitakenの日記(2016年12月11日)

蓮舫って実はこんなに頭の悪い女だったんだ。驚き。

http://this.kiji.is/180615378516018684?c=39546741839462401

蓮舫代表「小池氏と協力探る」
来年夏の都議選で
2016/12/11 18:40

 民進党蓮舫代表は11日、来年夏の都議選で自身の政治塾から候補者を擁立する意向を示した小池百合子東京都知事と連携を模索する考えを示した。「小池氏の頑張っている点を最大限評価し、古い政治と闘う姿に共鳴もしている。何か協力できることがないか探ってみたい」と新潟市で記者団に述べた。

 これに関し、野田佳彦幹事長は滋賀県草津市で「連携できるかどうかはこれからの展開次第だ。動向を注視したい」と語った。

共同通信より)


そりゃ仮に「小池新党」が立ち上がったとしたら最大の打撃を受ける政党が民進党であることは誰が考えてもわかるが、だからといって小池百合子に「協力」をおねだりするとはね。

はっきり言って今の民進党というのは、くっついてこられただけで票が逃げていく疫病神なんだよ。

小池がそんな負けに直結する選択肢を自ら選ぶはずがない。奴はどうしようもない極右で新自由主義者だが、蓮舫と違って頭が切れる。

それにしても小池に泣きつく蓮舫はあまりにもふがいない。

蓮舫の醜態には目を覆いたくなる。

そういえば、4年前にも似たような人間がいた。

そう、「私の考えは橋下市長と同じだ」と口癖のように言い続け、橋下一派との連携を模索した小沢一郎だ。

結局橋下は石原慎太郎とくっついて「日本維新の会」を立ち上げてしまったので、小沢は嘉田由紀子を担いで「日本未来の党」を立ち上げたが、衆院選で屈辱的な大惨敗を喫した。

来年の都議選で、民進党はその時の未来の党と同じような目に遭うだろう。

そして、それは国政政党としての民進党の存続をも危うくするに違いない。

民進党の「終わりの日」の到来が、現実味を帯びてきた。

ドンピシャだったな。

しかし、上記の蓮舫発言当時には、民進党シンパと思われるブロガーが「小池都知事公明党民進党の連携にちょっとワクワクする」などと書いていた。民進党シンパではない私のような人間からすると、自ら選んで自滅への道を歩んでいるようにしか見えなかったが、その通りになりつつある。

この期に及んで、「野党第一党がそんな簡単に潰れるはずがない」と思っておられる読者も少なくなかろうが、日本社会党という前例がある。民進党社会党と同じ道をたどるだろうし、それにとって代わるのは今のところ「都民ファ□ストの会」の国政版である「新・新進党」以外には考えられない。

なお、蓮舫の大罪として、小池百合子へのすり寄りより前に、野田佳彦を幹事長に任命したことが挙げられるが、前任の岡田克也と比較して右派色のより強い蓮舫と野田が、野党共闘路線にもともと消極的なところに持ってきて小池百合子と「都民ファ□スト」が現れたものだから、喜んで飛びついたものだろう。

しかし、連舫と野田が浅はかだったのは、自らと自らの属する政党を過大評価していたところだ。蓮舫は、昨年夏の参院選で多くの得票を集め、蓮舫よりは「左」に位置する小川敏夫がやっとこさ東京選挙区の6議席目に滑り込んだのと対照的だった。蓮舫が自らの人気を過大評価していたであろう子とは想像に難くない。さらに、蓮舫・野田とも有権者の多くが持つ民進党への忌避感を過小評価していた。だから、民進党と手を組むことが小池百合子都民ファ□ストにとってマイナス要因にしかならないことや、小池や都民ファ民進党の個別の候補に手を突っ込んでくることなど、想像もしなかったのに違いない。あまりにひどい現状認識能力の低さというほかない。

前任者の岡田克也だって「野党共闘」への抵抗は少なくなかったに違いないが、岡田には民進党の生き残りの道は「野党共闘」しかないという認識があって、そのために腹を括っていたのだろうと私は想像している。岡田の現状認識能力は蓮舫や野田とは比較にならないほど高かったといえる。だからこそ、参院選の1人区で激戦と報じられた選挙区の大半を制するという結果を出すこともできた。岡田克也は「財政再建原理主義者」ともいえる経済政策の持ち主であって、だから私としては間違っても支持はできないのだが、これは実に惜しいことであって、その大きな欠点さえなければ岡田克也を大いに買うところだ。最初の岡田代表時代の2004年の参院選では1議席だけとはいえ民主党自民党議席を上回ったこともあった。ただ、2005年の郵政総選挙では限界を露呈した。岡田流は右派ポピュリズムには通用しないことがこの時示されたが、それを再現したのが、参院選のすぐあとに行われた昨年の都知事選だったといえる。小泉純一郎だの小池百合子だのといった右派ポピュリストたちは、岡田克也の「天敵」だった。二度目には岡田は都知事選の結果を待たずに辞意を表明したと記憶するが、(これまで書いたことはないと思うが)実は私はあの時岡田に大いに同情したものだ。

いずれにせよ、7月2日の都議選以後、民進党の崩壊が起き、秋以降、もしかしたら来年になるかもしれない衆院選をにらんだ政界再編劇がいやでも起きるだろう。但しそれは、昔から前記の「リベラル」ブロガーが妄想しているような「リベラル」色の強いものにはならず、「新・新進党」(「都民ファ」の国政政党版)を軸とした右翼的なものにしかなりようがないと思うが。