kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「小池百合子はルペンとマクロンの右半分のハイブリッド/都民ファ□ストと野合した生活者ネットは『大都市のお金持ちインテリの奥様』が中心」(『広島瀬戸内新聞ニュース』より)

小池百合子への熱狂的支持にもだいぶ翳りがでてきたようで、それは森友学園事件の籠池泰典に一時期ワイドショーの主役を奪われたからであって、小池がクライマックスにしようと計算していたであろう石原慎太郎の都議会喚問も、籠池の国会証人喚問の直前だったためにその影にかすんだ計算違いもあったと思う。

そうは言っても東京の民進に手を突っ込んで(あれは民進党の現職・元職の議員が勝手に都民ファ□ストに走ったんじゃなくて、小池や野田数、音喜多駿らが民進に手を突っ込んだんだよ!)事実上の崩壊に追い込む程度の力は残っているし、それは7月2日投開票の都議選まで維持されると見るべきだろう。

その「小池劇場」進行の過程で、生活者ネット都民ファ□ストの野合劇があった。これはこの日記でも既に一度批判したが、『広島瀬戸内新聞ニュース』の記事を以下に引用する。

欧州なら緑の党がルペンと共闘するような話だ・・・都民ファーストと生活者ネットの選挙協定 : 広島瀬戸内新聞ニュース(社主:さとうしゅういち)(2017年4月25日)

欧州なら緑の党がルペンと共闘するような話ですね。


マリーヌ・ルペンは、差別主義的な言動を隠し、社会政策やEU離脱を前面に押し出してウケています。
小池知事は、自民党及び、日本会議所属であることを背後に押しやりつつ、教育格差是正など都会ウケする社会政策を
押し出しています。ただ、小池知事のほうが、ルペンよりははるかに新自由主義的である。


正確に言えば、小池百合子知事はルペンとマクロン(支持層の右半分くらい)をハイブリッドした感じでしょうか。


こんな人物が、安倍総理への「対抗馬」なのだから、「崩壊の時代」もいいところです。


そして、欧州なら緑の党のスタンスにある生活者ネットが小池知事と共闘する。


フランス人が見たら卒倒するような状況になっていますね。


ただ、生活者ネットも、要は「大都市のお金持ちインテリの奥様」が中心です。小池知事と重なってしまう部分があるのはそうなのでしょう。また、日本の場合、フランスと違って、「長いものに巻かれろ」的な風土が強いために、フランスではマクロンに流れるような人も、小池知事に流れ、むしろ支持基盤のメインを形成するということなのではないか、とも思うのです。


安倍晋三=父ルペン(フランス版桜井誠)+フィヨン(伝統保守
小池百合子マリーヌ・ルペンマクロン支持派右派
民進党マクロン左派、実態は支持率「ゼロ」のオランド状態(苦笑)
共産党=メランション
という感じでしょうか。


生活者ネットも、要は『大都市のお金持ちインテリの奥様』が中心」という指摘には、そうなんだよね、と思った。生活者ネットのイメージは、そう、あの「アブナイ」ブロガー氏を思わせるところがある。そのブロガー氏は、昨年の都知事選で小池百合子が当選した直後から、「小池 vs. 都議会のドン」の話題を何度も取り上げ、後者への猪瀬直樹の「大批判」とやらを嬉しそうに取り上げていた。ブロガー氏の例に典型的に見られるような、「リベラル」が小池を後押しした結果が、氏がシンパシーを抱いているであろう民進党の崩壊寸前の惨状だ。

私なんかは蟷螂の斧を振り回して「ろくでもないことになるぞ」と何度も警告したが、影響力皆無のブログではいかんともしがたい。

どうやら安倍晋三が都議選の前あるいは同日に衆議院の解散を行わないことはほぼ確実な情勢だが、これは都議選で民進党が崩壊し、共産党も後退したあとで衆議院解散総選挙を行う方が安倍晋三にとって都合が良いからだ。もちろん東京の自民党も打撃を受けるだろうが、そのデメリットと比較しても民進崩壊・共産後退のメリットの方が安倍晋三にとってはずっと大きいから(なんとなれば、極右の小池百合子と極右の野田数が仕切っている都民ファ□ストは自民党の補完勢力そのものだから)、都議選前あるいは同日には安倍晋三は動かないのだ。

それでも、件の「アブナイ」ブロガーあたりは「都議選で自民党が負けた」と大喜びするのだろうか。