kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「蓮舫前代表の小池ファースト抱きつきが響き、離党が止まらない民進党」(『広島瀬戸内新聞ニュース』)

蓮舫前代表の小池ファースト抱きつきが響き、離党が止まらない民進党 : 広島瀬戸内新聞ニュース(社主:さとうしゅういち)(2017年9月10日)

蓮舫前代表が、小池ファーストに甘い態度を取った時点で、こうなることは見えていました。
小池ファーストに抱きつこうとして振り払われた蓮舫前代表の「痛恨の敗着」でした。


小池ファースト側が民進党都議を引き抜き放題。これになすすべがない民進党、という構図が出来た。
その流れが続いています。


前原さんも、言動は軽く、小池ファーストに甘いと思われている。だから議員らにも足元を見られ、議員を引き抜かれていく。


もちろん、小池ファーストは議員にしゃべらせないという異常な集団です。


岡田代表時代の民進党で良かったと思う。
憲法を踏みにじる安倍は辞めろ。」
これでOKだった。それが前原代表で後退したかに見えるのは残念だ。
だからといって、小池ファーストが民進党よりまし、ということは絶対にあり得ない。


民進党議員には思いとどまって欲しいが、しかし、こういう流れが出来てしまうと止めるのが難しいのも事実だと思います。


それでも申し上げる。
民進党議員よ!自棄になって小池ファーストに行くなよ!黒歴史になるぞ!」

引用ブログ記事の末尾にリンクが張られた時事通信の記事は下記。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017090900482&g=pol

民進、離党歯止めかからず=前原氏「刺客擁立」とけん制

 民進党で離党の動きに歯止めがかからない。8月に離党した細野豪志環境相に近い複数の衆院議員が離党を検討していることが9日、分かった。共産党との選挙協力に批判的な保守系議員が中心で、前原誠司代表が共闘見直しを強力に進めないことを不満としている。前原氏は離党者の選挙区に「刺客」を擁立する意向を表明し、離党の動きをけん制した。だが、山尾志桜里政調会長の離党に続き、前原氏の求心力は低下する一方で、党運営は一層厳しくなった。
 離党を検討しているとされるのは、細野グループ所属の笠浩史氏ら。前原氏は9日、山梨県笛吹市で記者会見し、離党の動きを「認識している」と述べた上で、「全ての選挙区、離党した人のところにもあまねく候補者を立てていく」と強調した。先の代表選時には「刺客」擁立について「総合的に勘案すべきだ」と慎重だったが、党内引き締めへ踏み込んだ。ただ、私的交際問題で離党した山尾氏については例外とする考えを示した。

時事通信 2017/09/09-20:28)

民進党代表選で枝野幸男長島昭久細野豪志らに対して「刺客」を立てると明言していた。もちろん枝野は「野党共闘」の刺客が長島や細野らに対決する構図を想定していたに違いない。

一方、前原誠司はことに細野に対する刺客に消極的で、それどころか細野一派(つまり小池ファ★スト)との協力に含みを持たせる発言までしていた。それが、代表選当選から10日も経たないうちに、離党・除籍者への刺客候補擁立に言及せざるを得ないところにまで追い込まれた。

仮に民進党が「野党共闘」から足を洗って、かつ民進党離党or除籍者に「刺客」を送るとしたらどんな選挙結果になるだろうか。たぶん下記の2012年衆院選における東京15区のような結果になるだろう。

  柿沢未途  41 み前 88,222票 日本維新の会推薦
比当 秋元司   41 自新 74,159票 公明党推薦
   田中美絵子 37 民前 29,355票
   東祥三   61 未前 28,518票 新党大地推薦
   吉田年男  64 共新 18,667票

いや、長島や細野は名の知れた政治家だから、2012年の「オスプレイ東祥三*1」みたいに弱っちく惨敗はせず、刺客を立てた民進党候補の惨めさだけが目立つ結果になると見るべきか。

いずれにせよ、これが「前原路線」の行き着く果てなのだ。

こともあろうに蓮舫の小池ファ★スト抱きつき路線を踏襲するかのような主張を掲げて民進党代表選を戦って当選した前原に、このような事態が待ち受けていることを当然ながら私は予想していたが、事態は私の予想よりもはるかに早く進展し、前原の追い込まれ方も私の想像を超えていた。

まあ野球の試合でいえば、5回まで毎回のように走者を出しながらも最少失点で切り抜けて勝利投手の権利を得た先発投手(岡田克也)をベンチがわざわざ引きずり下ろして登板した、一部地域での人気ばかりが高い救援投手(蓮舫)が満塁のピンチで突如として相手の四番打者(小池百合子)にすり寄ってど真ん中に棒球を投じて満塁ホームランを浴び、その後も同じ投手が打ち込まれ続け、7回(7月の都議選)には相手打線に走者一掃のビッグイニングを作られて大差がついた劣勢の試合の敗戦処理を誰にするか、そういう代表選だった。その敗戦処理投手が、懲りもせず前の中継ぎ投手と同じような投球をやらかしてまたぞろ大ピンチを招いているというのが現在の戦況だろう。

結局勝敗を分けたのは、二番手投手の八百長かと疑いたくなる「自滅投法」だったといえる*2。だから、三番手の敗戦処理投手がどんな投球を見せようが、もはや大勢に影響はないのかもしれない。

しかし野球の試合は終わればそれまでだが、誠司ならぬ政治は国民生活に直結する。だから民進党前原誠司への批判を続ける次第。

*1:東祥三は「国民の生活が第一」の防衛政策の責任者だったが、オスプレイに試乗してこれを絶賛したタカ派の政治家だった。

*2:この「自滅投法」にワクワクしながら声援を送っていたホームチームの応援団も罪が重い。