kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

突如『文藝春秋』10月号に安倍晋三批判記事を寄稿したNHK・岩田明子だが

ヨハン・シュトラウス2世(1825-1899)に、「酒・女・歌」というタイトルのワルツがある。軽く調べたら、このワルツを愛したのがブラームスワーグナーだったとある。ともに自己中の人間だが、ブラームスは何人もの女性と恋愛関係になりながらどうしても結婚に踏み切れなかった人で、ロベルト・シューマンの妻クララとの間に肉体関係があったかどうかは不明だという。一方のワーグナーは開けっぴろげな女たらしだった。その個性は2人の作品に反映している。ブラームスが晩年のピアノ曲に老いたクララへの思いを込めていたことを楽譜から分析したブログ記事に驚嘆したのは一昨年の春だった。一方のワーグナーについては、昔「トリスタンとイゾルデ」を愛聴していたが、あの音楽が全てを物語っている。そういえば、読書日記にも取り上げていないが、今年に入って下記の本を読んだ。



なお、私がもっともエロティックな音楽を書いた作曲家だと思うのは、ロシアのアレクサンドル・スクリャービン(1872-1915)だ。

作曲家たちの女性(男性)遍歴と作品の価値に何の関係もないことは当然であって、ショパンのような奥手の作曲家がリストのような発展家の音楽よりすぐれているとはいえない。それは政治家についても同じ、というかあらゆる分野の人間についても同じだというのが私の信念だ。もちろん、「詩織さん」に対して性犯罪を犯した疑いが極めて濃厚な山口敬之などは、性犯罪被疑者として厳しく批判されなければならないのは当然だ。

もし不倫ごときで議員辞職や離党を強要されるようなら、当然下記の呟きに書かれていることが問題になる。

https://twitter.com/MatsumotohaJimu/status/905960514362122240

松本創;
@MatsumotohaJimu

カネにも異性にも恬淡とした清廉潔白な独裁者や危険思想の持ち主が出てきたらどうするのか問題

18:06 - 2017年9月7日

この呟きに対する突っ込みが笑える。

https://twitter.com/awaroba/status/905969307246501888

東条英機みたいなのとか。


https://twitter.com/evilflowers13/status/906189630382284800

今の首相やん


https://twitter.com/083melody/status/906174034542452737

安倍晋三


そう、安倍晋三だ。東条英機もそうだったのかもしれないが、よく『広島瀬戸内新聞ニュース』の記事で安倍晋三東条英機になぞらえられていることを思い出した。

NHKの岩田明子が安倍晋三の自宅近くに住んで安倍一家と親しくなっても、どうやら男女の仲にまではならなかったらしい。「安倍総理は(昭恵以外の)女性には関心がない」との世評はどうやら正しかったようだと最近思うようになっている。

その岩田明子が突如として月刊『文藝春秋』10月号に安倍晋三を批判する記事を書いた。その背景を『日刊ゲンダイ』が書いている。

【安倍晋三】安倍首相を痛烈批判 15年寵愛のNHK美人記者“反旗”の衝撃|日刊ゲンダイDIGITAL

安倍首相を痛烈批判 15年寵愛のNHK美人記者“反旗”の衝撃

 なにがあったのか――。安倍首相が寵愛してきた美人記者が反旗を翻し臆測を呼んでいる。NHKの岩田明子解説委員が、最新号の文芸春秋に「安倍総理<驕りの証明>」という一文を寄稿しているのだ。

 12ページの長文は、大部分が普通の政治解説だが、随所に痛烈な安倍首相批判がちりばめられている。<なぜここまで凋落してしまったのか。十五年間にわたり安倍首相を取材してきた私には、その原因が安倍首相の「驕り」にあると思えてならない><ジョン・アクトンは「絶対的な権力は絶対に腐敗する」という金言を残した><権力は、時が経つと疲弊し変質する>と、バッサリ切り捨てているのだ。

 岩田解説委員は、8日夕方の「シブ5時」というニュース番組の中でも、「支持率低下の要因は政府の緩みとある種の驕り」「一時的な現象ではなく政府が変質していった結果」と、冷たく言い放っている。

 国民からすればまっとうな“安倍批評”だが、周囲から「御用記者」と揶揄されるほど安倍首相ベッタリだった岩田解説委員が、文芸春秋で<驕り><権力は腐敗する>などと書いたことで、安倍首相周辺に衝撃が走っている。

 岩田解説委員は、わざわざ安倍首相の私邸近くに引っ越すほど、入れ込んできた。15年間、蜜月だった2人の間になにがあったのか。

文芸春秋の原稿は、岩田さんの方から『書きたい』と急に言ってきたようです。どうやら、アッキーの秘書だった谷査恵子さんに対する対応について苦言を口にしたら、安倍首相にけむたがられ、それ以来、関係がこじれたようです。これまで岩田さんは、必ずと言っていいほど安倍首相の外遊に同行していたのに、今回の訪ロには同行していない。関係が悪化しているのでしょう」(自民党関係者)

 安倍首相の周辺では、総理の側近中の側近である今井尚哉首相秘書官も、記者とのオフレコ懇談で<(安倍首相に)驕りが出てきたのは、総裁の任期が3期に延長が決まったところからだ>などと、安倍首相を批判している。さらに「日本版NSC」の谷内正太郎局長も辞任を願い出たという話が伝わっている。

 ここまで周囲の人物が次々に離れていくのは異常だ。政権末期の様相である。

日刊ゲンダイ 2017年9月9日)

なるほどと思った。

私は常日頃から書いている通り、『日刊ゲンダイ』というメディアが大嫌いで、その大部分の記事を信用していないが、この記事には妙にリアリティを感じる。おそらくそのくらい、安倍夫妻の実態がガラス張りになっていて、「裸の王様、裸の王妃」状態なのだろう。だからあのデマ満載のイエローペーパー・日刊ゲンダイでさえ事実を書く。

谷査恵子への対応について苦言を呈したら敬遠されるようになった、ということから容易に想像されるのは、岩田がその逆鱗に触れたのは、安倍晋三というよりは安倍昭恵ではないかということだ。「何よあなた、あんな女に何を好き勝手言わせてるのよ」とばかりに昭恵が悪鬼のごとく逆上した光景が目に浮かぶ。

そんなことを思っているうち、日曜日の新聞に載っていた『週刊現代』の広告を見て爆笑してしまった。

「あの金正恩でも、嫁さんには頭が上がらない」、「核ミサイル攻撃も彼女の気分次第」、「家庭内はもちろん、内政・外交にも口を出す『本当の実力者』」の見出しが並ぶ。もちろん真偽のほどはさだかではないが、本当であればまんま安倍晋三・昭恵夫妻じゃん。

そういえば最近習近平が自らの任期を延長させようとか、毛沢東以来の中国共産党首席になろうなどと画策していると報じられているが、任期の延長といえば安倍晋三習近平を先取りしていた。

あの低級な独裁者・トランプについても、『広島瀬戸内新聞ニュース』が「4年遅れの安倍晋三」と評していたことが思い出される。

金正恩習近平・トランプら並み居る世界の独裁者たちの先を行く、日本が世界に誇る最先端の独裁者。それが安倍晋三だ。


なお、岩田明子の文章を本屋での立ち読みでざっと眺めたが、空しさを感じるばかりで、集中して記事を読むことができなかった。

これまでさんざん安倍晋三の伝道師として安倍内閣支持率を上げるのに貢献してきた岩田が、その反省というか総括を何もしないで安倍を批判しても何の説得力もない。それどころか、ただただ岩田自身の醜悪さを感じただけだった。

同じことを、昨年音喜多駿と対談して意気投合した過去を反省も総括もせずに小池百合子を批判するようになった斎藤美奈子にも感じる。もちろん小池百合子に「ワクワク」してしまったことに何の反省もない市井のブロガーに対しても。

そんな態度をとる人間はもとより、そんな態度を許容する人間にも、A級戦犯容疑者を戦後総理大臣にしてしまった過去の日本国民を批判する資格はない。私はそう断言する。