kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

参院選での立民惨敗は「政党の広報力」の問題にはとどまらない。野田佳彦がビジョンを示さなかったことに最大の責任がある

 やっとXでも立民支持層内で言い合いをやるようになった。とにかく今の立民支持層の「セルフ民主集中制」は気持ち悪すぎる。三重県津市の事例で党の権威を傘に来て共産党を離党した津市議をバッシングする一部共産党支持者たちもひどいけど。特に「ザオラルさん」とかいう人、ありゃいったい何者なんだ。なぜ岐阜県の党員なのに三重県の党の情報に詳しくて、それをXでひけらかしたりするんだろうか。もし党の中央を経ないで隣県の組織同士に情報の流れがあるんだったら、それって民主集中制違反なんじゃないんだろうか。

 立民支持層の話に戻る。

 「駅前は朝の七時」は右派というより右翼に近い人で、衆院東京15区補選の時に発したデマXをいまだに放置し続けていることなどは許し難いが、最近の野田佳彦に対する批判には同意できる部分が多い。

 

 

 その「泉が用意した衆院選」というのは、2022年参院選後に立民が正しく参院選に惨敗した原因が泉の「提案型野党」にあったことを泉が受け入れたことから始まった。泉というのはもともと北海道で社会党を応援していた人だったからそれなりにリベラルなところもあるのだろうが、基本的には党内での権力工作を得意とする「三角形の政治家」だから変わり身も早い。だから現在のように「日本人ファースト」の嵐が吹き荒れている状況だと、参政党にだってすり寄りかねない危うさがある。

 だから泉に対するスタンスは「駅前は朝の七時」と私とでは正反対だが、野田佳彦の無能さに対する評価では一致しているといって良い。

 そもそも野田は2006年初めの「偽メール騒動」の対応を前原誠司ともども誤ってライブドア事件の追及を尻すぼみに終わらせてしまった責任者だ。政局勘がゼロあるいはマイナスであることはその頃から今に至るまで変わっていない。

 下記は「駅前は朝の七時」のリポスト。

 

 

 いや、泉健太は石破政権存続に手を貸すことはしないかもしれないけれども、その代わりに参政党にすり寄る恐れがある。

 それに今の自民党内政局は、野党が手や口を出せる問題ではないし、下手にそれをやったら自民党に注目が集まるだけなので、野党は何もやらない方が良いのだ。だから石破政権だろうに手を貸す必要はないが、石破政権打倒に燃える必要もない。

 今と一番似ているのは1976年の「三木おろし」の時だ。あの時も三木武夫自民党内には敵ばかりで、自民党から分裂した新自由クラブに支持を奪われていた。しかし当時の社会党が三木にすり寄ったりなどはしなかった。翌年春に派手な党内政局はやったけれども。しかるに野田には大連立をやりかねないリスクさえある。弊ブログは少し前からずっと書いているが、大連立なんかをやったらその瞬間に立民は終わる。大連立が成立した次の衆院選で壊滅的な大敗を喫して解党に追い込まれ、党内の保守派が自民党に吸収され、党内の左派やリベラル派は無所属になって選挙に落選して終わる。大連立を組むと同時にそのような党の未来が確定するのである。

 

 

 これも「駅前は朝の七時」が言う通り。「野党第一党ブースト」あっての昨年の衆院選だったのだ。

 下記は「駅前は朝の七時」のリポスト。

 

 

 これはまた違う。自民党を打倒したあとのこと何も考えていないからだ。

 そもそも選挙で自民党を打倒して、小選挙区制では想像もできなかった多党乱立の議席分布になった時、立民は参政、民民、維新と連立政権でも組むのだろうか。仮にそうだとして、その政権はどんな社会を目指すのだろうか。現在の自公政権よりもっとひどい、どうしようもない惨憺たる政権になるだろうとしか私には思えない。

 今後も、どの政党を軸とした政権になるとしても少数与党になる可能性が高い。それなら、少数与党政権下での政治の作法を確立すべき時ではないかと思う。つまり、与党が少数だからと言って玉木雄一郎が煽るような内閣不信任案提出に乗る必要はない。そんなことをやっていたら短期間の間に衆院選が行われ続ける状態になってしまう。

 繰り返すが、野党は自民党内の政局に関しては何もしなくても良い、というより何もすべきではない。特に立民は、現在どういう社会を目指すのかのビジョンを全然示せていない状態だから、まずそれをやらなければならない。

 

 

 上記「駅前は朝の七時」のXに対する下記Xが一番いえていると思う。

 

 

 「慎之助」がどこからきているかは知らないが。「宗幣」というのはどうやら本名らしい。あ、このアカは読売ファンみたいだから読売の監督の名前なのか。

 ところで「駅前は朝の七時」がやった言い合いは、下記Xに端を発していた。

 

 

 これに「りっけんカジュアル党員」氏が反応した。

 

 

 私の意見は違う。

 鳩山由紀夫は「民社党政権」だったからダメ。なお、この「民社党政権」とは2010年5月にさとうしゅういちさんが鳩山政権を評して発した言葉だが、いえてるなあと思った。

 菅直人東日本大震災前までは0点だった。震災後の東電原発事故対応にだけは評価できる点があった。

 野田佳彦は2006年の「偽メール事件」当時に続いて、またも政局勘のなさを露呈した。あまりにも自民党をアシストしすぎて、その後の第2〜4次安倍内閣のレールを敷いてしまった。ただあの解散は、あれ以上遅かったらもっと負けていたことは絶対に間違いないからあの時点では仕方がなかった。野田が解散できるチャンスは、後知恵になるかもしれないが2011年内にしかなかった。というのは2012年早々に小沢派の一部が民主党を離党して「新党きづな」を作ってしまったからだ。あれで小沢が民主党内で政局を起こして野田を倒すチャンスは失われ、小沢は集団離党に追い込まれたといえる。あの新党結成劇は小沢一郎民主党とを同時に「敗北必至」に追い込んだ。無能な味方ほどたちの悪いものはないという見本である。それを回避するためには、野田には2011年の年内解散を打つ手しかなかった。しかしそこまで政局を読める政治家などほとんどいないだろう。唯一それに近かったのが、2017年に「希望の党」騒動を察知して先手を打った安倍晋三だ。安倍は第1次内閣の失敗に学んで「政局の鬼」になったといえる。その意味に限って、ネトウヨと思われる「かにたま」が安倍を「有能」だったとする評価に同意する。安倍は害毒しか垂れ流さなかった政治家だから、その「有能」さもまた害毒でしかなかったわけだが。

 ここまで書いて、なんとあの「アエニキ」と安倍の評価についてだけは一致していたことを知った。

 

 

 

 まあどうでも良いけど。

 で、「駅前は朝の七時」が「りっけんカジュアル」氏に絡んだのだった。

 

 

 

 悪いがここらへんは「駅前は朝の七時」に軍配が上がる。

 

 

 スワローズにはたくさんいそうだけどな。そういえばいつの間にか3位と7ゲーム差になった。借金は20あるけど。

 

 

 それはそうだ。能力があったら衆院から今までの間に比例票を43%も流出させたりはしない。泉健太でさえ2021年衆院選から2022年参院選までの間に流出させた比例票は36%だった。野田は泉よりひどい。

 その参院選衆院選の話だが、「駅前は朝の七時」がリポストした下記Xはもっともらしく見えるけど間違っている。

 

 

 いや、私は三春充希氏の政党支持率のグラフや、比較的最近始まった「リアルタイム議席数予測」をずっと注目しているから覚えているけど、昨年の衆院選では実際に獲得した44議席を獲得できる支持を得ていた。それが今回はむしろ選挙戦中に支持が離れていったんだよ。その証拠が下記のXに示されたグラフだ。

 

 

 だから責任は「政党の広報力」の問題も多少はあるかもしれないが、それにはとどまらない。そもそも野田佳彦がビジョンを示さなかったことにこそ最大の責任がある。

 せめて2022年当時くらいの厳しい総括を行わなければ、立民に未来はない。「日本未来の党」の再来にはなり得るかもしれないけど。