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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

村上世彰被告に懲役3年、追徴金11億4900万円を求刑

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007051102015287.html
以下引用する。

村上被告に懲役3年求刑 インサイダー事件 検察追徴11億4900万円

 ニッポン放送株をめぐるインサイダー取引事件で、証券取引法違反の罪に問われた村上ファンド前代表村上世彰被告(47)の論告求刑公判が十一日、東京地裁(高麗邦彦裁判長)で開かれ、検察側は懲役三年、罰金三百万円、追徴金十一億四千九百万円を求刑した。検察側は「自ら積極的にインサイダー状況をつくり出し、ファンドの利益拡大を図った極めて悪質な犯行」と指摘した。同ファンドの投資顧問会社「MACアセットマネジメント」(丸木強社長)には罰金三億円を求刑した。

 検察側は論告で「従来のインサイダー取引に見られるような、たまたま知ったインサイダー情報を基に取引を行った犯行とは全く様相を異にした悪質な事案」と厳しく批判。「メールなどの証拠や村上ファンドライブドア関係者の供述から犯行は明らか」と述べた。

 村上被告は捜査段階で容疑を認めたものの、公判では一転して無罪を主張した。捜査段階での自白について検察側は「捜査が進む中で、言い逃れができないと判断して自白に至ったのであり、信用できる」と主張。

 逮捕前の記者会見でインサイダー取引を認めたことについて、村上被告が公判で「会見ではうそを言った」と供述したことを挙げ、「自らの利益のためにうそを言う。公判で虚偽を言うのは必然で、全く信用できない」と強調した。

 動機については「金もうけのため、二枚舌や虚言を交えた話術を駆使、インサイダー取引の一線を越えてファンドの利益の増大を図った。酌量の余地は微塵(みじん)もない」と指弾した。

 村上被告への追徴額はこれまでのインサイダー事件で最高額。公判は来月十二日に弁護側が最終弁論を行い結審する。

 起訴状によると、村上被告とMAC社は二〇〇四年十一月八日ごろ、ライブドア前社長堀江貴文被告(34)=控訴中=らから、ライブドアが同放送株を5%以上買い占めるとの内部情報を聞き、翌九日から〇五年一月二十六日にかけ、約百九十三万株を約百億円で購入。村上ファンドは約三十億円の利益を得た。

東京新聞 2007年5月11日夕刊)