kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

田原総一朗の「世論操作」空し

朝まで生テレビ」を、横になりながら朦朧とした意識の状態で見ていた。この番組で掘り下げた議論が行われたためしはないからないから、それで十分だろう。

とにかくひどかったのは田原総一朗の司会で、野党議員などの出演者が安倍晋三首相批判を口にしようとするたび、発言を遮った。ここまで露骨に安倍を庇おうとしたのは、先日、昼食を安倍とともにした時に打ち合わせた通りなのだろうか?

民主党から出演した細野豪志は、私の嫌いな政治家の一人である。民主党自体、「偽メール事件」の総括もしていない政党だが、細野はこの事件に関与した疑いが持たれている。番組後半で、田原はその頼りない細野および民主党を集中攻撃しようとした。だが、自民党の出演者の一人が、視聴者に悪印象を与えることにかけては他の追随を許さない片山さつきだったこともあり、田原の意図は空振りに終わった。誰だったか、『安倍首相は「偽メール事件」の時の民主党みたいになっている』と発言したが、これは自民党(特に安倍)、民主党(特に細野)双方に対する痛烈な皮肉になっていた(注)。そういえば、「偽メール事件」さえなければ、あるいは安倍晋三をあの頃に失脚に追い込めたのではなかろうか。

番組の最後で視聴者から寄せられた意見が発表されたが、与野党逆転を期待する意見、自民党の大敗を求める意見や、政権は自民党中心のままでも安倍政権の交代を求める意見などを合計すると、トータルで1位だった年金問題対策を求める意見を上回る一方、自民党政権の維持を求める意見は8位で呆れるほど少数であり、国民のかなりの割合が「AbEnd」を求めていることがはっきりした。この結果を見て、論戦ではさっぱり元気がなかった細野の表情が緩み、片山さつきは呆然としていた。

番組を見て、参院選では、選挙区は仕方ないから社民党の応援を受けている民主党候補に入れてやるけど、比例区では民主党以外の野党に入れるほうが良いと思った(但し国民新党新党日本は除く。特に後者は論外)。もちろん安倍晋三を退陣に追い込むために、自民党には壊滅的打撃を受けてもらわなければ困るが、「二大政党制」も危険だ。

何はともあれ、田原総一朗の「世論操作」のもくろみは完全な失敗に終わった。

(注) kechackさんによると、『安倍首相は「偽メール事件」の時の民主党みたいになっている』と発言したのは、民主党の細野自身だそうです。私は意識朦朧とした状態でほとんど音声だけ聞いていたのでわかりませんでした。kechackさん、どうもありがとうございます。