kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

環境問題をバカにする武田邦彦が大人気を博しているワケ

このところ当ブログ及び「きまぐれな日々」で、反「地球温暖化陰謀論」のキャンペーンを張っているが、陰謀論者が依拠している武田邦彦氏がなぜ異様に人気が高いのか、その理由が今日やっとわかった。

武田氏は、大阪・よみうりテレビが製作している「たかじんのそこまで言って委員会」にしばしば出演し、「環境問題でウソがまかり通っている」と主張してきたのだ。

この番組は、首都圏では見られないが、他の大部分の地域では見られる。当地(岡山・香川エリア)でも放送されているが、私は滅多に見ない。というのは、極端に右に偏ったバラエティ番組で、見るのが苦痛だからだ。

しかし、この番組は少なからぬ「リベラル・左派」の人たちの間でも人気が高い。特に関西在住の方の中には、「東京では製作できない、大阪の番組ならではの本音トークが聞ける番組」と評価しているブロガーがいて、私がブログ記事でこの番組をこき下ろしたら、コメント欄で反論を受けたことがあった。現在では閉鎖してしまった「かげのぶろぐ」の管理人・景野禎夫さんからのコメントだった。えっ、景野さんのようなリベラルな方までもがそんなことを言うのか、と驚いたものだ。

武田邦彦氏の「地球温暖化のまやかし」論も、この番組に出ている人の主張だから、世間に大きく広がったのではないか。その武田氏の主張と、誰が思いついたのかわからないが、原子力発電反対論を組み合わせた人がいて、リベラル・左派ブログ論壇でブームになったものだろう。

こう考えると、電波媒体、特にテレビの影響力は絶大で、ブログの影響力なんてほんの微々たるものだ。新聞やニュース番組、NHKの特集番組などが報じる地球温暖化論に対して、オルタナティブの言論を提示したつもりで浅はかなブロガーがいい気になっていた言説は、実は低俗な関西発の右翼バラエティ番組を発信源にしていたというワケだ。

今回の反「地球温暖化陰謀論」キャンペーンにおいて、当ブログが陰謀論に汚染された、さるブログの記事にリンクを張って批判したら、これにイチャモンをつけるブロガーが現れた。これを見て私は、「遅れてきた水伝騒動」で、「らんきーブログ」の謬論にリンクを張って批判した「たんぽぽのなみだ〜運営日誌」が受けた不当な批判を思い出した。

当ブログにイチャモンをつけてきたブロガーというのは、「遅れてきた水伝騒動」において、真っ先に「ぶいっちゃんと共闘する」と意思表示したブロガーと同一人物だったのである。