kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

孫崎享や「小沢信者」と比較すればノビー(池田信夫)の方がまだまとも

この週末に、読売新聞や毎日新聞孫崎享『戦後史の正体』の書評が載るかどうかは知らないが、ネットで見る書評に関しては、ノビー(池田信夫)の方が孫崎享や「小沢信者」というより、ろくすっぽ孫崎本を批判できない岡留安則郷原信郎と比較すればまだまともだろう。


陰謀史観の一面の真理 – 『戦後史の正体』 – アゴラ より。

著者は、安保を改正した「自主独立派」の岸信介が反政府デモで退陣したのはアメリカの陰謀だというが、この理論は残念ながら、岸がCIAから多額の資金援助を受けた工作員だったという事実と矛盾する。ロッキード事件が日中国交を進めた田中角栄を倒すアメリカの陰謀だったという話も、逆にCIAの失敗だったことがCIA文書で明らかにされている。CIAが日本の政権をあやつろうとしたことは事実だが、彼らは著者の信じているほど全知全能ではないのだ。


ノビーの上記書評記事には問題を感じる部分もあるが、上記の引用文に限っては至極まっとうだろう。

安倍晋三の敬愛する祖父」岸信介がCIAから多額の資金援助を受けていたこと。これは、かつて安倍晋三の批判者たち(私を含む)がよく持ち出していた、今や「史実」とみなされている事柄だが、ひとたび岩上安身や植草一秀ら、「小沢信者」の指導者たちからお墨付きをもらった孫崎享が著書で岸信介を礼賛すると、「小沢信者」の間では誰もこの史実に言及する人間がいなくなった。これには、「岸信介のKYする孫」安倍晋三も笑いが止まらないのではないか。


ところで、ノビーと「小沢信者」というと、この二者がともに地球温暖化問題で同じ陰謀論に熱中していたことを思い出す。


「地球温暖化陰謀論」で池田信夫氏と「共闘」する一部「リベラル・左派」ブロガーたち - kojitakenの日記(2008年7月12日)


それから4年。今や「小沢信者」は「ノビーにも劣る存在」になり果てた(合掌)。