今朝のTBSテレビ「サンデーモーニング」は、番組冒頭が自民党総裁選の話題だったことに失望させられたが、8時15分頃から汚染米事件を取り上げ、事件の誘因となったのが、「コイズミカイカク」の1つである2004年の食糧法改正であることを鋭く指摘していた。ひらたくいえば、この法改正による規制緩和によって新規業者の参加が容易になると同時に、「官」の管理が甘くなる(手抜きする)構造ができあがってしまい、これが今回の事態を招いたということだ。
やはり建築基準法の改正(1998年)が誘因になった耐震偽装事件と同じ構図だった。建築基準法の改正はコイズミ以前だったが、食糧法改正はコイズミ時代に行われ、政策の目玉の一つだった。自民党政府の新自由主義政策自体は、80年代の中曽根政権以来進められてきたが、それを一気に加速させて「日本をぶっ壊した」のはコイズミだった。
そのコイズミは、自民党総裁選で小池百合子支持を表明し、舞い上がった小池は、遊説で「コイズミカイカクの継承」を絶叫している。アホもいいところだ。