kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

ネオリベとネオコンが自民党を分裂させるだろうか?

CHANGE偽「装裁選」と10月19日総選挙: 植草一秀の『知られざる真実』

や、

福田首相の無責任辞任と政治の液状化- 「改革」復活を危惧する : 世に倦む日日

は、福田首相辞任の機に乗じて、小池百合子(バックに中川秀直小泉純一郎)らが攻勢を仕掛け、ネオリベが復活するのではないかと危惧しているようだ。

だが、私はそれには懐疑的だ。自民党は、とにかく権力を維持するために政党の体をなしている集団で、権力を維持するためなら手段を選ばない。理念などでは動かないのである。

現在、国民の間では、新自由主義的な考え方はきわめて不人気だ。極端から極端へと振れる国民は、いまや『蟹工船』に熱中している。「自己責任論」など唱えようものなら、袋叩きに遭う。

こんな状況で、自民党内の新自由主義者が旧保守や新保守主義者に対し、分裂含みの闘争を仕掛けるとは私には思えないのである。コイズミにはいまだに根強い人気があるけれど、コイズミチルドレンや新自由主義は、全くの不人気だ。

おそらく自民党は、総裁選で議論をするフリをして、マスコミの注目を集めて民主党の報道をさせないようにし、総裁選が麻生太郎の圧勝に終わったあとは、素知らぬ顔をして「挙党体制」と称し、今度は団結するフリをするのではなかろうか。

自民党が分裂したところで、小選挙区制である。民主党を助けるだけだ。「権力維持のための政党」である自民党がそんなことをするとはどうしても思えない。民主党の議員も、参院では第一党だから、おいそれと(自民党ネオリベとの合流が噂されている)前原誠司につき従ったりはしない。出て行くとしたら、この間の騒動のように、ネオコン議員の方だろう。

小池百合子だって、果たして出馬までこぎつけるかどうか。森喜朗が抑え込んでしまうのではないだろうか。

ま、以上は楽観的に過ぎる見通しなのかもしれないけれど。