kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「野茂の呪い」が日米各球団で一斉に解けたのか?

ドジャースポストシーズンというと、「スイープされる」という印象があった。

1995年、96年といずれも3連敗。その3敗目はいずれも野茂がメッタ打ちを食っての惨敗だった。

その後、野茂がエースの活躍をした2002年と03年は、プレーオフ進出さえままならなかった。2002年の終盤は、野茂でしか勝てなかったし、2003年には貧打線が野茂を含む投手陣を見殺しにした。あの2年は、抑えのガニエがおそろしく安定していたから、野茂が僅差のリードを守ってマウンドを降りた試合では、すべて野茂に勝ちがついたが、なにせ打線が悪すぎて、「リードしてマウンドを降りる」こと自体が至難の業だった。

ドジャースというとそんな印象だから、今年あっさりとディビジョン・シリーズに3連勝したと聞いて、なんでそれを野茂の在籍時にやってくれなかったのかと、恨めしく思う。

そのドジャーズだけではなく、今年のプレーオフには、近年強いレッドソックス、それに、ブリュワーズやレイズまで出ている。いずれも、野茂が所属したことのある球団だ。レッドソックス移籍後最初の登板で、野茂はノーヒット・ノーランを記録した。また、ブリュワーズは、野茂が1999年に復活した時の所属球団だし、レイズは野茂が2005年に日米通算200勝を記録した時の所属球団だ。当時レイズの成績を調べてみたら、野茂移籍前年の2004年に12連勝を記録していた。それも、そのほとんどが西海岸に遠征してのインターリーグで、打線が爆発したものだった。ジャイアンツ、ロッキーズダイヤモンドバックスをスイープしていたが、組み合わせの関係でドジャースとは対戦がなかった。その頃からのレイズの潜在能力が、今年花開いたのかもしれない。

今年のポストシーズンは、野茂がマイナー契約しただけでメジャーでは登板しなかったカブスも含めると、実に8球団中5球団までが野茂が所属したことのある球団だ。しかし、野茂自身がプレーオフに登板したのは、上記のように95年と96年の二度だけである。

日本でも、近鉄バファローズは野茂が入団する前年にリーグ優勝しているが、野茂の在籍中、近鉄バファローズは西武ライオンズの厚い壁に阻まれ続けた。

そういうめぐり合わせではあったのだろうけれど、まるで各球団にはこれまで「野茂の呪い」があって、今年ようやくそれから解放されたかのようだ。そういえば、オリックス・バファローズも、万年Bクラスだったのに今年は2位でクライマックス・シリーズに進出した。