kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

コイズミと麻生、一院制化による憲法改正で雇用・貧困問題の争点そらしを狙う

http://www.asahi.com/politics/update/0116/TKY200901160296.html

小泉元首相「衆参一院制への原動力に」 自民議連が会合

 小泉元首相らが主導する自民党議員連盟「衆参統合一院制議連」(衛藤征士郎会長)が16日、党本部で会合を開き、一院制の創設や「大選挙区制」の導入を、次期総選挙の党マニフェスト政権公約)に盛り込めるように検討を進めることを決めた。

 同議連は森、小泉、安倍、福田の4首相経験者を顧問とし、昨年5月に創設。現在は105人が参加し、8カ月ぶりに再開した。

 小泉氏は会合で「一院制だけを問うて憲法改正するのもいい。自民党が衆参統合して一院制にするという原動力となってほしい」と語り、党内論議を加速する必要があるとの考えを示した。

 一院制により、国会議員の定数を3割削減。さらに小選挙区制を見直して都道府県単位の「大選挙区制」とし、2019年以降の選挙から施行できるよう検討する。

 これに関連して麻生首相は同日夜、首相官邸で記者団に「国会改革については常に考えておいてしかるべきだ。憲法は二院制が書いてあるので、(一院制の議論は)憲法改正と直結していく話。幅広い議論がなされればいい」と語った。

asahi.com 2009年1月16日20時46分)

要は、「小さな政府」化と憲法改正と雇用・貧困問題の争点そらしの「前取り」を一挙に狙った作戦だが、相撲の「猫だまし」のようなものである。おおごとにはならない。国民にとっては自らの「生活が第一」であって、議院制度などに関心を持つ余裕のある人は少なく、否応なしに選挙の争点は雇用や貧困の問題に戻っていく。もはやコイズミや麻生に議題設定を行う力はない。

麻生が、「憲法改正と直結していく話」とあけすけに語っているところは、空気が読めていなくて笑える。