http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101214-OYT1T00936.htm
鳩山前首相、一院制導入のための私案を発表
鳩山前首相は14日、国会内で開かれた超党派の国会議員で作る「衆参対等統合一院制国会実現議連」(会長・衛藤衆院副議長)の会合で、一院制導入のための私案を示した。
憲法の国会に関する規定を〈1〉全国民を代表する選挙された議員で組織する一院で構成〈2〉会期は通年〈3〉解散は内閣不信任決議が可決された時のみ〈4〉議員の3分の1以上の賛成で国政調査権を行使〈5〉議員定数は法律で定める〈6〉議員の任期は4年――などと改める内容だ。
衛藤氏も、2016年までの一院制国会創設や、議員定数を500人以下に削減することなどを柱とした私案を発表済みで、同議連では鳩山、衛藤両案をたたき台に、年内にも試案を取りまとめたい考えだ。
(2010年12月14日20時01分 読売新聞)
要するに鳩山由紀夫は早く憲法改正をやりたいわけで、こんな鳩山を「リベラル・左派」の多くが支持しているのは噴飯ものの一語に尽きる。違いますかね、池田香代子さん。
ところで、一昨年に鳩山由紀夫は何を言っていたか。
「一院制」議論
民主・鳩山氏 「ご都合主義」というが…
民主党の鳩山由紀夫幹事長は十六日の記者会見で、自民党の国会議員が同日発足させた「衆参両院を統合し、一院制の新国民議会を創設する議員連盟」について「自分たちの考えが通らないから(二院制から一院制に)制度を変えろというのは、ご都合主義以外の何ものでもない」「あまりにも身勝手な発想だ」と強く批判しました。
一院制をめざす議連といえば、二〇〇三年に自民、民主、公明、保守新、自由各党の衆参国会議員約百人が参加し、「衆参対等統合一院制議員連盟」というものがつくられたことがあります。鳩山氏はその議連の会長代行に就任し、会長の衛藤征士郎元防衛庁長官らと一院制実現に向けた勉強会を開催。自身も〇四年から〇五年にかけて雑誌上などで「憲法改正試案」を発表し、「一院制」への移行を明確に主張していました。
会見で鳩山氏は、当時の考えについて「(二院制では)手間もかかるという弊害があると、一般的にそう思っていたので」と言いつつ、「ねじれというものが存在している状況だから、むしろ参院も衆院も存在価値を逆に高める可能性も出てきている」と発言しました。
「一院制」の動きに道理はないというのは正論ですが、鳩山氏自身、過去の言動に照らした検証が必要ではないでしょうか。(信)
(2008年5月18日付「しんぶん赤旗」)
なんと、鳩山由紀夫は2004〜05年には一院制を含む憲法改正を主張していながら、2008年には自民党の一院制案を批判し、今また一院制を含む憲法改正を提案しているのだ。180度の転換を二回行って、結局元に戻ったということらしい。
これほど「ブレ」の激しい政治家は見たことがない。「ブレ」で散々に批判された麻生太郎の方がよほど首尾一貫している。
こんな男だから、政界引退宣言も簡単に撤回してしまう。
既に政界引退の意思などないことがわかり切っている鳩山由紀夫に「辞めないで」とラブコールを送る、というかゴマをすっているのが、小沢一派を代表する右翼政治家・松木謙公である。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010121400770
鳩山氏に引退撤回を要請=民主有志
民主党の三井辨雄国土交通副大臣、松木謙公農林水産政務官ら北海道選出の有志議員が14日午後、衆院議員会館に鳩山由紀夫前首相(衆院北海道9区)を訪ね、今年6月の退陣表明時の政界引退発言を撤回するよう要請した。鳩山氏は「分かった」と応じたが、明言は避けたという。
鳩山氏は引退撤回の意向を固めており、18日に地元で開く後援会の会合で表明する見通しだ。
(時事通信 2010/12/14-18:51)