kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

2002年に大連立を提唱し、憲法改正と規制緩和を訴えていた元朝日新聞常務・冨森叡児

朝日新聞がおかしくなったのは、NHKの番組改変をめぐって安倍晋三と争ってぶざまに負けた頃以来かと思っていたが、どうやらそれ以前からだったようだ。
今日、偶然に元朝日新聞政治部長で常務も務めた冨森叡児(とみのもり・えいじ)氏が、リタイアして政治評論家になったあとの2002年に書いた「小泉内閣論」を見つけて読み、その内容にビックリ仰天した。
http://www.citizen-net.org/policy/etominomori1/

ここで冨森氏はなんと大連立を提唱し、「憲法の骨格について世論を二分する大きな対立が残るのは好ましくない」として、大連立政権によって憲法を改正せよと言い、規制緩和の徹底的な推進を求めている。

小選挙区を改めて比例代表制にせよとか、与党内で政権のたらい回しを禁ずる措置を法制化せよ、などの傾聴に値する主張も含まれているとはいえ、大連立と憲法改正規制緩和とは、ナベツネもビックリの00年代政治を先取りした主張ではないか。ちなみに、ナベツネは大連立と憲法改正についてはもちろん推進派だが、規制緩和に関しては必ずしも積極的ではなく、読売新聞の社説は新自由主義に批判的である。こんなところも、こと経済政策に関しては読売よりも右に行く朝日新聞らしく、それは昔からだったんだなと改めて思う。