kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

『朝日ジャーナル』って右翼誌だったっけ?

今朝の新聞に載っている『週刊朝日』の広告に、同誌編集部が編集し、「復刊」と称した『朝日ジャーナル』の「第4弾」の宣伝文句が出ている。

曰く、「渡邉恒雄インタビューから松下政経塾、小沢論まで 『朝日ジャーナル』が描く『政治の未来図』」。


このうちナベツネのインタビューを先週の週末に本屋で立ち読みしたのだが、現時点でナベツネは「大連立」を否定し、鳩山由紀夫菅直人を批判する一方で「野ダメ」こと野田佳彦を高く評価していた。

TPPと消費税増税辺野古基地を急ぎ、武器輸出三原則を見直し、前内閣の「脱原発(依存)」を早々に反故にした「野ダメ」への賛辞をナベツネが垂れ流しているだけの無内容なインタビュー。インタビュアーは御厨貴だったと思うが、保守派の御厨はナベツネの言い分をただ聞き流しているだけ。もちろんナベツネは「野ダメ」が打ち出した原発再稼働の方針も支持していた。


ネット検索をかけてみたら、この『朝日ジャーナル』の増刊について書かれた下記記事を見出した。


http://www.gensenkan.net/~wordpress/?p=7496


以下引用する。

お、朝日ジャーナル
今回は東電の原発事故ではなかった。
「政治の未来図」の他に、「松下政経塾の光と影」という見出しが表紙に書いてある。


巻頭記事にびっくり。
御厨貴さんが聞き手で、「読売新聞渡邉恒雄主筆が[100分]語った 我が政治道」「大連立はダメだと思います」。
あれれ、大連立画策してるんじゃないのか。


以下、文中小見出し


民主の政務三役は話にならん
田中角栄民主党と正反対
被災地は30兆円で復興できる
自民党民主党も割れたらいいんだ
小泉さんが言った「ナベツネ国債
鳩山さんは政治的無知だった
野田さんの原発再稼働は合理的


9ページ丸々使ってこれは、誌面がもったいない。
山口二郎さんは3ページだもんなあ。
なんだかなあ。
と思ったら、幸福の科学出版の1ページ広告が載っていた。
がちょ〜ん!


昔の『朝日ジャーナル』には、朝日新聞本体にはまず載らない、名前も聞いたことのない左翼出版社の広告がたくさん出ていたことを覚えている。筑紫哲也が編集長になるずっと前の70年代後半のことだ。それが今では「幸福の科学」にとって代わられたらしい。


当時、朝日新聞社は新聞本体で既成左派を主な読者層に想定しながら、『朝日ジャーナル』で新左翼の支持者、『週刊朝日』で保守派のそれぞれ歓心を買うマーケティングをしていた。それが現在では新聞本体で民主党支持者、『週刊朝日』で「小沢信者」(笑)をターゲットにするまでに変貌した。

そんな『週刊朝日』色が強く打ち出された偽『朝日ジャーナル』の「第4弾」だな、と思った。もちろん買わなかった。かつて小沢一郎福田康夫ナベツネを介して「大連立」を組もうとしたくらいだから、「小沢信者」とナベツネの相性は決して悪くないのである。「野ダメ」賛辞にしたって、信者たちの大ボス・小沢一郎は「野ダメ」批判を控えている。それに呼応してか、「秋風爽やか内閣デス」と野田政権を絶賛した「小沢信者」もいた。

そんな「信者」たちにはあの『朝日ジャーナル』はウケるのだろうか。「信者」ではなく、かつ昔を知らない若い人たちは、『朝日ジャーナル』って右翼雑誌だったのかと思うかもしれない。