朝日新聞(6/23)社説はまたしても社の宿願である消費税増税を邪魔する小沢一郎に対する悪罵。
また朝日の消費税増税論かよと呆れたが、朝日の小沢批判の中には的を射た部分もある。「小沢氏の造反―大義なき権力闘争だ」というタイトルもその通りだろう。以下本文から引用する。
小沢氏は「選挙になれば反増税と脱原発を掲げて戦える」と側近議員に語ったという。
だが、反増税はともかく、脱原発や原子力政策のあり方について、本人の口からまとまった主張は聞いたことがない。
結局、反増税も脱原発も、小沢氏にとっては実行すべき政策論というより、次の総選挙で一定の「数」を確保し、キャスチングボートを握るための道具ということではないのか。
この点は朝日の言う通りだろう。小沢一郎にとっては「脱原発」は人気取りの道具に過ぎないどころか、「変節」前には大々的に「脱原発」をアピールしていた橋下徹と比較しても、小沢一郎は原発について何も語っていない。だから、橋下のような「人気取り」にさえ失敗している。
昨年、『AERA』で脱原発宣言をしたぞと、当時「きまぐれな日々」のコメント欄常連だったcube氏がうれしそうに書いていたが*1、記事を読んでみるとニュースソースは川内博史だった。記事は、小沢真理教の使徒・川内博史が語る伝聞形の「小沢先生のお言葉」を『AERA』が記事にしたものに過ぎなかった。この例に見られるように、自らは決して主張を鮮明にしない小沢のやり方を朝日に「脱原発や原子力政策のあり方について、本人の口からまとまった主張は聞いたことがない」と突かれている。なお朝日は既に昨年7月13日に「脱原発」を社論にすることを明確に宣言している。
もっとも、下記の言葉で社説を結ぶ朝日はもってのほか。完全な「野ダメ」(&民自公)応援団と化している。
首相の置かれた状況は厳しいが、妥協は不可能だし、すべきでもない。たじろぐことなく採決に臨むしかない。