先々週号の『週刊東洋経済』が書いた、経営危機で経営統合が噂されている大阪の老舗準キー局とはどこか。調べてみたが、はっきりしたことはわからない。朝日放送、毎日放送、関西テレビ、読売テレビの4局すべてが2008年9月の中間決算で赤字を出している。
http://www.asahi.com/kansai/entertainment/news/OSK200812030051.html
4局の中でも、読売テレビと『あるある』の捏造事件でダメージを受けた関西テレビの売上高の落ち込みが激しいが、大阪で「老舗の民放」という場合、テレビ放送の前からラジオを放送していた朝日放送と毎日放送(旧:新日本放送)を指すのが普通だ。関テレとよみうりも放送開始から半世紀を過ぎているけれども、「老舗」といわれるとピンとこない。朝日放送や毎日放送に比べると格下なのである。
そして、2ちゃんねるでは2001年から朝日放送と毎日放送の経営統合の噂があった。
毎日放送と朝日放送の合併という噂話
そもそも、現在の朝日放送テレビは、朝日新聞社、朝日放送、毎日新聞社、毎日放送4社の合弁によって「大阪テレビ放送」として設立された(当時の朝日放送と毎日放送は当然ながらラジオ局)。これは、日本テレビ系のテレビ局を大阪に開局しようとしていた読売グループに対抗するために、在阪メディアグループが結集したためだ。
のち、大阪テレビ放送と朝日放送が合併してラジオ・テレビ兼営局となり、毎日放送もテレビ放送を行うことによって同じようにラ・テ兼営局になったが、両局とも余分なものを抱えているために、関テレやよみうりテレビよりむしろ経営が悪化しやすいのではないかと思う。たとえば、朝日放送系だったホテルプラザが破綻したことがあった。
4局は、どこが飛び抜けて経営状態が悪いのではなく、どこも悪いようにしか思えないのだが、経営統合するとしたら朝日放送と毎日放送の組み合わせがもっともありそうに思う。そういえば、朝日放送の「ムーブ!」が打ち切りとの噂も出ているが、本当なのだろうか。あの番組は勝谷誠彦が週2回も出ているらしいから、打ち切りでも構わないと私は思うけれども。