kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「どっちもどっち」論も「陰謀論批判」も、今回ばかりは成り立たない。

普段は見ない読売テレビ制作の『たかじんのそこまで言って委員会』を見ていると、三宅久之を筆頭とする電波芸者たちが、ここぞとばかり民主党攻撃のシャワーを浴びせている。今投票するとしたら自民党民主党か、という問いに対して、電波芸者たちが立場を明確にしてディベートごっこをやっている(もちろん、その他の政党は最初から弾き出している)のだが、民主党支持は1人だけ、立場を鮮明にしなかったのが三宅久之宮崎哲弥の2人、その他の5人は自民党支持だ。森本敏金美齢浅川博忠花田紀凱高田万由子が「自民党」を選んでいて、高田万由子は呆れたことに自民党を支持する理由として、「民主党では日本を変えられない」と書いていた。自民党なら変えられると考える理由が理解できないのだが、高田の喋りを聞いていると、どうやらコイズミ信者らしい。
今この時間帯では、出演者が声を揃えて改憲を主張しているし、田原総一朗を「右」から批判しており、故筑紫哲也氏のことを、「筑紫」と侮蔑を込めて呼び捨てにしていた。なんとも恐るべき番組であり、こんな番組が人気を博している大阪で、橋下徹が絶大な人気を誇っている理由の一端がうかがわれる。橋下は、この番組の常連だった。

こんな番組を見ながら、あまりに怪しい西松建設違法献金事件の捜査のことを思う時、共産党支持者の言う「自民党民主党もどっちもどっち」論だとか、「国策捜査ではないか」という疑念に対する左右双方からの「陰謀論批判」などは、今回ばかりは成り立たないと思える。

現在行われているのは、自民党と検察・警察(ともに行政機関である)とマスメディアが一体になった、自民党政権を守るための一種の「白色テロ」であって、きれいごとの「どっちもどっち」論に立っていたのでは、今後恐るべき極右恐怖政権の成立を呼び込むだけではないかと思えるのである。

この脅威の前では、小沢一郎ら旧経世会の「金権政治」など、取るに足らないとまではいわないが、小さいものだと言わざるを得ない。戦後民主主義は、いま最大の危機を迎えている。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20090315/1237095799 に続く)