kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「岡田克也支持が多数」との調査結果を出した民主党岡山県連も「自民党の味方」なのか

民主党代表選は鳩山由紀夫勝利に終わったが、『きっこの日記』が、鳩山由紀夫反自民で、岡田克也が親自民だと書いていたのには目を疑った。普通のリベラル・左派からしてみれば、鳩山由紀夫岡田克也もともに保守派で、主義主張からいえばともに自民党とさほど離れていない。政治思想的により「右」で、9条改憲集団的自衛権に肯定的なのが鳩山由紀夫で、より構造改革を熱心に支持しており消費税増税にも前向きであるが、9条改悪や集団的自衛権には否定的なのが岡田克也だ。ともに困った保守政治家だが、鳩山由紀夫もかつて「カイカク」の過激さをコイズミと競った前科があり、消費税増税凍結にしても麻生太郎岡田克也との対抗上主張しているだけで、本音では消費税増税に賛成なのではないかと私は疑っている。そんな鳩山由紀夫でも、いちおう消費税増税阻止の戦力にはなるので、気が進まないながらも「鳩山代表」を甘受しようとは思っているが、鳩山由紀夫が根っからの「反自民」だなどとは私は全然思わない。

それにしても、まるで植草一秀氏に感化されたかのような最近の『きっこの日記』は一体どうしてしまったのだろうか。社民党支持で、民主党に対しては辛口で通してきた過去の記事が嘘のようだ。『きっこのブログ』のアンケート民主党代表選で鳩山由紀夫支持が岡田克也支持を上回る)がマスコミの世論調査より精度の高い「国民の声」を反映しているというのだが、母集団に偏りがあったら、いくらサンプル数が多くとも正確な民意の反映になどなるはずがない。

それに、昨夜テレビ朝日の『報道ステーション』で報じられた、民主党岡山県連の地元での調査(鳩山支持が97票で、岡田克也支持が260票を超えていた)も、自公に味方した「捏造」だったとでも言うのだろうか。あるいは、鳩山由紀夫の推薦人になった民主党植松恵美子参院議員(香川県選出)が、自らの選択が地元の支持者の多数意見と異なっていることを認めていたが、これも植松議員が自民党の利益になるような嘘をついていたとでも言うのだろうか。あまりに岡山・香川の民主党員や民主党支持者を馬鹿にした話である。自民党よりははるかに民主党寄りではあるが、決して民主党支持者とはいえない私でさえ(むしろ社民党シンパに近い)、非常に腹が立つ。

最近の『きっこの日記』はどこかおかしい。ひところの輝きをすっかり失ってしまったとしか言いようがない。