kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

欲求不満に終わった竹中平蔵と加藤紘一の議論

テレビ朝日サンデープロジェクト」での竹中平蔵加藤紘一の議論は、期待外れだった。加藤は、竹中批判の核心に切り込めていなかったように見えたし、コメンテーターの渡部恒雄ナベツネにあらず、民主党渡部恒三の息子)や朝日新聞星浩が、露骨に竹中平蔵寄りのコメントをしていたのにもむかついた。

渡部恒雄は、ゆくゆくは政界入りが噂されているし(つまり、民主党にも世襲体質は厳然としてあるというわけだ。多くは自民党から流れてきた議員の家系で、渡部恒三もそうである。ちなみに、私は渡部恒三が大嫌いである)、政界入りするならおそらく民主党入りするであろう渡部恒雄に加えて、民主党寄りで知られる朝日新聞編集委員の認識があんなものでは、仮に政権交代が起きても、民主党に強烈な新自由主義化への圧力がかかることは間違いない。

加藤紘一に戻ると、デフレの議論をしていたが、業績が良かった企業が内部留保を積み上げてしまい、労働分配率が下がり続けていた以上、国民の購買力は上がらず、デフレにしかなりようがなかったことを指摘してほしかったし、「官から民へ」一辺倒だった竹中を批判するのであれば、大規模の規制が必要なために政府主導でなければ進めることのできない環境エネルギー政策(グリーンニューディール政策)に言及してほしかった。

竹中平蔵加藤紘一の議論より、TBSテレビ『サンデーモーニング』の最後に出ていた、環境エネルギー政策についての議論の方がよほど良かった。番組常連の金子勝寺島実郎両氏のコメントに加えて、飯田哲也氏(NPO法人環境エネルギー政策研究所所長)のインタビューも聞くことができたからだ。