kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

ノムさんの楽天とセの3位争い3球団、それに1992〜94年の思い出

楽天がお得意さんのオリックスに敗れ、西武が勝ったので、パ・リーグの3位争いはまだわからないが、パでは4位の西武も勝率5割を超えている。一方、セ・リーグでは3位の阪神が最下位横浜に連敗したが、4位の広島が5位ヤクルトに敗れて、順位は変わらず、負け越しが10近くもある3球団の熾烈なクライマックスシリーズ進出争いになっている。ここは、コミッショナー裁定によって、セの3球団を失格として、代わりにパの4位球団をセ・リーグ2位の中日と対戦させた方が良いように思う。

セの弱い弱い3位争い3球団のニュースを見ていると、野村監督率いるヤクルトが初めて、広岡監督時代以来14年ぶりの優勝を遂げた1992年を思い出す。この年、ヤクルトは終盤に9連敗を喫して首位を阪神に譲ったが、その阪神も遠征に出るや連敗を重ねて、巨人にも優勝のチャンスが出てくる上位3球団の混戦になった。しかし、その巨人ももたついて、結局最後の最後に踏みとどまったヤクルトが優勝したのだった。違うのは、あの時は上位3球団が下位3球団に食われる「下克上」の展開だったが、今年は3〜5位の3球団が上位にも下位にも食われる展開で、今年の方が壮絶さに欠け、白けた空気が生じていることだ。

報道ステーション」を見ていたら、野村監督と長嶋一茂が対談していて、野村監督自身は「エルニーニョ現象の年は縁起が良い」と言って野村ヤクルトとして初の日本一になった1993年を思い出していた(ヤクルト球団としては広岡時代の1978年にも日本一になっている)。そういえばあの年も冷夏で、それも今年の比ではない極端な涼しさだったように思う。この年の夏に北海道旅行をしたが、最高気温が14度くらいの日が続いた。翌1994年夏にもやはり北海道旅行をしたが、今度は北海道の気温が沖縄より高い日が出現するという、北海道としては「100年に一度の猛暑」だった。西日本に住むようになってからは夏休みに北海道に行くことはなくなったが、1994年と同じくらいの猛暑は北海道でも珍しくなくなったのではなかろうか。だがさすがに今年はそうではなく、北海道から全国一早い初霜のニュースも流れていた。

1993年のヤクルトは非常に強かったので、今年の楽天とはあまりイメージがダブらない。ただ、あの年のヤクルトは中日、巨人には苦戦して下位3球団から星を稼いでいたので、今年オリックスから星を稼いでいる楽天と共通点があるかもしれない。しかし、私が思い出すのはむしろ猛暑になった1994年である。あの年の終盤、それまでの首位独走から一転して大失速し、ヘロヘロになってついに中日に追いつかれた巨人を最後の最後に助けたのはヤクルトだった。神宮球場では野村監督に容赦ない罵声が浴びせられ、それに奮起したのか、その翌日の巨人との最終戦でようやくヤクルトが勝って、中日と巨人の最終戦直接対決に至ったのだった。とはいえ、その最終戦で勝ったのは巨人だったから、ヤクルトが巨人のアシスト役を演じたことには変わりなかった。今年、あの年の巨人を思わせる大失速を演じているのが、高田監督率いるヤクルトであって、神宮球場で巨人に3連敗して、高田監督はファンの容赦ない罵声を浴びた。その伝でいくと、最後の最後にヤクルトが3位に滑り込むのかもしれないが、借金が10近くもある球団がクライマックスシリーズ進出というのはやはりみっともない。繰り返すが、パの4位球団に権利を譲った方がよっぽど良い。