マスコミでの居場所がどんどん減っている竹中平蔵だが、いま日本でこの平蔵をもっとも重用しているのは、大阪・読売テレビで土曜朝に辛坊治郎がやっている絶滅危惧種ネオリベ番組だろう。
今朝も平蔵が出演しているが、番組中で、COP15に絡んで、ソニーの出井伸之が日本がもっとシステム的に推進すべきだという話をしていた。そして出井は、世界市場における日本のシェアが頭打ちになった原因として、太陽光発電への補助金打ち切りを挙げていた。
しかし、いうまでもなく2005年まで経済産業省がつけていた太陽光発電への補助金を打ち切ったのは小泉純一郎政権だ。平蔵は、番組中で民主党政府が小泉・竹中路線に戻せば経済成長できると言い、相変わらずの法人税減税を主張するなど言いたい放題だったが、平蔵が小泉内閣で経済財政政策担当内閣府特命担当大臣を務めていた時代の失政の責任については、出演者は誰も指摘せずスルーしていた。
開いた口がふさがらなかった。