昨日の村木厚子・元厚生労働省雇用均等・児童家庭局長の無罪判決は当然だろう。
この事件について、絶対に思い出さなければならないことは、3月18日に毎日放送（大阪）が報じた下記の証言だ。
当時の「はてなブックマーク」が残っている。
はてなブックマーク - 検察官が証言 「小泉元首相の秘書から言われた」 MBSニュース - MBS毎日放送の動画ニュースサイト -
放送局のサイトの常で、リンクはあっという間に消えたが、『広島瀬戸内新聞ニュース』が毎日放送の報道内容を記録していた。
特捜部、ウラ取りせずに村木さんを起訴！巨悪は「小泉純一郎」？飯島勲秘書官の名前出る！ : 広島瀬戸内新聞ニュース（社主：さとうしゅういち）
■検察官が証言 「小泉元首相の秘書から言われた」
郵便割引を受けるためのウソの証明書を出した罪に問われている厚生労働省の元局長の裁判で、関係者の取り調べを担当した検事が証人として出廷しました。
その中で検事は、取り調べの中で小泉元首相の秘書の名前が上がっていたことをあきらかにしました。
厚労省の元局長、村木厚子被告（５４）は実態のない障害者団体「凛の会」が郵便料金の割引を受けるためのウソの証明書を部下に作らせた罪に問われています。
村木被告に作成の指示をしたとされる元上司らは裁判で捜査段階の供述を覆し、村木被告の関与を否定しています。
しかし、元上司の取り調べにあたった検事は「元上司は石井一議員からの依頼で村木被告に指示したことを自ら供述した」とした上で「小泉元総理大臣の秘書をしていた飯島勲さんに正直に話すよう言われたためと言っていた」と証言。
ただし「元上司が拒んだため調書にはしてない」と話しました。
検察側は検事ら６人を証人尋問する予定で、関係者が村木被告の関与を認めた供述調書の信用性を主張する方針です。
(03/18 18:50)
この件が全国ニュースで大きく扱われなかったことは解せないが、この飯島勲をめぐる疑惑は、絶対に忘れてはならない。
一方、この判決が民主党代表選で小沢有利に働くのではないかと言う人もいるが、この件から「西松事件」を思い出す人など誰もいないだろう。小泉純一郎と小沢一郎の代表選であれば小沢有利に働くかもしれないが、代表選は菅直人と小沢一郎の争いである。序盤戦で小沢一郎の「政治とカネ」の問題を持ち出した菅直人だが、その後あまり言わなくなった。
これは、論戦で小沢一郎が示す政策が、菅直人と大差ないため、わざわざ「政治とカネ」のネガキャンをやらなくても勝てると菅陣営が踏んだからではないか*1。
実際、「一括交付金による財源捻出」をメインの論点に持ってこようとしたあげく、社会保障費は削れないとの指摘を受けて主張を変えた小沢一郎の拙劣さは、参院選を前にして消費税増税をブチ上げたあげく、言うことを二転三転させて参院選で惨敗した菅直人を思い出させるものだった。
